凱旋門賞 2024年 ブルーストッキングおめでとうございます!
勝ち時計 2分31秒58
https://www7.france-galop.com/Casaques/Tracking//20241006LON05_last_times_fr.pdf
レースのラップタイム
14.91-11.90-12.54-13.29-13.01-12.47-12.70-12.29-11.69-11.47-12.11
前後半(1000m)65.65-60.26
馬場はVery Softで3.8
ロンシャンの2400mコースは前半の1000mで約10m上り、
後半の1000mは下りと平坦なので前半が後半よりも遅くなる。
それに加えて、時計計測の違いやフランスのスローペースな競馬などがあり、基本的に前半が遅い。
2023年(3.3)62.75ー58.35(上り33.97)
2022年(3.9)62.90ー66.61(40.33)
2021年(4.2)67.83ー63.66(37.34)
2020年(4.6)68.92ー63.60(36.87)
2019年(4.1)63.53ー64.48(38.88)
2019年と22年はガイヤースとタイトルホルダーが重馬場にも関わらずオーバーペースで逃げてしまい、後半の方が遅くなった。
特に2022年は上り40秒台で、どんだけオーバーペースだったのかと。
それ以外の年は平均で前半の方が平均で4.81秒遅い。
今年の凱旋門賞は前後半のペースとしては良くあるパターンだった。
つまりロンシャンらしい600m勝負になった。
そして、土曜の馬場傾向から『比較的上りがかかる馬場』と見ていたように、直線で差し馬の追い込みが封じられた形になった。
残り400mでの前4頭がそのまま上位4頭。
そしてその4頭が上がり1~4位を占めている。
その傾向は次のオペラ賞も同様で上位4頭は残り400mで1、2、5、3番手だった。
今年はオープンストレッチまでに前にいなければ勝負にならない馬場だった。
1着 ▲ブルーストッキング
ベケット調教師のコメント
「昨年(ウエストオーバーがエースインパクトに差された)のように、何かが後ろから彼女を襲うのではないかと予想していました。
ウェストオーバーよりも早く先頭に立っていたし、長い直線で心配だった。しかし、彼女を抜くには良い馬が必要で、彼女は簡単には屈しなかった。
ヴェルメイユ賞では一旦先頭に立ち、抜かれた後にも反撃してアバンチュールを破り強さを示しました。
ヨーク(インターナショナルで4着)の後、何が起ころうとも牝馬限定レースに戻すべきだと考えました。
ヴェルメイユ賞の勝ち方が強かったので、凱旋門賞に出走する勇気をくれました。
私はレインボークエストとダンシングブレーヴを見て育ちました。
ジャドモンドのユニフォームで凱旋門賞の勝者を調教するのはとても興奮しますし、ジャドモントのために調教するのは名誉なことです。
彼らのために凱旋門賞の勝者を調教するのは並外れたことです」
ライアン騎手のコメント
「ヴェルメイユ賞でいい枠を引いたことでチャンスが開けましたし、あのおかげで凱旋門賞に勝てました。
今日のレースは枠が重要で、彼女はスタートダッシュ良く、折り合いも付きました。
ロスアンゼルスの後ろについてからは素晴らしいリズムで勝つチャンスが十分にありました。
それでも何が起こるかわからなったのですが、彼女は我々の期待を裏切りませんでした。
戦績を分析した時にはかなり自信がありましたが、人に言えるほどではありませんでした。
馬は本当に人生を変えることができるし、彼女は私の人生を変えた。
すべては彼女の調教師とチームのおかげです。
彼らは私の夢を叶えてくれました。
世界の舞台で夢を成し遂げることができました。
それはすべて私の隣に座っていた2人の男性のおかげです。
私は彼女に乗れた幸運な人間ですが、彼女と一緒にずっと多くの努力をした人はたくさんいます」
2着 〇アヴァンチュール
3着 △ロスアンゼルス
4着 △ソジー
10着△サンウェイ
12着◎シンエンペラー
トライアルでヴェルメイユ賞の時計が他の2レースに比べて抜けていた事。
アヴァンチュールに関してはロワイモヨン賞のタイムも優れていた。
キングジョージ2着馬が最近調子よかった。
ロスアンゼルスは好走馬を多く出している前走愛チャンピオンS組。
3歳牝馬の成長力にかけて逆転を予想したがブルーストッキングの方がまだ上だった。
サンウェイ(シャドウロールの馬)は外3列目先頭になってしまったのが響いた。
シンエンペラーは前半の上り坂でリラックスできていないように見えた。
他の馬は、先頭に行ったロスアンゼルスも比較的ゆったりと走れていた。
シンエンペラーは力が入っていたのでここでスタミナを消耗してしまったように思える。