デルマー競馬場 BC前に予習

今年のブリーダーズカップはデルマー競馬場で行われます。

9月6日以来のレースが11月3日から開催されるのでそこで馬場の傾向を探りたい。

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デルマー競馬場はアメリカのサンディエゴ州の太平洋から500mの海沿いにあります。日本の熊本県と同じくらいの緯度。

デルマー競馬場

アメリカなので日本と逆で外側がダートコースで内側が芝コース。
ダートコースが1周約1620m(直線約280m)で芝コースが約1450m(直線約270m)
JRAで言えば一番小さい福島競馬場の芝コースが1周1600mなのであんな感じ。
ただ、デルマーのダートコースの1周1600mの内、コーナー部分が約900mで福島の芝コースの約850mよりもコーナー部分が多い。


芝コース

1周約1450mでコーナー部分が約760m
最後の直線が約270m

芝コースで言えばJRAのどの芝コースよりもコーナーがキツイ。
タイトルホルダーのようなコーナリング性能のいい馬。
ミスプロ系の馬がよさそう。

4コーナー出口で先頭争いか少なくとも前を捕らえられる位置にいないと厳しい。

2017年にデルマー競馬場で行われたブリーダーズカップターフ1着のフランス馬タリスマニックは母父ミスプロ系のマキャヴェリアン。
内ラチ沿いを走り、直線に入って軽いステップで前の馬を交わして抜け出してきた。
次の香港ヴァーズでも2着している。
デルマーで3着だったハイランドリールは香港ヴァーズで逆転して1着。
ハイランドリールはガリレオxデインヒルで父母父がミスプロ系ミスワキでバックパサー5x5。
更に母母父がオーストラリアのマースケイで小回り適性もあり。

2017年のBC芝マイルでは道中2列目だったワールドアプルーヴァルが直線で抜け出して1着。
ワールドアプルーヴァルは父がミスプロ系でトムフール5x5。
母父がグレイソヴリン系で平坦の持続力向きでもある。
2着のアイルランド馬ランカスターボマーは父ウォーフロントで父母父ミスプロ系
前走はアスコットの重馬場直線マイルで大敗。
2歳のBCでも2着し、ウッドバインでも2着しているので小回り得意だった。

2017年のBC芝牝馬(1800m)ではイギリスのWuheidaが1着。
父はミスプロ系のドゥバウィでミスプロ4x4。
さらに路盤が整備された競馬場と相性のいいグロリアスソング持ち。
2着の英オークス2着馬Rhododendronもミスプロ4x5がある。

ダートコース

アメリカのダートレースは前半からガンガン飛ばすし日本のダートよりも時計が速い。
日本のダートレースに慣れていると前半のスピードについていけずに終わってしまう。

チューワウイザードを思い出してほしい。
サウジカップではハイペースについていけずに負けたがその経験から馬が調教で走るようになりドバイWCで2着と好走できた。
『前回よりも行きっぷりが良く、状態の良さといい意味での前向きさが感じられます』という戸崎騎手の追切コメントがあった。
凱旋門賞で『日本馬は欧州でステップレースを使え』という意見を聞くが、ダートレースこそペースに慣れるためにステップレースを使う意味がある。
欧州の芝レースを使うのにステップレースを使う必要性はあまり感じない。

日本からの出走馬はこの前半のペースについていけるかどうか、そしてなおかつバテずにいられるかがポイント。

高いレベルでのスピードの持続力が要求されるのでその血が東京競馬場での高速決着に活かされるのだ。

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