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株:6月26日 今日の岡崎さんのお話:金融政策決定会合における主な意見に関して

このnoteは素人の妄想の垂れ流しであり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものでもなく、将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものでもない。
最終的な投資決定は読者ご自身で判断するっス。



6月の日銀の金融政策決定会合の主な意見

(6月24日公表)を読むと一人だけエキセントリックな人がいる。

審議員に一人、誰かはわからないが、この人大丈夫かな?という人がいる。
全体としてはこの『主な意見』を市場は好感したのではないか?

タカ派っぽい人が2人いる。
一人はエキセントリックなタカ派。
ハト派っぽい人が3人で中立が4人。

ハト派はまだ金融引き締めすべきではないと言う人で、その中で特徴的だったのが、自動車の認証不正問題。
これが生産調整を長引かせると日本の経済、GDPの成長が滞ると堂々と述べられている方が一人いて、こういう意見は拝聴する価値がある。

個人消費が盛り上がりを欠く中、一部自動車メーカーの出荷停 止という想定外の事態が続き、これらの影響も確認する必要が ある。このため、当面は現在の金融緩和継続が適当である。

https://www.boj.or.jp/mopo/mpmsche_minu/opinion_2024/opi240614.pdf

もう一つはタカ派の人で同じことを2度書いている。
やたらとリスクマネージメントという言葉を言う。
金融政策のリスクマネージメントアプローチが必要だと言う。

見通しに沿った物価の推移が続く中、コストプッシュを背景と する第2ラウンドの価格転嫁によって物価が上振れる可能性も あるだけに、リスクマネジメントの観点から金融緩和のさらな る調整の検討も必要である。

円安は物価見通しの上振れの可能性を高める要因であり、リス クマネジメントアプローチに立って考えれば、リスク中立的な、 適切な政策金利の水準は、その分だけ上がると考えるべきであ る。

https://www.boj.or.jp/mopo/mpmsche_minu/opinion_2024/opi240614.pdf

リスクマネージメントとは不測の事態に備えてという事。
インフレが加速すると困るから早めに利上げしようとか。

今の2%のインフレ目標はリスクマネージメント的にデフレにならないようにと言うモノ。

なのにこの人はインフレが加速した時に備えての予防的利上げをしきりに言っている。
リスクマネージメントをするにはメインシナリオを持たないといけない。
そのシナリオはモデルとか再帰性とか堅牢でしっかりとしたものでなければならない。
アメリカはUSマクロモデルがあってそれを公開している。
アメリカの商務省が発表するデータとか労働省が発表するデータとかと整合されて世界中の人間がチェックして、世界中の人間が吟味している。

日本の場合はこのリスクマネージメントを語るのは誰なんだろう?
リスクマネージメントというが、あんたのリスクはなんだ?
あんたのマネージメントモデルはなんだ?
それを教えてほしい。

日本銀行は経済モデルを使って需給ギャップを計測している。
日銀なりの潜在成長率モデルも持っている。
ただ、日銀の潜在成長率モデルは半年に一回動く。
動いたら潜在ではないじゃんwww
本当に日本的なスタイル。
100点を取ろうとして正解から遠ざかっていく文学的なスタイル。
政策とか相場とかは闘い。
日銀は経済政策の指揮官で失敗するわけにはいかない。

日銀という狭い世界の中だけでやっていて日銀の需給モデル、潜在成長率モデルという閉じられた空間でやっていて、果たしてこの後先進国と並べて目標インフレ率2%でやって行けるのかな?

需給ギャップのグラフと日本の経済成長率のグラフを並べてみると全然違う形をしている。
本来ならこの二つはシンクロすべき。

しかも需給ギャップには短観まで入っている。
短観はアンケートだよ?
景気循環の当てっこばかりしているんじゃないか?

成長率で見ればGDPは去年の7-9月期から成長していない。
この3四半期は全然ダメなのに、『主な意見』では順調に日本経済は成長し、潜在成長率が上がっていると書いてある。

わが国経済は、一部に弱めの動きもみられるが、緩やかに回復 しており、先行きも、所得から支出への前向きの循環メカニズ ムが徐々に強まることから、潜在成長率を上回る成長を続ける とみられる。

https://www.boj.or.jp/mopo/mpmsche_minu/opinion_2024/opi240614.pdf

ちょっと実感と違いますね!

ロジックの組み立ては企業の収益が上がっているからなんですよ。
企業の収益が上がっているからこの国の潜在成長率が上がっているという書き方。

今回は弱めのデータや懸念される情報もあったが、きわめて高 水準の企業収益と約 30 年ぶりの水準となった春季労使交渉の 結果が所得面から好循環メカニズムを支える、とのメインシナ リオは不変である。物価面の指標もオントラックであった。

https://www.boj.or.jp/mopo/mpmsche_minu/opinion_2024/opi240614.pdf

違いますね!

国民の消費が増えて、消費が増加することで成長するという文言には全くなっていない。

政府が発表しているGDPを使って説明してくれた方がいい。
経産省が発表している鉱工業生産指数を使って発表してほしい。
総務省が発表している家計調査とかで発表してくれ。

日銀のブラックボックスの中で調べているデータを振り回されても議論にならない。

日銀は様々なデータを取って100点を取ろうとしているが、そもそもそういう質問ですか?
もっと違うアプローチが合っていいんじゃないか?
少なくとも政府が発表しているGDPを無視しているというのが一番の疑問。

『日本のGDPは当てになりませんW』と書くなら良いが、何で無視するのか?
なんなんだろうこの国の経済統計は?

経産省が発表している鉱工業生産指数と日銀の短観はほぼ一致する。

生産=景況感=製造業の企業収益が3点セット

企業の生産が増えて、景気が上がって企業の収益が増えればめでたしめでたしというのが日銀モデル。

じゃあ、サービス業とかの生産に携わっていない人たちはどうするの?
中小企業はどうなるの?
さらに言えば、経済の成長というのは国民が使うというか消費が増えていくのが成長であって、モノを作って海外に売るのが成長って言う、今までそうだったのですが、それもまたデフレ構造。

それを色々と考えさせられた『主な意見』で、その結果、日経新聞で3割くらいのエコノミストが7月に利上げをするという記事がでた。
しかし、利上げをしたらその先はどうなるかというのが書かれていない。

利上げして日本経済はどうなるのかという話が重要。

利上げしない派としては、利上げしなければ円安は放置されるけど経済活動は活発になっていくだろう。円安は財務相が介入するしか手立てはない。

この国に足りないのは整合性の取れたデータ分析。

日銀はもっとオープンにすべきだし、せめて政府発表のGDPくらいは使えよと。

マーケット


引き続き膠着状態だが、日経平均はじり高になっていて、4月19日に安値を付けた後の高値を更新した。

終値だとFOMCの6月11日が高値だった。
FOMCでアメリカが利下げまだまだ先だという失望があったが、そこの部分は超えて来た。
利下げがまだまだ先だと言うのはアメリカの先行きの不透明感や心配があるが、それと同時にドル高が続いてしまう。
そうすると日本銀行もひょっとしたら利上げを急いでしまうかもしれない。
これはもっと困る話。

現状の150円台後半の為替レート、4.2%台のアメリカ10年債金利、1%位の日本の長期金利という環境の中で一応の平衡感覚を身につけた。

4月19日の37000は下がり過ぎた。
3月の40000円は上がり過ぎた。
そんな中で落ち着きどころを探していたのが4~6月でジワジワと上がってきた。

ただ、これはあくまで現状で、これから先の展開は別。

日本の場合は給料が上がったんだから何か買えよ!とか言われてもねぇ。
労働時間が短くなっているので、残業している日本民族にとっては結局手取りが減ってしまう。
電力代で取られておしまい。
4月の時点では日本経済には失望感があった。

今日は6月の権利付き最終日。
配当を取りたいという動きがあるかもしれない。

上半期に満足した事は、一気に40000円まで行った事。
4-6月はFRBに非常に失望した。
インフレ目標2%に固執するスタボーン(Stubborn頑固)なファンダメンタリスト(原理主義者)!

人間は非合理的、私(岡崎氏)なんて一皮むけば迷信の塊みたいな男。
一回気に入ったらずっとそればっかり使う男。
女性は季節限定メニューやおススメとか好きじゃないですか?
私(岡崎氏)は絶対にしない。
マーボードーフ一択!とか
ものすごいスタボーンなんですよ。

ウォールマートは5~7月期は最も困難な四半期になると見通しを出して株価下落
もうスゴク厳しくなっていると思いますよ。
安売りも始めました。
岡崎さんが追いかけていた4-6月期のアメリカの小売りが不調になるというのはとりあえず当たった。
ただ、予想は当てたとしてもSP500は動いていませんから。
この流れが次の四半期で結果に結びついてくれる事を期待。

NVIDIAを予想しようとしても無理だと思っている。
高値から13%位落ちている。
だけど、NVIDIAのインプライドボラティリティは55%位ある。
55%もボラがあるモノを通常の尺度で測ってはいけない。

(通常の尺度とは?:SP500で10%下がったら調整局面、20%下がったらダウントレンド。これは指数モノに当てはまるが、SP500のボラティリティが10~15%だから。日経平均は15%で調整局面、25%でダウントレンド)

アップルは20%、マイクロソフトは18%、アマゾンは30~50%。
55%のボラがあるNVIDIAが16%下げても許容範囲内。
4月19日にアメリカ株が安値を付けた時もNVIDIAは20%落ちている。
20%落ちても、それが押し目。
2022年の利上げ局面では65%下げたが折り返して高値を取った。
これはNVIDIAという組織の宿命。
半導体一本で勝負している。
アップルのように様々な商品を作っているわけでも、マイクロソフトのように隅々まで張り巡らしていると言うモノではない。

55%というのは年率で一日に直す簡単な方法は、だいたい15で割ればいい。
ルート250がだいたい15くらい(15.8かな?)。
ボラティリティ30%位の商品があったら15で割れば2%位。
つまり、一日2%動いても許してほしい。

ドル円は通過だからボラは8%で一日に1%動くのは異常。
それが、3月19日はマイナス金利を解除した瞬間に投機的に動いて149.03→150.97と1%以上動いた。
そして日経平均は高値を取ってしまって動けなくなった。

3月19日までは円安になったら株は上がっていた。
円安になれば輸出が伸びる、輸出が伸びれば経済が成長する。
しかし、3月19日以降は円安になると株価が下がるようになった。
ドル円が160円方向に行くと日経平均はむしろ下がっている。

特に4月19日の安値まではそうですね。その後も感応度は低くなっている。

クラウディングアウト的な動き。
お金がドルやNVIDIAに吸い取られる動きがここ3か月くらい続いていた。

円安=長期金利上昇圧力=金融コスト増=株安というストーリー。

円安なら外国の方がいいだろうとドルにお金が吸い取られていく。
尚且つ、外国株ならNVIDIA一点買いじゃん!とNVIDIAにすべてが吸い取られて行ってしまう。

事の発端は3月19日のマイナス金利解除の時に仕掛けた世界の投機家たち。
これが敵です。

相場の世界に善人も悪人もいないので、投機筋を悪者扱いしてはいけないのだが。
彼らにも彼らのロジックがあって、最後のマイナス金利のサプライヤーがいなくなった。
3月19日まではマイナス金利で資金を調達して最もリターンが期待できるところに投資してた。
それがエクイティーの世界ではNVIDIA的な株を買う事。
デッドの世界(固定利回りの世界)ではCCCという一番格付けの低くてリスクも高いが利回りも高いモノ。

2016年から円は世界で最大のマネーの供給者だったのだが、3月19日に解除されてしまった。
それ以降CCCの金利は上がり続けている。
NVIDIAは先週の木曜から下がったが、それがサインなのか、日常生活の日々の動きなのか?はこれから考えないといけない。

SP500は今年はまだ調整局面を見ていない。
それが相場という生き物を扱う人間としてはちょっと心配。
下がっても5%で押し目買いで、本格的な調整が入っていないのが問題。


オプションに関して

(オプションとFXの同じ点、違う点)
オプションと普通のスポットトレード(ドル円で今いくらですか?先物で一か月先はいくらですか?)の違い。

スポットトレードは常にデルタが『1』
オプションでいうデルタ1トレードがスポットトレードだと思っていただければ。
オプションは買う権利の売り買い、売る権利の売り買いの4種類ある。

あとは時間価値があるかどうか。
スポットトレードでは時間的価値はあまり意識していない。
時間がないというのは私(岡崎氏)には神が存在しないというようなモノ。
オプションには神が存在していて、神というのは時間的価値でこれは誰も動かせない。
それがオプショントレードの面白い所。

スポットトレードではこれを複利という概念で、配当利回りとか固定利回りを味方にするというのもある。
スポットトレードは非常に長い時間の神が存在している。

それに対してオプションは残り1か月とか短期的な神が存在している。

オプションをやって学ぶことは、株価の動き方の違いがわかる。

資産あるモノの買う権利と資産と言うモノを売る権利は値段の動き方が違う。

株は通常、下がる時にボラティリティが上がる。
チョビチョビと上がってドカンと下がる。
又はチョビチョビと下がってドカンと上がる。
去年の5月や今年の1月の上昇は予想外の上昇で皆さん面食らったかもしれませんがあれは典型的なオプションが支配した瞬間。

通常のマーケットであれば資産はロングポジション。
基本は買い。
買いが多いのだから保険をどちらに賭けるかといえば、売りに賭ける。
下がり始めた時には保険料が、つまりボラティリティが上がり、相場が落ちる。

逆に、『どうせ日本株はダメ』『日本株に成長はない』だとかの持たない理由で買わないでいたのがひっくり返ったのが去年の5月であり今年の1月。
こういう時はボラティリティが上昇しながら上がって行く。

日々の値動き、スポット価格の変動率、そしてボラティリティを見ていると今何が起きているのかわかる。

通常の動き方と何か特別の事が起きている時の動き方は違う。

神が何を言っているかを知るためにオプションを見る。
岡崎氏は神の声を聞くためにボラティリティを追いかけている。

つまり、今日の日本株は危ない。
日経平均が上昇しているのにどうしてボラティリティが上がっているのか?
(この放送は午前です。午前は日経VIXが上昇していましたが後場にかけて下がっていきました)
予期せぬ上がりなのか?
踏み上げ相場が来ている。
踏み上げ相場は踏み上げが終わると突然空白地帯になる。

ボラティリティが下がりながら株価が上がって行くのは安心して見ていられるが。

おそらく、戻り高値を記録したのが意外だった。
踏み上げ相場はもっと大きな敵(40888円)と戦う時にやらないといけないのに、ここで踏み上げ相場をやってしまって、この後に続くのかどうか?
そこまでの力はないと私(岡崎氏)は思う。

(2~3か月待っているのだからそろそろ上か下かに行って欲しいのだが)
待っていてももう一人の神というかローマ法王みたいなFRBが何もしない。
我々は迷える子羊www

サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は昨日いい事を言っていた。
「現時点で、われわれが直面するリスクはインフレだけではない」
サンフランシスコ連銀の西海岸は今スゴイ失業率が上がっているから労働市場の冷え込みを心配している。


今週の踏み上げ相場

ひょっとすると日銀が介入していないのが原因かもしれません。
為替の介入をするだろうと思ったらしませんでした。
介入すると思って円をショートしていたのかもしれない。

介入はドルを売って円を買う。
ドルを売るのはドルにとって緩和。
円を買うのは円にとって引き締め。
介入はマクロ的には円引き締めになるので、仕組み的には日本株などの円資産にはネガティヴに働くはず。

来週は介入だろうと、先週の金曜から持っていた連中は日本株をショートしているはず。
それが介入来ないな?となれば買い戻しが入って、それに6月の配当が重なって39000から39500円のコールのショートを誘っているのではないか?

















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