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安田記念 2024年 気になる馬達

安田記念は難しい。
2017年以降7年で6回も1分31秒と30秒という速い決着。
ここまで速い決着になるとほんの少しのミスが命取りになる。

ラスト32秒台で追い込んでも位置取りが後ろ過ぎると届かない。
直線での進路どりに手間取って仕掛けが1テンポ遅れれば届かない。
かと言って先行しても1200m通過1分8秒という速いペースで走ってその後の400mを24秒以内にまとめられる心肺能力と乳酸耐性をどれだけの馬がもっているか?

いかに不利なく走れるか?
超高速マイルの適性はあるか?
強い馬でも負けるのが安田記念。

香港馬

2000年以降の海外参戦は31頭で1勝、2着1回、3着2回。
香港のGⅠを勝っていてもあっさり負けることの多い香港馬。
これもひとえに春東京のトランポリン馬場に適性があるかどうかにかかっている。
適性ないと時計的に1分32秒0を切ってくるとスピードについてこれない。
香港はゲートが開いた瞬間から時計が始まるのでJRAの計測よりも1.2~1.5秒遅くなる。
なので香港で1分33秒7はJRA式に計測するとだいたい1分32秒4。
香港マイル最強馬ゴールデンシックスティのベストタイムが1分32秒81でそのレースで32秒台はゴールデンだけ。
1分31秒前後の時計勝負になると『馬場の反発力をスピードに変換する能力』がないと難しい。

今回はヴォイッジバブルに期待。

ヴォイッジバブル
ディープフィールドxラーイ
父内にファピアノ、ゴーンウエスト、サートリストラム。
母内にグロリアスソングとレッドランサムと日本に合う血はある。
スタート良く先行できるのは高速馬場に合っている。
1月の1600mGⅠでは25.28-23.03-11.77-11.30-10.91-11.68で先行して1着。
1分33秒97、1分上り3ハロン33.89秒
香港マイルでは25.51-22.87-11.93-11.58-11.00-11.44で好位から2着。
1分34秒33、上り3ハロン34.02秒
走り方は高速で少し劣りそうな感じだがドバイターフで凡走したのが逆に春東京にいいかもしれない。

ロマンティックウォーリアー
アクラメイションxストリートクライ
トライマイベスト、ボールドルーラー、グロリアスソング、マキャベリアン。
先行タイプ。
今回は安田記念→宝塚記念。
去年の秋もオーストラリアで似たようなローテでフレミントンのターンブルS(2000m)4着→ムーニーヴァレーのコックスプレート(2040m)1着。
直線の長いフレミントンよりも短いムーニーヴァレーの方が良さそうだった。
宝塚記念で買いでしょう。

前走

ヴィクトリアマイル

ソングラインが1着2回、グランアレグリア2着、アーモンドアイ2着、アエロリット2着2回。

ハッキリとした傾向はない。
5着以内、0.5秒差以内、初角9番手以内

フィアスプライド 2着、0.2秒差、3番手

ダービー卿

モーリスとロゴタイプが安田1着。
ダービー卿はモーリス1着、ロゴタイプ2着。
2頭ともサドラーズウェルズとサンデー持ち。

パラレルヴィジョン ダービー卿1着でサドラーズウェルズとサンデー持ち

前走京王杯SC

32秒台の上り、1400m1分19秒台の持ち時計、1200mGⅠ勝ち

レッドモンレーヴ 1分19秒7、上がり32.2秒

前走マイラーズカップ

4着以内、0.6秒差以内、マイルGⅠ実績、
ソウルラッシュ1着、MCS2着
セリフォス  2着、0.3秒差、MCS1着

ドバイターフ

ドバイターフで成績良かったリアルスティールとヴァンドギャルドは安田記念で良くない。
唯一アーモンドアイはドバイターフを勝って安田もいるが東京ほどの強いパフォーマンスを見せていない。
シュネルマイスターとセリフォスがドバイ凡走して安田好走。
その観点から言えばヴォイッジバブルは買いなのかもしれない。

ナミュール   2着してしまった
ヴォイッジバブル13着は直線途中で隣の馬が落馬して追うの止めたため

過去の傾向

馬体重は1着は480~499>500キロ以上だ
2着以下も入れれば480以上>479以下
牝馬でも去年のソングラインの480キロが一番軽い。

前走480~499キロは
ガイアフォース  494
カテドラル    492
コレペティトール 486
セリフォス    498
パラレルヴィジョン486

前走初角10番手以内
この数字には前走海外が含まれていない。
セリフォス8番手、シャフリヤール7番手、アーモンドアイ6番手、ジャスタウェイ12番手
併せて前走10番手以内は7-8-7

前走初角11番手より後ろだった馬
エアロロノア、カテドラル、ナミュール、レッドモンレーヴ

前走重賞以外で安田を勝ったモズアスコットは前走1400mで上り1位32.9秒で2着
2走前のマイラーズCで先行して1分31秒5

2017年に0.1秒差4着だったグレーターロンドンは2走前の東京マイルで上がり1位32.3秒で1着

ここ1年で上り1位32秒台があるのは、
フィアスプライド 府中牝馬上り1位32.6秒

次点で
ナミュール  MCS上り1位33.0秒
セリフォス  2年前MCS1位33.0秒、安田上り3位32.8秒

コレペティトール 上り2位32.5秒
ウインカーネリアン 2年前関谷上り2位32.9秒

評価

勝ち負け
セリフォス
ガイアフォース

2着候補
ステラヴェローチェ
ウインカーネリアン
ヴォイッジバブル

3着候補
ソウルラッシュ
レッドモンレーヴ
フィアスプライド
ナミュール 舞台は合わないが

馬達

ウインカーネリアン
スクリーンヒーローxマイネルラヴ
1分31秒台を2回記録
東京新聞杯(クッション値9.3)で1分31秒8
12.3 - 10.8 - 11.3 - 11.4 - 11.3 - 11.0 - 11.6 - 12.1
その年の安田記念(クッション値8.7)で1分32秒1
12.0 - 10.8 - 11.4 - 11.8 - 11.6 - 11.1 - 11.4 - 12.0
去年の安田の前日が不良~重馬場で日曜は稍重から良に乾いて行く馬場。
レースの頃にはクッション値9.2前後はあったと思う。

面白いのが、高速馬場ではむしろ途中で緩まない方が先行に有利な事。
この600~1000mの区間が速かった2018(11.3-11.3)2019年(11.3-11.2)では2018年は初角3,5番手、2019年は4,1番手が3着以内に入っている。
逆にこの区間遅かった2022年(12.0-12.0)では初角10、13、7番手、2023年(11.8-11.6)は初角11、4、15番手。

ただ、2017年のように最初の600mが33.9秒と速いと先行勢は厳しい。
つまり、先行勢にとって有利な流れは最初の600mは34秒後半と速すぎず、600~1000m区間で緩めることなく高速馬場の反発力を利用してスピードに乗ったまま押し切る。

今回は内枠を引けば『ボクのかんがえた逃げ馬さいきょうぷらん(7歳児)』ができるかもしれない。
逃げ馬は他にはスローの逃げ馬ドーブネなので先手を取れる。
しかしながら先行馬は多く、つまりプレッシャーを与え続けるのでペースは落ちにくい。

エアロロノア
キンカメxデインヒル系
22年安田で上がり1位32.6秒で0.2差7着。
その前走の初角は11番手で『典型的な後ろ過ぎて惜しくも届かない馬』
去年の東京新聞杯でも1分32秒0、上がり2位で0.2差5着。
高速馬場への適性もスピードもあるが、位置取り的に届かない。
騎手変更などで思い切った戦略転換を見せれば面白いかも。
でもこういう馬はほとんど来ない
ただねー、追い込みってロマン派にはとても魅力的に映るのよW
届きそうで届かないそのレースぶりに今度こそ!と貢がせ続ける悪女のような馬。
買いたい…でも買ってはいけない…くっ…殺せ!

エルトンバローズ
ディープブリランテxブライアンズタイムxシアトルスルー系
幸運に恵まれたがソングライン、シュネルマイスターに先着できた毎日王冠。
MCSは外差し馬場で有利な進路どりできて4着。
まだ上位とは差がありそう。
ここ2走は稍重が響いた。
「今日の馬場はこの子にとってはしんどかったです。終始のめっていたし、こんな負ける馬じゃないです。それでもよく頑張ってくれました。次は良馬場でやりたいです」(中山記念の西村騎手のコメント)
良馬場での巻き返しが期待できる。
血統的にもやれない事はない。
今まで見せていた以上のスピードが必要。

ガイアフォース
キタサンxクロフネ
父にも母にもボールドルーラーある
去年のマイラーズCでシュネルマイスターやソウルラッシュと僅差勝負で1分31秒5はマイルGⅠで闘える。
去年の安田記念はほんの少しスタートが遅かったがなんとか9番手で3コーナーを周る。
直線で微妙に前が塞がっていたが前のソングラインが抜けだしたらしっかりと伸びてきた。
ちょっと足を余した。
去年の秋天ではハイペースで先行できればチャンスがあると思い◎にしたがいくらなんでも速すぎたW
チャレンジCは外3列目先頭で失速し騎手もお役御免。
フェブラリーSは先行勢の後ろで折り合って直線で外に出して追い込み2着。
安田記念でも同じようなレースができればチャンスがある。
とにかくスタートで遅れない事、前に馬を置く事、この二つを実践できれば。

コレペティトール
ジャスタウェイx49er系
母内にボルキロ
少したりないかな

ジオグリフ
ドレフォンXキンカメ
時計勝負に不安もイクイノックスで皐月賞に勝利し大阪杯でも0.3秒差。
能力の高さは疑いようがないし、しばらく変な使われ方をしたせいで馬柱が良く見えない。
それでも春の東京でいいかと言われれば疑問。

ステラヴェローチェ
バゴXディープインパクト
母にディープインパクトもセクレタリアートもある。
春東京のダービーで上がり1位3着、有馬記念4着、大阪杯0.1差4着
スワーヴリチャードはダービー上り3位2着、有馬記念4着、大阪杯0.1差1着。
似てる!似てるぞー!!
大阪杯はラストが11.4-12.2と大きく失速する展開だったから差してほしかった。
ダービーでシャフリヤール、エフフォーリアと上り1位タイでその2頭から0.2差。
2019年のダービー2着ダノンキングリーよりも走破時計は速く、高速決着に問題ない。
2走前は800M通過46.8秒を3番手で競馬できている。
スタートが上手くいって中団で流れに乗って秘めた実力を発揮すれば3着ある。

セリフォス
ダイワメジャーXルアーヴル
母内にセクレタリアートとボールドルーラー
リピーター。
ドバイや香港で成績を落とす、いかにも春東京が得意なタイプ。
傾向として叩き初戦よりも2戦目でパフォーマンス上げてくる。
東京マイルGⅠを3走して4,4,2着で0.3秒以内。
安田記念で上り32.8秒もある。
前走のマイラーズCも雨で勝ち馬に有利な馬場で斤量も1キロ重い中で2着は十分。
出負けしなければ勝ち負け

ソウルラッシュ
ルーラーシップxマンカフェ
母内にセクレタリアートあり
ただグレイソヴリンのクロスがありそちらが強く出ている。
安田記念が苦手なタイプ。
香港でもある程度走れてしまう。
京成杯AHで1分31秒6はあるが中山マイルはラスト200m以外はほとんど下り。
春東京のマイルGⅠでもルーラーシップ産駒は相性が良くない。
マスクトディーヴァが初めて3着以内に入った馬。
うまくレースして3着

ダノンスコーピオン
カナロアxサドラーズウェルズ系xグレイソヴリン系
前走は追切でウッドを復活させたので期待したが惜しい4着。
不調だったころの後半の息切れは無くなった。
それでも今回はメンバーが強い。

ドーブネ
ディープインパクトxストームキャット系
阪神1800mで上がり32.9秒の経験あり、去年11月には東京マイルで先頭を走り33.2秒で上がって勝っている。
さすがにこのメンバー相手では厳しいとは思うが、血統的に高速馬場で先行しての粘り込みも微レ存。
常識的にはない。
ケネディJrが大統領になると思う人は買うべき。

ナミュール
ハービンジャーxダイワメジャー
ヴィクトリアマイルでも春東京は合わないと書きましたが、出遅れは『かすかな希望』を絶望に変換してくれました。
しかも直線でスムーズに進路を取れなかった。
ナミュールは前に障害物(馬)がない状態で本気の走りができる馬。
MCS、香港マイル、ドバイとそういうレースを続けていたのになんで直線で馬群の中を進むかな?
外枠から馬郡の外側で前に馬を置いて、直線ですぐに外に出す。
そういうレースができれば3着のチャンスはある。

パラレルヴィジョン
キズナxマクフィ
前走のダービー卿はエエヤンのハイペース逃げを3番手から差し切った。
過去にロゴタイプが似たようなレースで安田記念を勝った。
ロゴタイプとは重賞実績が違うのだが。
レースレベルは低いが東京2000mでラスト3ハロン11.0-11.0-11.1もある。
え?ルメール騎手こっちに乗るの?
フィアスプライドじゃなくて?
ないとは思うんだけどな。

フィアスプライド
ディープインパクトxキングマンボ
母内にセクレタリアートあり〇
去年の府中牝馬で上がり32秒台。
そのレースで32秒台はルージュエヴァイユ(エリ女2着、大阪杯3着)とこの馬だけ。
ターコイズSでは4番手で速いペースで競馬できた。
前走は向こう正面で大外に出して仕掛けた強引なレース。
それだけ自信もあったのだろう。
内枠を取れたし、ヴィクトリアマイルでは◎にして2着。
理想的なレースをして2着。
再び内枠を引ければ3着以内あるかもしれない。

レッドモンレーヴ
カナロアxディープインパクト
去年よりパワーアップしている。
追い込み脚質はこのレースには合わないが、今回は去年の6着以上が期待できる。




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