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札幌と新潟で見る洋芝と野芝の違い

野芝と洋芝の違いの基本的な事はJRAのサイトにキチンと書いてあります。

簡単にまとめると、野芝の方が匍匐茎と地下茎がしっかりしていてクッションの役割をして耐久性と反発力がある。その茎の密度を2倍にして耐久性を向上させたのがエクイターフで北海道以外のJRAの芝コースに使われていますが、競馬場により導入状況が異なります。

新潟競馬場は向正面の内側7m、3ー4コーナーの内側3m、正面直線の内7mにエクイターフがある模様。

洋芝は細かい根がマット状になっていて保水量も高く、野芝に比べて傷みやす。雨が降ると野芝よりも時計がかかるようになる。

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新潟と札幌での馬の走り方の違い

野芝やエクイターフでは地下茎、匍匐茎のクッションから反発力を活かしてはねるように走ります。人間でも陸上競技でのトラックと似たような感じです。身体のバネを活かせるタイプ、四肢が大きく伸びるタイプが有利です

それに対して洋芝はよほど乾燥して馬場が硬くならない限り反発力をあまり得られないので馬自身の推進力が重要になります。トモの肉付きはもちろんの事、前足の掻き込みも重要な要素です。

去年の新潟の佐渡Sですが、勝ったアナザーリリックの直線での走りをご覧ください。バネ感を感じる走りで前脚も大きく弾んでいます。これが野芝の反発力を活かした走り。

先日のクイーンですが、前足の使い方をご覧ください。

跳ねるというよりも前から後ろへと力強く、素早く動かしています。

自分の力で走るんじゃ―!という気概が感じられて私は好きです。

馬によっては馬場により走り方を変える事ができる馬もいます。

しかし、洋芝での走りしかできない馬もいてそういう馬は野芝の競馬場ではスピードが足りなくなる場合が多いです。俗にいう『かたい走りの馬』にそういうタイプが多いですね。



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