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2023年BCクラシック(G1) サンタアニタ競馬場 予習


ブリーダーズカップクラシック(G1)


サンタアニタ競馬場 ダート2000m GⅠ

左の赤い矢印がスタート

スタート地点は少し下り坂でメイントラックに入ったらほぼ平坦。
ゴール前の直線は300m

日米のダートの違いに関して

日本と比べてアメリカのダートは粘土質の割合が多くなっています。
そのために良馬場でもしっかりとした馬場で日本のダートよりも速い馬場です。
日本は雨が多いので砂99%シルト(粘土質)1%でむしろ重馬場の方がグリップが利いて時計が速い。
アメリカは西と東でも違う。
カリフォルニアのボブ・バファート師のコメント
“In California, it’s different. You go fast. Your horses have to be sharper. If I trained on the East Coast, I wouldn’t train the way I do. The tracks there are sandier and deeper.”
東海岸の方がダートは砂が多く深いらしいです。

サンタアニタのダートは競走馬の事故で有名ですが、雨の多い天候が影響しています。
基本は砂87.5%、シルト8%、クレイ4.5%ですが、雨季などで雨が降り続くと粘土質が12.5%(シルト+クレイ)から18~19%にまで上昇してしまい馬が脚をくじく可能性が高まります。

サンタアニタで行われた過去5回のBCクラシックのタイムは、2分2秒80、2分0秒11、1分59秒88、2分0秒72、2分0秒11。

日本のダートよりも速いので求められる適性が日本のダート馬と異なる。
日本の芝でもある程度走れるスピードのあるダート馬がアメリカのダートでも通用する。

去年BCディスタフを勝ったマルシュロレーヌは芝2000mで1分57秒9の持ちタイムがありました。

2019年のBCクラシック

勝ちタイム 2分2秒80
レースラップ
23.09-24.07-23.55-25.64-26.45

1着 ヴィノロッソ アメリカ東
父カーリン
母父ストリートクライ
母母父(デピュティミニスターxバックパサー)
母母母父ロベルト系
5月にサンタアニタ2000mGⅠ勝っている

2着 マッキンジー アメリカ西
父(ストリートクライxディキシーランドバンド)
母父(シーキングザゴールドxレイズアネイティヴ系)
母母父シアトルスルー系
4月にサンタアニタ2000mGⅠハナ差2着
9月もサンタアニタ1800mGⅡ2着

3着 ハイアーパワー アメリカ西
父メダグリアドーロ(サドラー系xダマスカス系)
母父シアトルスルー
母母父グリーンダンサー
前走サンタアニタ1800mGⅠ3着

2023年の出走メンバー

ヤバい、今回のメンバーすっごい薄い
日本の馬に大きなチャンス

①-----Scratched
②ザンダン    追い込み
③ホワイトアバリオ 差し
④ミストザカット  差し
⑤デルマソトガケ  好位 本命
⑥サウジクラウン  逃げ
⑦クラプトン    差し
⑧ウシュバテソーロ  好位/差し 候補
⑨セニョールバスカドール 差し
⑩ドリームライク     差し
⑪ブライトフューチャー  先行 候補
⑫アレイビアンナイト   逃げ 候補
⑬プロクシー       差し/追い込み 候補

アメリカ人気順
⑫③⑧⑪②⑥⑬⑤⑦④⑨⑩
欧州人気順
⑫③⑧⑥⑪⑤②⑬⑩⑦⑨④

追切

⑫アラビアンナイト
SAダート5F59.00 1/22
③ホワイトアバリオ
SAダート5F59.80 3/39
⑥サウジクラウン
CDダート6F71.40 1/2
⑪ブライトフューチャー
KLダート4F48.40 9/63
⑬プロクシー
KLダート4F48.40 29/106

馬達

②ゼンダン アメリカ東
母父ジャイアンツコーズウェイ系
基本は後方待機だが時々先行の後ろで競馬する。
マイルでのスピードもあるが2000mはどうか。
前走1800mGⅡを追い込んで勝ち
23.43-23.23-23.86-25.25-12.71

③ホワイトアバリオ アメリカ東
3月のレースの後に調教師変更して向上
6月1600mGⅠは中団後方から差して3着(2着ゼンダンとは僅差)
前走は8月1800mGⅠを外2列目先頭から勝ち
(2着ゼンダンを6馬身差)
24.41-23.86-23.54-24.48-12.16(1分48秒45)
候補の一頭

④ミストザカット アメリカ西
2走前は芝2200mGⅡ4着
前走はサンタアニタのダート2400mGⅢ勝ち
ちょっと足りない

⑤デルマソトガケ 日本
ケンタッキーダービーは17番枠からスタート失敗して1-2コーナーでも外を周らざるを得ない苦しい展開。
3-4コーナーも大外を周りそれでも最後まで脚の動きには活気があった。
内でスタート普通なら十分に勝負になった。
そして5番枠ゲットの今回はもう勝てる。
逃げる候補は⑥⑫
内には先行する馬がいないので内ラチ沿いの2番手でレースできる。
UAEダービーのレース時計からここで十分に通用する。
本命


⑥サウジクラウン アメリカ
7月から重賞2,2,1着
9月不良馬場の1800mGⅠ逃げ切り勝ち
良馬場は少し足りない

⑦クラプトン アメリカ
前走1800mGⅠ勝ち
23.12-23.54-24.17-25.13-12.83
少し足りない

⑧ウシュバテソーロ 日本
芝で速い時計はないが2勝クラスまで勝っている。
ドバイWCはパンサ君がハイペース演出してくれたのも大きい。
前走では内ラチ沿いの2頭目で競馬できているのでペースに合わせるレースもできる。
川田騎手はラヴズオンリーユーでBCを勝っているし、信頼したい。

⑨セニョールバスカドール アメリカ西
去年のBCダートマイル8着
2000mを2回走っているが2000mが良いとは思えない。
前走サンタアニタ稍重ダート1800mGⅢ3着
うーん、サンタアニタ組から選びたいんだけど…微妙

⑩ドリームライク アメリカ東
前走サウジクラウンから半馬身差2着

⑪ブライトフューチャー アメリカ東
父カーリン
前走2000mGⅠ勝ち
3着候補

⑫アレイビアンナイト 3歳 アメリカ西
2022年のOBSスプリングセールで2.3ミリオンドルで購入された馬。
西のバファート師の馬だが米3冠に備えて東でデビューして2戦2勝したが無理をさせずに休養に入った。
東で出走している時も調教は西海岸
オーナーもLA出身の中東系
休み明け7月の1800mGⅠは外の先頭を走って3着。
前走9月の2000mGⅠは逃げ切り勝ち
この馬が一番人気って…
追切時計はいいので候補

⑬プロクシー アメリカ東
3月にサンタアニタ2000mGⅠ追い込んで2着
23.34-22.82-24.56-24.38-26.86(2分1秒96)
前半速すぎてみんなバテバテ
9月の2000mGⅠでブライトフューチャーのハナ差2着
候補

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