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ファンタジーSと京王杯2歳Sの見直しと注目馬 2023年 下り坂の走りに関して少し


日曜にコロナワクチン(4回目)を接種しました。
過去3回と比べると今回は、1回目と同じような感じ。
左肩の接種箇所周囲が少し痛い。
頭の右側の脳の周りに膜を張られたような感じ。
ダルい。
そして、案の定、これを書いている途中で熱が出て寝込みました。
イブプロフェン飲んで寝てる間に汗をかいたらだいぶ良くなりましたが。
3回目接種から1年以上空けたからでしょうね。
しらんけど。

まとめ

ファンタジーSは京都適性の差がでた
急な下り坂で加速してしまったピューロマジックは1200mはもちろん、他の競馬場なら1400mでも巻き返す
シュークリームは重馬場>良馬場ですね。
今回のメンバーは阪神JFでは足りないかな?
勝ったカルチャーデイはいい馬だが1600m以上では不安。
ドナベティは速いペースを中団から流れ込むのは得意だが瞬発力は?
いい感じで追い込んだ⑦セントメモリーズ、④ヒヒ―ン、⑤クイックバイオは次のレースで期待。


京王杯2歳Sの上位3頭は今後も期待できそう。
速い時計が出る馬場ではあったがラストが加速ラップで4着を3馬身離している。
コラソンビートは阪神JFで上位を争える
ロジリオンは朝日杯で上位争える
オーキッドロマンスは地味に善戦を続けそう
ジャスパーノワールはオーバーペースだったので次は内枠などで逃げやすい展開で巻き返す

ファンタジーS

クッション値 10.0

勝ち時計1分20秒4
レースラップ
11.8 - 10.8 - 11.5 - 11.1 - 11.5 - 11.6 - 12.1

先頭のピューロマジックは坂の下りで一気に加速してしまいましたね。
スピードの変化を見ても坂の頂上で61.4キロまで減速したのが下り坂で急激に加速していったのがわかります。

過去7回の京都ファンタジーSでこの区間最速は11.5秒で11.1秒は速すぎた。

ここで最高速を出してしまってはその後600mももつわけもなく、最後に大きく失速してしまった。
馬は走る距離を知りませんから知っている騎手が何とかするしかないんですよね。

前進気勢強い馬は喜々としてスピード出しますし。
馬券的にはこの点をもっと強く意識するべきでした。

下り坂の走り

この急な下り坂が京都の怖さ。
馬は馬体構造的に下り坂が苦手なんですよ。
下り坂が苦手な馬は下り坂でスピードのコントロールが苦手なんです。
さらに前進気勢が強いと下り坂で一気にスピードアップしていまいます。
それが今回のピューロマジック。
それをコントロールできるかどうかが騎手の仕事で京都が上手い下手にもかかわります。

血統的にはプリンスリーギフト系を持っている馬が下り坂得意で小倉や京都で良く走ります。
スワンSを10人気で勝ったウイングレイテストも母父プリンスリーギフト系。

サラブレッドは平地や上り坂よりも下り坂の方がエネルギーコストが低く、そのコストはスピードによって変化します。
だから下り坂だからと言ってスピードを出してしまうと体力消耗してしまう。

勾配によって使われる筋肉群は異なる。
上り坂では、前肢への負荷は平地での移動に比べて減少し、四肢、背中、首の筋肉がより強く働く。

下り坂では大胸筋、肩、前脚の筋肉が鍛えられ、後肢の大腿四頭筋は馬を安定させバランスをとる必要がある。
プリンスリーギフト系は前輪駆動と言われるほど前脚が強いので下りが得意。

赤く囲った部位が大腿四頭筋

大腿四頭筋は膝蓋骨と距骨を支えているため、上り坂でも下り坂でも距骨の安定性を高めるのに適している坂を走る上で重要な筋肉。
若い馬や膝蓋骨の固定やリリースが遅れている馬は緩やかな傾斜でのトレーニングを徐々に行う事でこの部位を強化していく。

1着 △カルチャーデイ

レース前の評価は
『直線前半で少し前壁だったので抜け出すタイミングが遅れて着差は小さかったがもう少し楽に勝てた。
いい馬』
新馬でも操作性の良さ、馬の賢さが見て取れました。
今回もスタート良く内ラチ沿いで逃げ馬達の後ろという絶好の位置取り。
前がペースアップしてしまった下り坂でもペースを維持できた。

残り800m地点
残り600m地点

このラスト800~600m区間の11.1秒がいかに速いペースだったかが先頭とカルチャーデイの距離でわかります。

騎手というよりも馬の適性ですね。
下り坂でスピードに乗ってしまうピューロマジック。
下り坂でもペースを保てるカルチャーデイ。

直線でも前2頭の外に進路をとり万全。
さすがに最後は失速したが前の有利な位置取りを活かした。

酒井騎手のコメント
「逃げて勝ち上がっている馬も多かったので、ペースが速くなれば前々ではなく馬のリズムで運ぼうと考えていましたが、スタートしたあと楽に勢いがついてくれて、あの位置から、なるべく終いを生かそうと思いながら脚を溜める競馬をしました。思っていた以上に反応が良すぎて、追い出しが早かったかもしれないと思うぐらいでしたが、それでも最後まで一生懸命走ってくれて、1着でゴール板を駆け抜けることができて良かったです。道中は行きたがる方ではないですし、もう少し距離が延びても大丈夫だと思います」

血統的には母母父のダンスインザダークが今回の展開にも有利でした。
ダンスインザダークは距離延長やハイペースの消耗戦など『予期せぬ厳しい展開に強い血』です。
特に2歳のこの時期で1200mしか走った事のない馬はこのレースで200mの距離延長があるなんて全く知りません。
そういう時に力を発揮するのがダンスインザダークの血。
菊花賞でもはぢめての3000mという未知の距離をなんとか我慢して走るのがダンスインザダーク。

2着 ドナベティ

レース前評価
『2戦目のクローバーはタフな馬場で先行しドナベティはかなり消耗していた。
3戦目は後方待機でこの馬に合った競馬ができた。
前半は無理せず脚を溜めて後半勝負がいい。
クローバーは凡走したが後方待機すれば1400mでもやれる。
坂井騎手だと1番枠で先行してしまう?
それとも注文がついて後方待機?
要注意』

今回も前走同様に控えました。
クローバー賞は先行したのがダメだったのがハッキリしました。
1600mでも大丈夫じゃないかな。
瞬発力勝負よりは今回のような速いペースがいい。

⑦セントメモリーズ、④ヒヒ―ン、⑤クイックバイオは次のレースで期待。

京王杯2歳S

クッション値 9.4

勝ち時計 1分20秒6
レースラップ
12.3 - 10.6 - 11.3 - 11.5 - 11.6 - 11.8 - 11.5

勝ったコラソンビートは来年の今頃はオーストラリアでしょうか?

過去1分20秒台でこのレースを勝ったのはタイセイビジョン(朝日杯2着、アーリントン勝ち)とオーバンビュルマイ(アーリントン勝ち、NHK3着、5億円勝ち)の2頭だけ。

今年は1~3着が僅差の1分20秒台で4着を3馬身離しているので上位3頭に期待できる。
特にラストを加速ラップで終えたのが良く、まだまだ上がありそう。

1着 〇コラソンビート

道中は⑧ミルテンベルクの後ろで脚を溜めて直線の残り400mで外に出して追い込んで勝ち。
ルメール騎手みたいな乗り方。
こういうレースが増えてくれば武史騎手の成績はもっと上がる。
阪神JFでも上位を争える。

2着 ロジリオン

内ラチ沿いの後方で脚を溜めた。
前に進路がなく、直線で一番外まで移動しなければならなかった。
ラスト200mまで前に壁があったので空気抵抗を抑えられていたのは良かったが外に移動した距離ロスもある。
ゴール前の脚色を見れば展開次第では逆転できた可能性もあり、次が楽しみな馬。
ゴール前の11.5秒区間で差を詰めてきたのでこの馬は11.2秒位で走っている。
フェアリーSを勝った母よりもキレがあり優秀。
朝日杯も楽しみ

3着 オーキッドロマンス

スタートは一番良く、簡単に内で先頭に立てた。

外からジャスパーノワールが先頭に立つも気にせず自分のペースを守れた〇
800m通過も先頭より0.8秒遅く去年のフロムダスクや2019年のビアンフェの逃げたペースと同じ位で丁度良いペース。

内田騎手のコメント
「この馬のスピードを生かしながら、番手でためて行けました。上がりが33秒台になると厳しいと思いましたし、後ろに脚を使わせるような競馬が出来ました。1400mをこなしてくれて良い競馬でしたし、今後につながると思います」

ロジャーバローズ産駒はやっぱり母にもダンチヒ&リボー持ちなのかな?
この馬みたいに先行して粘る馬が多そうだね。

6着 ◎ジャスパーノワール

2番手のオーキッドロマンスのペースがちょうどよく、鼻にこだわったこの馬にはオーバーペースだった。
内枠などで楽に逃げられる展開で巻き返し。

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