神戸新聞杯 2023年 サトノグランツおめでとうございます


神戸新聞杯

土曜に水を撒いてクッション値は9.3。
土曜の9.2より0.1高い。

阪神は内前やや有利だった。

勝ち時計2分23秒5
12.8 - 11.4 - 12.7 - 12.4 - 11.9 - 12.6 - 12.5 - 12.0 - 11.6 - 10.7 - 10.9 - 12.0

2コーナー出口でペースアップして緩急をつけている。
それでもこのレベルの馬にはペースは遅かったらしくラスト600mから10秒台を連発する瞬発力を見せた。
さすがにそれだけ速い脚を400m使えば最後の坂で大きく失速する。

サートゥルナーリアが2019年に32.3秒で上がったが、今日もペースがあの年のようにもっと遅ければ上位陣も32秒台が出ていたかもしれない。

実際にスマートファントムが32.9秒で上がっている。

時計が速いからって強いとは言わないがこのレースタイムで上がり33秒台前半を出せたのは私は評価できる。

今年の3歳牡馬は結構なポテンシャルを持っているんですよ。

1着 ▲サトノグランツ

さすがダービー上り2位。
ドゥラエレーデが落馬しなければ順位はかなり違ったものになったと思うぞ。
今日は馬群の中で折り合って直線では途中まで前が壁だったのが良かった。
おかげで空気抵抗が少なく最後に脚を伸ばせた。
ゴール前で左前のスペースにスッと入れた操縦性も良かった。
空気抵抗を減らせたのもあるが血統的にも長い直線での最後の伸びが良い。
ニジンスキー(胴長)とプリンスキロ(伸縮性)を二つとも母内でクロスさせていてこの馬のもうひと伸びに貢献している。
3000mは守備範囲なので菊花賞が楽しみ。

2着 サヴォーナ

やられた。
個人的にどうしてもキズナ産駒で母にボールドルーラーを持っていない馬の評価は低くなってしまいます。
青葉賞で勝負あったように見えたんですけどね。
確かに向こう正面から外4列目の先頭で不利ではあった。
サヴォーナは坂路の全体時計が加速ラップしている馬の中でメンバー中1位。14.0-13.1-12.6-12.1
2位がサトノグランツ。14.3-13.5-12.3-12.0
3位ビキニボーイ 14.6-13.8-12.5-12.2
4位ファントムシーフ 15.2-14.0-12.4-11.7
ビキニとファントムは全体時計で上位2頭よりも1秒以上遅いのでラスト1ハロンを評価するべき。つまりファントムシーフ。
全体時計で速い馬はマイネルラウレア、バールデュヴァンといるがラスト失速。
上り坂で後半に加速できるかどうか大違い。
馬に強い負荷をかけるために前半から飛ばすのはあるが、そういう時は他に全体時計遅くても終い11秒台が欲しい。

池添騎手のコメント
「もともとスタートの一歩目が速くない馬で、今日もそれほど速くありませんでした。でも二の脚でスッと好位のポジションを取れました。正直ポジション的にはファントムシーフの後ろで絶好のポジションでしたし、流れもいい感じで行けたので、直線に向いた時にはバッチリと思い直線追い出しました。

 勝ったと思った瞬間、一歩で返された感じです。それでも一夏越して身体もしっかりしてきました。ただまだちょっと福島を使った後、間隔が空いているので緩さがあります。でもこれで良くなってくるでしょう。成長面では上積みの余地がまだまだあると思います。

 今日はあと一歩のところまで来てくれて、春クラシックを走っていた馬と対等のレースができたので、これからまた楽しみになったと思います」

3着 ◎ファントムシーフ

スタート良かったし先頭でいい感じで逃げた。
並ばれても我慢したが残り600mでスパートして馬場が速すぎた。
さすがに先頭で10秒台連発した後はバテる。
他の上位馬は道中前に壁があって空気抵抗を減らせた馬達。
その差は大きい。
そんな中3着に粘れたのはこの馬の実力。
今度は前に馬を置くレースで雪辱を。

4着 △ロードデルレイ

ロードデルレイは9月2日にレースを使ったので今回は速い時計はない。
前走前の時計も合わせればウッド2ハロンで3位タイ。
ショウナンバシット、ファントムシーフ、ロードデルレイ、ハーツコンツェルトの順。
これまでもいい追い込みの脚を見せていたが上位にも通じるところを見せた。

坂井騎手のコメント
「休み明けの前回よりは上積みを感じました。1コーナーから2コーナーで少し力むところがありましたが、向正面で落ち着いて、直線ではスムーズに外に出せました。

 一瞬、差し切る雰囲気がありましたが、さすがに上位は強かったです。ベストはもう少し短いところでもいいのかもしれません。これからの成長が楽しみな馬です」

来年の春には重賞戦線にいるでしょう。

5着 〇ハーツコンツェルト

松山騎手のコメント
「中団で流れに乗ることができて、脚も溜まりました。いい競馬はできましたが、思った以上に最後は脚を使えませんでした」

上りが速すぎた。
いつも通りの後方待機だったが残り600mでは前を捕まえられる位置にいた。
この馬も十分な速さで上がっている。
距離が延びて他の馬がバテればこの馬にチャンスが出てくる。
3000m歓迎。

6着 スマートファントム

上り1位32.9秒
内ラチ沿いの経済コースも走れたし後ろで脚も溜めれた。
母にプリンスリーギフト有るのでぜひとも京都や小倉を使って欲しい。
面白い馬になりそう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?