マイルチャンピオンシップ 気になる馬達

マイルチャンピオンシップ

去年に引き続き阪神の1600m

去年は上位3頭が複数マイルGⅠ勝ちという実力通りの結果。
2番人気のサリオスにしてもスタート遅れての後方待機が大きく響いた。

今年も実績上位馬には敬意を表したいのだが、3歳世代が強い。

評価

現時点でメインの3連単を買うとしたら
1着シュネルマイスター
2着サリオス、グレナディアガーズ
3着サリオス、グレナディアガーズ、グランアレグリア、ケイデンスコール、カテドラル

1着
シュネルマイスター 春よりもさらに強くなった

2着
サリオス    力出せれば上位
グレナディアガーズ 先行するのか差すのか?

3着
グランアレグリア 前走の疲労がどこまで
ケイデンスコール 力はある。騎手がどう乗るか。

掲示板
インディチャンプ 安田では衰えがみえたが果たして…
カテドラル   今年はいい感じ
ロータスランド やや時計のかかる阪神で
サウンドキアラ 去年よりもいい
ダノンザキッド クラシック候補は伊達じゃない

出走予定馬

シュネルマイスター NHKマイル勝ち
NHKマイルを勝って安田記念でも0.1秒差3着。
そして休み明けの毎日王冠では安田記念で負けたダノンキングリーに斤量差が2キロ少なくなっても逆転。
しかも上り33.0秒とこれまでとは違う面も見せてくれた。
個人的にはダノンキングリーは休み明けで最も実力の出せる状態でシュネルマイスターは叩いて良くなりそうな感じに見えたのでこの逆転は大きな意味を持つ。
今年の毎日王冠は天皇賞秋と比べても悪くないレベルだったと思う。
かなり強くなった。
勝つと思う。
重馬場歓迎

グランアレグリア マイルGⅠ4勝
去年の1着
去年はスプリンターズSから十分な間隔があったが今年は天皇賞秋から中2週。
今年の安田記念は中2週で僅差の2着でダノンキングリーに敗れた。
中2週でもGⅠで戦えた。
しかし、今回は前走2000mで先行して目一杯に走った。
去年よりもレース後の疲労は多いはずで間隔が短いのはマイナスだ。
今回はマイルで全体のペースが速いだろうから好位で前に馬を置けるだろう。
VMも安田記念も上り3ハロン32秒台で走っており、状態が落ちていなければ上位争い可能。
前走の疲労と、佐藤哲三氏が『若干だけど体型的にもお母さんの道』という指摘が気になる。

インディチャンプ マイルGⅠ2勝
去年の2着で今年の安田記念4着。
叩いた方が良くなるタイプだが去年は休み明けでも2着と好走。
今回も去年の調整過程をなぞるだろうから走れる状態にはあると思う。
ステイゴールド産駒で年齢による劣化は他の馬よりは少ないだろうが2019年の凄みは感じられない。
3,4着候補

サリオス
去年の5着
安田記念の凡走の原因は2つ。
まずはスタートでのミス。
『スタートでトモの踏ん張りがきかず、体がついてこなくて取りたいポジションが取れませんでした。もう少し好位で脚を溜めたかったです』by松山騎手
2つ目は1分18秒のブレーキ。
確かに勢いはグランアレグリアに負けていたがあのブレーキで一気に離された。
その後加速しなおしているのでブレーキがなければ5着だったろう。
スタートのミスがなければ3着の可能性もあったと思う。
去年の5着もスタートがまともなら上位3頭に絡んでいたかもしれない。
松山騎手の継続騎乗も〇で今度は好スタートからサリオスの競馬を見せてくれそうだ。
グランアレグリアを逆転してほしいしできると思う。

グレナディアガーズ 朝日杯勝ち
NHKマイルでのシュネルマイスターとの差は大きい。
しかし、この阪神外回りコースでの好時計GⅠ勝ちはあるし、前走は中山でハイペースのマイル戦で勝った古馬カテドラルと同斤量で0.1秒差しているのでここでも好成績を残せる。
筋肉量豊富だが馬体重は460キロ位と軽めなのでスピードはかなりのモノがある。
成長したら1400~1200mの方が得意になるかもしれない。
ハイペースを好位で流れに乗ってそのままのスピードを持続して押し切る展開になれば3着以内もありそう。
今回は前走よりも前目の位置取りになると思う。

カテドラル
NHKマイルでアドマイヤマーズから0.1秒差の3着
その秋のマイルCSでは上がり最速で6着
その後は苦労していたが今年の東京新聞杯から安定した成績を残している。
GⅠの安田記念を除いて。
田辺騎手のコメント
「流れが遅いのに全体時計が速く、上がりも速く、そういった経験がない分踏ん張れませんでした」
上位2頭が上がり3ハロン33秒前後。
そこまで速い上がりの使えないカテドラルには後方待機からではなすすべなかったといったところでしょうか?
しかも最後に中山や阪神のような坂がないので前が止まらない。
スタートも遅れたしね。
前走のようなハイペースで最後に前が止まる展開になればチャンスはありそう。
今の少し時計のかかる阪神は向いているかもしれない。

ホウオウアマゾン
これまではGⅠの前哨戦で良くて本番で力出せず。
NHKマイルは特にレース間隔が狭くて2戦続けての体重減で本来のデキにはなかった。
前半に速すぎると後半で失速が大きいのでもう少し抑えてレースできないものか?
スワンSも前半が速すぎた。
あれではGⅠのマイルはもたない。
ただ、22キロ増の馬体が太目残りだったのかどうか?
その前の2走で14キロ減しているので成長分と合わせてもそれほど太目でもない?
中2週なので中間の調教の強度でわかるでしょう。
時計のかかる今の阪神は得意なはずなので前半をほどほどなペースで入れれば掲示板あるかも。
重馬場は〇


ロータスランド
アメリカの芝が得意そうな血統。
少し力のいる馬場での持続力勝負で強い。
前走は内を走った先行勢が全滅。
そんな中、先行勢では最上位だし良く走ってはいる。
逆に関谷記念は小回りなコーナーと前有利な展開の利を活かした。
阪神の実績はある。
重馬場も得意。
掲示板候補

ケイデンスコール
今年に入って好位でレースして結果を出してきた。
後脚は曲飛、そしてピッチ走法なのでギアチェンジは早く小回りコースにも向いている。
リボーの6x5のクロスもあり、力のいる馬場でも走れるというかむしろ高速決着よりは少し時計がかかった方がいいタイプ。
しかしNHKマイルや高速馬場だった阪神のマイラーズカップで好走しているように広いコースでも走る。
この二つのレースでは直線で外側を走って、NHKマイルではレースのラスト1ハロンが12.0秒、マイラーズカップではラスト2ハロンが12.3-12.1秒と前が失速する流れ。
NHKマイルの追い込みのイメージでラスト3ハロンの瞬発力に優れた馬と思われがちだが、瞬発力特化型よりも最高速は遅い。
安田記念の凡走がそのイメージが間違いだと教えてくれる。
好スタートを切って⑪ダノンキングリーと同じ位の位置にいたのに騎手が手綱を引いて抑えて後方に下げてしまった。
これは騎手が決め打ちでNHKマイルの再現を試みたのだろう。
そして3-4コーナーで外を回りながら押し上げていって前の⑪に並びかけた。
その区間のレースラップは11.4秒なのでここでケイデンスコールは11.2秒位にスピードアップしてしまい、直線半ばで脚が止まった。
今年の好走パターンである好スタートから好位追走して直線で粘りこむというレースができなかった安田記念。
毎日王冠では抑えることなく好位に付けたが後半失速。
しかし、直線前半で岩田騎手が右にのりだして下を見ているんですよね。
1分17秒と1分22秒の2回。
そして本気で追っていない。
肩ムチか見せムチを1回したくらい。
あの軽い追い方では1秒負けてもしょうがない。
力を出し切っていない。
問題は、今度のレースで岩田騎手がどういう乗り方をするか。
好位付けか後方待機か。
好位付けならチャンス。

ダーリントンホール
ニューアプローチxピヴォタルという欧州血統。
日本の馬場で走るには軽さに欠ける。
共同通信杯は稍重馬場と相手の弱さで勝てたが皐月賞とダービーで上位との力の差を見せた。
その後は立て直しに苦労したが、前走の富士Sで見事に走れる馬になった。
スタートで遅れたが、長く力強い脚を使えるところを見せた。
今後も時計のかかる馬場、特に重馬場で活躍してくれそうだ。
今回は雨が降って、ハイペースで前が潰れればチャンス。

ダノンザキッド
皐月賞の大敗はいまだに疑問。
イレ込みや発汗もあったかもしれない。
3戦続けての体重減もスタミナに影響したかもしれない。
早めの仕掛けも影響したかもしれない。
それでもあんなに早い段階で失速するような馬ではない。
忘れよう。
胴長で持続力タイプで中山よりも広い東京や阪神外回りは合う。
走り方も力強いので今のやや荒れた阪神も合いそう。
この馬もホウオウアマゾンと同じで春の馬体重減が続いての秋初戦で22キロ増。
富士Sでは骨折休養明けにしてはまずまずの走り方。
東スポの時と比べてもあまり変わらない。
調教に注目したいが、本当に良くなるのはもう少し先な気がする。


クリノプレミアム
オルフェーヴルxジャイアンツコーズウェイ
母母母Possibly Perfectが米芝GⅠ6勝でエクリプス賞
足長のオルフェ産駒。
母方のセクレタリアートの影響か?
父サンデー系で母父ジャイアンツコーズウェイといえば仏1000ギニーを勝ったビューティパーラー。
馬体重よりも背を高く見せるし、持続力のあるいいマイラーになってきた。
GⅢなら勝てそう。
オルフェーヴル産駒なのでいきなり格上相手でレース質が変わっても勢いで何とかなることもある。
超大穴
たぶんない。

サウンドキアラ
去年10着だが、去年よりもいい状態でレースを迎えることができそうだ。
前走は直線で勝ち馬ほどスムーズではなかった。
最後の伸び脚は見るべきものがあり、走る気にあふれている。
スタートが大事で、リズム良く好位で流れに乗れれば掲示板のチャンス。

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