紫苑S 2023 モリアーナおめでとうございます!


土曜日の中山

金曜に台風で106ミリの雨が降り、金曜のクッション値は6.2でしたが開幕週で馬場が傷んでいなかった事、30度を超える気温もあって土曜の朝にはクッション値8.5にまで回復。
朝は重馬場でしたが2歳未勝利1600mでも1分34秒7という速い時計。
勝ち馬は6月の新馬戦、東京良馬場で1分35秒1の2着。
重馬場だが走りやすい重馬場で芝生が蹴り上げられることもなかった。

ほとんど重馬場適性は関係なかった。

紫苑S

馬場発表は稍重だがほぼ良馬場
勝ち時計 1分58秒0
2018年のノームコア様のタイムにならぶレースレコード。

12.2 - 11.0 - 11.8 - 11.5 - 11.6 - 11.8 - 11.8 - 11.9 - 12.4 - 12.0
前後半58.1-59.9

最初の600mを35.0秒は速すぎた。
中山の2000mコースは最初の600mに5.3mの上り坂があるので他のコースの600mと同じに考えてはいけない。

これホントどんだけキツイか体験してほしい。
人間でも400m走で最初の100m上り坂でダッシュしたらその後どんなにきついか。
足に乳酸が溜まって脚が上がらなくなるあの感じ。
それが紫苑Sの前列4頭に起こった事。

⑭グランベルナデットに関しては松山騎手なので『外3列目の先頭になりそうで怖い』と危惧した通りになりバテました。

600m通過

速いペースを先頭で風を受けながら走る事の不利の大きさを教えてくれます。
前の馬達を風よけにしていた4頭がペースじたいはそれほど変わらないにも関わらず2,4,5,6着と上位に入っているのは空気抵抗を減らしてスタミナを温存できたからです。

ペースが速く、後方待機組に有利のように見えますが、好走率が高かったのは逃げ馬達の後ろ。
開幕週でやはり前有利の馬場でした。
前に壁さえあれば。
追い込んだ2頭は展開が有利そうに見えるかもしれないが、力が上だったと私は評価したい。

1着 モリアーナ

横山父の素晴らしい技術はもちろんですが、馬にそれを可能にする力ありました。

残り400mまでは内ラチ沿いで4コーナーのコーナリングを利用して外に持っていき、一度は⑤と⑦の間を狙うが閉ざされ、右側で⑭が下がるのを見て即座にそのスペースに飛び込んだ。
レースのラスト2ハロンが12.4-12.0と加速する中で差し切ったのはまさに力が違った。
加速ラップで勝つのは強い証明だが加速ラップを差し切るのはさらにその上を行く。
過去の紫苑Sで言うと2018年に加速ラップ締めのノームコア様や2017年に平行ラップを差し切ったディアドラ様。
レジェンド2頭に並ぶかもしれない馬です。

そんな名馬候補を無印にするバカがいたらしいですよ。

お巡りさん私ですORZ

阪神牝馬Sでは◎にするぐらい評価して、12着と凡走しても信じてクイーンCでもNZTでもNHKでも◎を付けた馬。
ずーーーっと◎を付けていた推しだったのに…枠の不利ぐらいで無印にするとかダイエットで脳みそから痩せてきたのかも…

信じ続けることの大切さを学んだ今週の重賞でした。

横山父のコメント
「元々能力のすごくある馬で、今日は休み明けのぶん、体の使い方がモタモタしていましたが、最後まで大事にしていたぶん、良い感じで弾けてくれました。(ペースについて)いつもの中山の馬場ですから、速くないのではと思います。本当に開幕週の、整備の行き届いた素晴らしい馬場で、僕も何度もレコードを出させてもらっていますが、今日は最高の馬場でした。まだまだ若い馬ですし、良いところが一杯ありますから、無事に行ってほしいです」

2着 △ヒップホップソウル

横山武史騎手は完璧な仕事をしました。
キタサン産駒でストライドが大きいので内ラチ沿いは苦手ですが、馬に負担をかけずに前の好位を取れました。
向こう正面前半で前とのスペースを空けることで馬に気分よく走らせる事が出来た。
4コーナーで前に出る準備をして出口で前に出て不利なくまっすぐ走らせた。
直線で馬群を捌くのは苦手なので早め先頭で押し切る、キタサン産駒の中山内枠の攻略法を実践した。

3着 シランケド

国分騎手のコメント
「変に内枠よりはこの枠が良かったです。折り合いも付きました。ただ、ゴーサインを出してからしぶくなりました。レースとしては1番強い競馬をしたと思います」

1番強いレースをしたのはモリアーナ。
スタートは相変わらずとろとろしていますが追走の脚は良くなっている。
外を走らせたが運よく前に馬がいて壁になってくれた。
残り600mでも⑮が前で先導してくれたのも良かった。
4コーナーで迷わずに大外に出してスピードを殺さなかったのも良かった。
モリアーナより距離ロスはあったが障害物なく走れている。
重賞でも変わらずに強さを見せることができた。
スタートのトロさと脚質の問題で条件戦でも勝ちきれない所はあるが見せ場を作れるエンターテイナー。

前走の小倉1800mは◎でした><
そんなのばっかりじゃ!!!
中間の調整とか小難しい事を考えないでシランケドの末脚に感動したその気持ちが重要だったんや。
小倉では3着だけど勝った二ホンピロキーフも2着ビヨンドザヴァレーも強い馬。

もう浮気しない!
シランケド…

4,5,6着は位置取りが良く能力を出せた。
9着エミューは良馬場でのスピード足りず。

負けて見直したいのは⑥⑩⑫⑭の風を受けて先頭を走った4頭。





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