キーンランドC 2024 サトノレーヴおめでとうございます


勝ち時計 1分7秒9

レースラップ
12.2 - 10.4 - 11.0 - 11.4 - 11.5 - 11.4
前後半
33.6ー34.3

2006年に始まったキーンランドCで2番目タイの勝ち時計。
2012年に3人気で1分7秒6のパドトロワは前年にスプリンターズS2着
2008年に16人気で1分7秒9のタニノマティーニはGⅠ実績ないが、そのレースで1,2人気で2,3着だったビービーガルダンは前年に、キンシャサノキセキ次のスプリンターズS2着だった。

タニノマティーニのような16人気で勝った馬はこのキーンランドの条件や展開がピッタリはまったのだろう。

上位人気で速い時計を出せた馬はGⅠでも通用する。

サトノレーヴさんはスプリンターズSでは無視できない存在ですね。

1着 △サトノレーヴ

隣のエトヴプレが内ラチ沿いの先頭に立ち、他の馬の見方を見ながらエトヴプレの外側に。
3コーナー手前で外からセッションがサトノレーヴの前に出てくれて壁になった。
この時点で有利だったのが内ラチ沿いの2番手ナムラクレアと2列目の2番手サトノレーヴ。

サトノレーヴは4コーナー出口であっさりとセッションの外側に出して不利なく直線を走れた。

直線の短いコースでのスムーズなコーナリングは外側を走る馬に対して大きなアドバンテージ。

勝ちやすいポジションから勝てるコース取りをしたサトノレーヴ。
前走に続いて有利なレースだが、それができるのがこの馬の長所。

GⅠを勝つ力はあるが勝てないナムラクレアに足りないのがこういう所。

D.レーン騎手のコメント
「とても強い馬でした。厩舎のスタッフから、レースについての指示は特に無かったのですが、どんな馬なのかという説明は受けていました。今日は勝つことだけをイメージして乗りました。

 抜け出したところで強い脚を見せてくれましたので、そこで勝ちを確信しました。大勢の方に競馬場に来ていただいて、キーンランドCとワールドオールスタージョッキーズを応援していただいていることをとても嬉しく思っています。ありがとうございました」

2着 エイシンスポッター

スタート後に内を見ながら内ラチ沿いに移動しナムラクレアの後ろに。
4コーナーの進路どりでも左前にいたサトノレーヴの後ろについて行くことを選択。
強い馬の後ろについて行くのは定石。
外3列目先頭の⑫が直線で失速するのも見えているので、直線でサトノレーヴと⑫の間のスペースができるのは予想できた。
素晴らしい位置取りと進路どりによる2着。
さすがモレイラ騎手。

3着 オオバンブルマイ

とどきましたね(汗)
1コーナーから外の列の後ろに並んだ。
4コーナーでも大外を周り、1,2着馬とは走行距離で大きな不利。
オオバンブルマイはオーストラリアで内から抜け出すレースをしているので内でエイシンスポッターがやったようなレースもできる。
ただ、内はナムラクレアのように進路があるかどうかに左右されるので、勢いよく走れる外側を選択するのもまた一つの手。

ベストは1400~1600mだとは思うが、今回のように前半のペースが速く、内で実力馬が力を出し切れなければ1200mでもチャンスがある。

武豊騎手のコメント
「思った通り前半は置かれましたが、4コーナーではすごく良い手応えでラストは伸びると思いました。伸びてくれましたが、直線が短いので伸び切れませんでした。この距離でもやれますね」

4着 モリノドリーム

道中はエイシンスポッターの外側やや後ろを進んだ。
エイシンスポッターが左前のサトノレーヴの後ろを視野に入れられる位置にいたのに対して、モリノドリームはエイシンスポッターが抜け出すのを待たなければいけなかった。
直線での脚色も良く、ナムラクレアに先着。
位置取り次第ではもう少し上の成績があったかもしれないと思わせた。
北海道の芝で5勝しているだけにこの舞台の適性が高かったのは確かだが、母父アドマイヤムーンもあり、出走できればスプリンターズSでも要注意の一頭。

C.ルメール騎手のコメント
「後ろ過ぎになってしまいましたが、ラスト200mはよく伸びてくれました。スムーズな競馬で勝ち馬の後ろだったら2着はあったかもしれません」

5着 ▲ナムラクレア

進路どりのミス。
これが浜中騎手の持ち味なので折り込んで1着はないと予想したが3着にも残れなかったか。
接触して、ムチも使わなかったから周ってきただけになりました。

浜中俊騎手のコメント
「休み明けで順調に来たこともあって、年齢的に力むことなく、精神的にゆったりしていました。狭いところに入ってしまったのは私の判断ミスです。スムーズだったら際どいところまで来られたと思います」

大外から先頭に立ち、前半33.6秒はセッションには厳しかったか。

6着 △ビッグシーザー

積極的に前に行って外3列目先頭。
ビッグシーザーよりも1列内側で前に壁があったサトノレーヴとは走行距離でも道中のスタミナ消耗度でも不利だった。
前に壁を作れた函館SSよりもサトノレーヴとの着差が広がったのも当然。

馬としては良く頑張っている。
スプリンターズSで内枠が取れれば巻き返しが期待できるが、それでも3着あるかどうか怪しい。

坂井瑠星騎手のコメント
「良いポジションで競馬ができましたが、勝ち馬は手応えが違いました。その中で差のない競馬をしていますし、頑張ってくれました」

10着 △プルパレイ

1コーナーまでにサトノレーヴの後ろを取れたのは良かった。
直線では勝ち馬についていけなかった。

佐々木大輔騎手のコメント
「ゲートをポンと出て、勝ち馬の後ろにつけられました。しかし、周りが一線級ばかりでしたからね。それでも頑張ってくれました」

11着 ◎エトヴプレ

確かに前半33.6秒は速かったが、それでも失速し過ぎ。
ナムラクレアに接触されたのもあるがその前にすでに失速していた。
レースのラスト2ハロンは11.5-11.4の加速ラップだったので決め手が無かったとも言える。
ある程度速いペースを持続して押し切るレースが得意だが、1200mのトップレベル相手ではスピードが足りなかったか。

『エトヴプレもどちらかと言えば1400ベストじゃないかな。
先行脚質なので1200mもある程度は通用するが』と評価していたが、洋芝だし何とかなるかと軽く考えてしまった。
3歳牝馬で53キロも少し厳しかったか。

藤岡佑介騎手のコメント
「53キロで、良いスピードでしたし4コーナーを良い形で回れました。外に馬がいましたが、力むことなく、それを壁にできました。踏ん張り切れなかったですが、古馬との力関係もあります。まだ力をつけているところですし、次につなげたいです」

14着 〇セッション

外で前に壁を作っての先行/好位を予想したがまさか強引に先頭に立つとは…
その内、穴を開ける。

K.ティータン騎手のコメント
「距離もちょうどよく、初ブリンカーも効果的でしたが、外側の枠だったため、スタートから良い位置につくまでに、かなり体力を消耗してしまいました。内側の枠であれば、もっと良い走りを見せてくれると思います」

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