セントライト記念 2023 気になる馬達


今週の中山は天気

先週、100ミリの雨が降っても翌日には結構速い馬場になりましたが、今週は先週以上に速い高速馬場になりそうです。

中山の2200m

特徴は2つ。
一つは前半の600mに5.3mの上り坂。
もう一つは、3コーナーのカーブが内回りより圧倒的に緩く、しかも向こう正面での下りの部分が内回りよりも長くロングスパートになりやすい

過去中山で行われた10回のセントライト記念でも残り600mで11秒台に入る600m勝負(3回)よりも残り1000~800mで11秒台に入る持続力勝負(7回)の方が多い。

先週の紫苑Sとは異なり上位3頭で上り33秒台を使った馬がいたのは過去10回で2017年だけ
上り34~35秒が多いのは距離が200m伸びただけでなく、ロングスパート勝負が多いから。

長い直線の東京での実績がある馬が上位に多い。
東京か新潟の1800m以上で勝つか重賞3着以内の馬がほとんど。
該当馬多すぎw

アームブランシュ、ウインオーディン、キングズレイン、グリューネグリーン、コスモサガルマータ、コレオグラファー、シルトホルン、シルバープリペット、ソールオリエンス、ドゥラエレーデ、レーベンスティール

今年は次の3頭がペースを握る。
ドゥラエレーデ(宝塚34.1、ホープフル36.2)
シルトホルン(35.6、35.8)
ウィズユアドリーム(36.6、36.8)

ドゥラエレーデの宝塚はユニコーンライオンのハイペース逃げに付き合ってのものなので今回のペースのカギを握るのはシルトホルン。
おそらく最初の600mは35.8秒前後になると思われる。
大野騎手も大逃げタイプじゃないし、ドゥラエレーデは坂井騎手なので普通に800m勝負になりそう。

去年に似た展開になりそうだ。

過去の人気薄の共通点?

アサマノイタズラ(9人)サトノルークス(8人)ミュゼエイリアン(9人)ジュンツバサ(10人)
サドラーズウェルズなどの欧州血統
ジュンツバサ以外は母にサドラーズウェルズ持ち。
ジュンツバサの父はサンデー系の中でも欧州風味のステイゴールド。

非根幹実績
ミュゼエイリアンは福島1800m勝ち、1800mGⅢ勝ち
ジュンツバサは東京1800m2勝。
サトノルークスは阪神京都の1800m勝ちと2200m勝ち。
アサマノイタズラ1800mGⅡ2着

セブンマジシャン(想定6人)
母にサドラーズウェルズ
1800m勝ち

次点
ウインオーディン(想定9人)
父にサドラーズウェルズ
母も欧州系
1800m勝ち、2200m2着

今週の信じる者はすくわれる…かもしれない馬達

近走で印をつけていた馬達
ソールオリエンス
ドゥラエレーデ
シャザーン

評価

勝ち負け
ソールオリエンス

2着候補
ドゥラエレーデ
ウィズユアドリーム
レーベンスティール

3着候補
シャザーン
キングズレイン

馬達


ソールオリエンス
キタサンブラックx(サドラー系xミスプロ系)
私的3歳牡馬最強馬
中山2勝しているが今までのレースぶりは大外回しなので今回の外回りは良い。
内枠になった時の不安はある。
しかし、そんな小さなことで悩んでいると先週のモリアーナになってしまうのでここは黙って◎
1週前の追切での脚の運びも軽やかでいつでも爆発できそう。

ドゥラエレーデ
ドゥラメンテxオルフェーヴル

ドゥラエレーデもCWの追切では失速ラップなのは先行馬らしい。
今回はまだ追切時計がGⅠ前よりは速くないので状態は万全ではない。
宝塚記念は着順以上に評価したい。
前半600m34.0秒と速いペース。
先行勢全滅で上位8頭中7頭が1コーナー10番手以下の馬達。
そんな中で先行勢で再先着。
粘り強さには定評があるので高速の前残り馬場は有利。

ウィズユアドリーム
サトノダイヤモンドxストームキャット系

追切が春から変化。
逃げ切り3連勝しているようにCWの追切でも6ハロンで速い時計を出していた。それが9月からは前半ゆっくりで後半重視に。
坂路でも前走の前に坂路でかなり速い時計を出した。
それ以降は坂路でもラスト加速重視。
馬体を見ても持続型で、さらに調教でギアチェンジにも磨きをかけようとしている。
掻き込む力が強く重馬場も苦にしない。
前走の小倉では前脚を地面に叩きつけて反発力を使う走りもできていた。
ラスト11.5-11.0-11.5で以前よりも速い脚が使えるようになっていた。
楽しみな馬。
松山騎手の逃げ先行馬なので内枠希望。

レーベンスティール
リアルスティールxトウカイテイオー
リアルスティール産駒で母にターゴワイス(プリキロxボールドルーラー)あり〇
追切は先週に4ハロンで今年自己ベストを更新しつつラストも0.7加速。
仕上げてきている印象。いいね。
ラスト400m勝負のレースが多い。
負けたレースも納得できるもの。
不良馬場でセオと0.0差2着で3着は1.1秒離している。
ラジオNikkeiでは4コーナー10番手から直線で馬群の中を進み上り最速0.1秒差3着。
ゴール前では進路変更で左にステップして器用さを見せた。
モレイラ騎手との相性は良さそう。
非根幹実績もあるので有力馬。

シャザーン
カナロアxマンカフェxダンチヒ系
カナロア産駒の距離適性は母親依存。
つまり問題なし。
ダービーは大逃げのスローペースとか意味不明のレース展開。
後ろから追い込んで上りはべラジオ、グランツ、ナイフに次ぐ4位は十分。
皐月賞も6着で3歳牡馬のGⅠで5着前後の力がある。
2200mの勝利もあり、ロングスパートにも向いているのでチャンスはある。

シルトホルン
スクリーンヒーローxダンチヒ系xロベルト系
東京での好走もあるが小回りの方が良さそう。
ラジオNikkeiでは距離伸びたらレーベンスティールに敵わないという印象を受けた。
シルトホルンは道中で我慢ができるのでスローに持ち込めれば高速馬場と短い直線を活かして粘り込みもあるかもしれない。

キングズレイン
ルーラーシップxディープインパクト
ホープフルSでの追い込んで3着は非常に印象的
それが毎日杯で見せ場なし
岩田康騎手のコメント
「レース前は2、3番手でいいと思っていたけど進んで行かなかった。出していっているんだけど…。申し訳ないです」
熱発で弥生賞を回避したがまだ戻っていなかったのかな。
6月の東京2400mは1000m勝負を勝ったが相手はその後も苦戦。
手塚調教師のコメント
「毎日杯は体調が整わなかった。ホープフルSくらいのデキにはある。好勝負が期待できるね」
母にサドラーもあるし中山の非根幹が合う背景はある。

セブンマジシャン
ジャスタウェイxメイショウサムソン
ちぐはぐなレースが続いている。
ホープフルSはスムーズなレースであの0.4差6着をベンチマークにしたい。
京成杯は前半のペースは遅かったがルメール騎手なので前に壁を作る事を優先して後方待機に。
4コーナーから直線で不利がありスムーズに追い込めなかった。
スプリングSは重馬場だが最初の600mが35.4秒でこの馬が経験した中で一番速い入り。
さらに8枠で位置取りがやや後ろに。
4コーナーから外々をまわしたのもあるがべラジオオペラの瞬発力とは明らかな違いがあった。
前走はスタートでは先行できたのに道中で少し位置を下げた。
直線前半でやや詰まり気味で、ゴール前で追い込んだが届かず。
春よりは速い脚が使えるようになった印象。
ただ、坂路の追切での加速度合いが前走や春ほどではないのが気になる。

ウインオーディン
エピファネイアxフジキセキ
父にサドラーズウェルズで母にカーリアン。
ウインの近況を見ると夏は馬体を戻す事を考えていたようでそのために今回の追切が前走ほど速くないのか?
鹿戸調教師は「馬体重も479キロと着々と増えてきましたし、今週はしっかりと負荷を掛けることができました。いい動きでしたし、馬体に張りも増してきて前回より状態は間違いなくいいと思います。叩き2走目の上積みを持って来週の競馬へ行けそうです」
調整や体調維持の時の追切時計の判断が難しんですよね。
先週のシランケドやテイエムスパーダがいい例。

前走の新潟2200mは好時計2着。
①だったのに向こう正面で大外で風を受ける場面もあり、さらにロングスパートも仕掛けた。
強引に勝ちに行ったが勝ちきれず。
能力はありそうで見せ場はつくりそう。



アームブランシュ
キズナxキンカメ
キズナ産駒だが母にボールドルーラーなし
弥生賞は外3列目の先頭という不利をものともせずに勝ったタスティエーラが着差以上の強さを見せた。
アームブランシュと比較すべきは外差し3着のワンダイレクト。
ワンダイレクトは白百合で外4列目の先頭という大きな距離ロスをして負けるべくして負けた5着で重賞を勝てる強さはない。
アームブランシュは次の山吹賞でドゥレッツァをマークする形でレースして負け。
青葉賞では上位3頭には大きな力の差を付けられた。
今回は難しいと思う。








シャザーン
追切は順調でダービー前の好時計までとはいかないが良い時計。
すみれSでみせたゴール前の脚はすごかった。
ダービーでは大外で不利なく追い込めたが、スローペースで位置取りが後ろ過ぎた。
広い競馬場向きだが中山外回りで外差しなら力は出せるが、前が速すぎると届かない。





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