大阪杯 ポタジェおめでとう!

勝ち馬 ポタジェ
勝ち時計 1分58秒4
レースラップ 12.3 - 10.3 - 12.0 - 12.2 - 12.0 - 12.1 - 11.7 - 11.5 - 11.8 - 12.5
前後半 58.8-59.6

スタート直後の先行争い

最初の600mが34.6秒(12.3-10.3-12.0)
これが今日のレースの方向性を決定づけました。

過去10年の阪神2000mで行われた重賞で最初の600mでこれより速かったのはたったの1レース。
2018年のコースレコード1分57秒2が出た時の鳴尾記念です。
開幕週の超高速馬場での時計です。
それでも600m34.2秒(12.1-10.5-11.6)
阪神の2000mコースはスタート地点は下りですがスタートして約120mから2mの上り坂があります。
なので普通は2ハロン目はそれほど速くなりません。
大阪杯でも2ハロン目の過去最速は11.1秒です。
それが、今年は10.3秒とコースレコードが出た時よりも速く走ってしまいました。

なぜか?

ジャックドールの騎手が馬のペースを正しく把握できず、ハナにこだわったためです。

藤岡佑介騎手のコメント
「いつもほどダッシュがきかず出して行った分ペースが速くなりました。右トモを落鉄していて、影響があったのかもしれません」

ジャックドールのゲートのリアクションタイムは速く、一歩目の踏み出しはレイパパレと1,2を争うほどでしたね。
ジャックドールとしては全く遅くなくいつも通りにスタートしました。
いつもと違ったのは他の馬の速さ。
他の馬、特にウインマリリンのスタートダッシュが良かったために藤岡騎手が騙されました。
「ジャックドールがいつもほどダッシュがきかなかった」と。

ジャックドールの近3走の最初の2ハロンは金鯱賞(12.5-11.0)、白富士(12.8-11.3)、ウェルカム(12.7-11.5)。
それと比べればいつもほどダッシュがきかなかったとは思えません。
ジャックドールが遅かったのではなく、周りの馬が速かったのです。

おそらく藤岡騎手の頭の中には『逃げない』という選択は全くなかったと思います。
前走の余裕勝ちがこの騎手に『ジャックドールなら逃げれば負けない』という自信を与えてしまったのでしょう。

しかし、明らかにオーバーペースでした。

そんな速い前半の400mでしたが外枠からジャックドールに並びかけるところまで行ったレイパパレはスゴイですね。
外枠のため、坂を上るまではジャックドールよりも脚を使っていたはずなのにジャックドールよりも失速を抑えました。
1コーナーで川田騎手が抑えたのも良かったのでしょう。

1着 ポタジェ

終わってみればボールドルーラーの血。
2017年のGⅠ昇格以降の勝ち馬は母父か母母父がTHEアメリカ血統のボールドルーラー系で今回は該当馬はポタジェだけ。
東京競馬場のGⅠ実績馬も今年は例年と比べて少なくエフフォーリア、ウインマリリン(オークス2着)、マカヒキ(ダービー馬だけど9歳)、ヒシイグアス天皇賞秋5着、に続くポタジェ天皇賞秋6着。

該当馬が少なければ買っておけという事ですね。
まさかレイパパレを逆転できるとは夢にも思いませんでした。
善戦して4,5着だろうと舐めていましたORZ。
ポタジェ様申し訳ございません。
あなたは強かった。

でもー、ライバルだったサンレイポケットからすると差をつけられてしまったなー><

2着 レイパパレ

嫌ってしまったなー。
レイパパレを嫌う心理状態の時点で今回の馬券は当たらない。
高く評価していて嫌うってなんやねん。
それでももう一枚上の強さがあった。
前半にあれだけ無理をしての2着は頑張った。
2000mでは買わないとダメだね。
これも血統的に過去に例(ステファノス)のあるディープインパクトxクロフネ。
クロフネの中にボールドルーラーもあるし。
素直に血統的背景で買っておけばいいレースだったか。

3着 ▲アリーヴォ

『母内ボールドルーラーのクロス有るしアメリカ色強い。
そして小回り得意な父ドゥラメンテ。
ドゥラメンテだけど母のアメリカ色が強くて足長のロングストライド。
菊花賞はオーソクレースやステラヴェローチェから0.4秒差。
最後の直線もけっこういい脚で走っているんですよ。
2000mの方がレースしやすいと思う』
菊花賞でもいい走りをしていました。
ただ距離適性が劣っただけで。
小倉で連勝していたけど昨日も小倉が得意な馬が阪神で勝ったしね。
ボールドルーラーのクロスもあるし足長だけどドゥラメンテだから器用に立ち回れる。
馬体も調教も良く見えてGⅠでもやれそうな雰囲気があった。

4着 △ヒシイグアス

今日も頑張ったけど、おそらく次の方が走る。
安田記念?
香港に出れないのが辛いなー。
いっそのことインターナショナルを目指してもいいんじゃないか?
母内ボールドルーラークロスあり

5着 ◎ジャックドール

前走の余裕勝ちが騎手に『逃げ一択』を選択させてしまった。
結果的には前半に無理をさせてはいけないタイプだったという事。
次からは馬のリズム中心でお願いします。
速いか遅いかの判断基準は周りの馬でなく、ジャックドール。
他の馬が速ければ行かせればいい。
先週の高松宮記念と違い2000mはペースを考える余裕がある。
どこで落としたかわかりませんが、落鉄の影響もあったでしょうし、次に期待。

9着 〇エフフォーリア

横山武騎手のコメント
「普段は金曜、土曜と調教に乗れているのですが、輸送で乗れないということで返し馬に乗ったときにピリッとさせるようにしたつもりでしたが、今日はハミを取らなかったというかこの馬らしさがなくて、終始もっと早めに踏んで3コーナーぐらいから行きたかったのですが動けるような余力がありませんでした。一週前で重かったので、メリハリが無く、そのメリハリの無さが今日もろに出てしまったのかもしれません」
不安視されていた調整過程がそのままでてしまったのですね。

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