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英チャンピオンズデイ レビュー 重馬場はピヴォタル

フィリーズ&メアズは単、馬連、3連単と当たりましたがそれ以外のレースが願望通りに行きませんでした。

この日はいくつかの驚きがありました。

まずは長距離GⅡでストラディウスが12着。

英チャンピオンズデイの長距離GⅡでストラディバリウスがまさかの大敗を喫したことについてデットーリ騎手とゴスデン師は疲労ではなく馬場のせいだと述べてます。

ゴスデン師の言い分をまとめると、
『(コースの最低地点のスゥインリーボトムは雨が降ると水が溜まりやすい場所)
馬場の表面が濡れていればなんとか抜け出せる。
しかし、今年みたいに10月に記録的な雨が降った後に表面が乾くと深くて脚を抜け出せなくなる。
朝に2mm位の雨が降れば表面が柔らかくなって脚が抜けやすいのだが。
数字では測れないものがある』

あー、わかる。
田んぼでも表面が乾くと脚を抜く時に表面の乾いた土が邪魔になるんだよね。
通常の重馬場以上に力を要する馬場だったってことね。

馬場の計測値で言えば今回は2014年に次いで2番目に重い馬場でした。

それに対して、アスコット競馬場のクリス氏の言い分。

『大変時計のかかる、スタミナを消耗する馬場でした。かなり多くの馬にとって必ずしも理想的な馬場コンディションとは言えなかったでしょう。
しかしながら、その馬場が合った馬達は良く走りました。夏のアスコット競馬場とは全く異なる馬場になりましたが問題ありません』

そしてそんな馬場が合った馬というのが、ピヴォタル産駒。

長距離GⅡ
3着Fujaira Prince 父 10倍

単距離GⅠ
1着Glen Shiel 父 16倍
2着Brando 父  80倍
3着One Master 母父 5.5倍

牝馬GⅠ
出走なし

マイルGⅠ
2着Roseman 母父 28倍
5着Veracious 母父 50倍
12着Molatham 母父 40倍

チャンピオンSGⅠ
1着Addeybb 父 9倍
3着Magical 母父4.5倍

マイルハンデ
10着Prince Eiji 母父 16倍

父か母父にピヴォタルを持つ馬が10頭走って、
【2-2-2-3】
単勝も複勝とりあえず全部買っておけば余裕で回収できるという。
しかも単距離GⅠはピヴォタルの3頭で3連単まで当たる。

凱旋門賞を勝ったソットサスもピヴォタルの孫ですしね。

欧州の重馬場はとりあえずピヴォタルを買ってOKと。

レースレビュー

長距離GⅡを勝ったのは重賞初挑戦のTrueshanで鞍上はホリー・ドイル嬢。
ヨークの重馬場で凡走していましたし血統面からも、まさかここで2着に7馬身半もつけて圧勝するとは想像できませんでした。
今回のレースでは非常に上半身が強く前脚の上げ方も力強い。
それにホリー騎手のリズムが馬とピッタリ合っているのがスゴイ。
今年大躍進しているホリー騎手ですが、本物ですよ。

2,3着は愛セントレジャーの1,2着Search For A SongとFujaira Princeで手堅く決まりました。

日本で供用されるノーブルミッションの子スパニッシュミッションは重馬場に体力を削られていました。
脚の使い方が欧州の重馬場をこなすには軽い。
日本の高速馬場で良さが出るかもしれない。

そしてホリー騎手は続く短距離GⅠも勝利!!
1,2着がピヴォタル産駒とか本当にこの系統は重馬場が得意。
3着も母父がピヴォタル。

続くフィリーズ&メアズでもDame Malliotで2着のホリー騎手。
もう神がかってますわ。
このレースはほぼ願望通り。
4着のメダイ―がいなければ4連単も当たったのに><
ヴェルメイユ賞のレベルはとても高かったということですね。
Passionもここ2走は厳しいレースを経験してきて、今回は距離短縮の効果があったと思います。

マイルGⅠはPalace Pierが敗れる大波乱。
ラスト200mで前へ並びかけた時は勝ったと思いましたよ。
左前脚の落鉄があったとはいえラスト100mの失速は信じられない。
ジョッキーが何かあったのかって左右を見渡すくらいだったからね。
1着は去年の2着馬で想定内。
2着のRosemanは母父ピヴォタルw
それ以外に買い材料のない馬だった。

英チャンピオンSは3歳勢に期待したのですが重馬場と古馬の壁に跳ね返されました。

願望では
1.ミシュリフ
2.サーペンタイン
3.パイルドライバー
4.マジカル
5.スカレッティ
6.アデイーブ

重馬場巧者の古馬で勝っておけばなんの問題もない結果でした。
しかも3頭とも今年の成績がいいですからね。
3歳勢にこだわった私のミスです。
パイルドライバーはこの重馬場は走らないだろうとは思っていましたがミシュリフがまさかでしたね。
前走のドーヴィルの不良馬場よりも坂があるこのコースで時計も前走より速かったので道中でスタミナを削られたということでしょうか。
パイルドライバーはむしろ最後まで元気はありました。
ジャパンカップに来てくれないでしょうか?

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