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桜花賞 2024年 ステレンボッシュおめでとうございます

クッション値は9.3と土曜と同じですが、含水率が(G前10.9、4角11.7)と土曜(G前11.2、4角11.8)より低く、土曜よりもやや速い馬場になりました。
土曜夜に水を撒きましたがそんなに多く撒いていないみたいです。
また、気温も20度を超えてきたので乾きやすくもなっています。

直線は土曜と同じく内側の3頭分くらいは良くなさそうでしたが、乾いて行って徐々に硬くなっていたように見えます。

10レースの内周り2000mで1,3,4着が外側だがこれは人気1,2,3位。
2着の7人気がやや内。
そして内側で10人気以下の馬達が健闘していた。


1着 △ステレンボッシュ

勝ち時計1分32秒2
12.5 - 10.8 - 11.2 - 11.8 - 11.8 - 11.4 - 11.2 - 11.5
前後半46.3-45.9

想定通りのレースペース。
チューリップ賞(12.5 - 10.8 - 11.2 - 11.5 - 11.7 - 11.5 - 11.6 - 12.3)と最初の600mは同じだが、今回は600~1000m区間で少し落ち着いた。
さらに直線が乾いて速い馬場になっていたので33秒前半の上りが要求される勝負になった。


モレイラ騎手のコメント
「パドックで乗ってからすごく良い感じがしていましたし、返し馬もレース前も落ち着いていてプロフェッショナルな雰囲気でした。レース中もスムーズに行けましたし、非常に強い勝ち方をしたので、能力の高い馬です。

 前走で2着という結果でしたが、VTRを見た時に、ゲートをもう少し上手く出して、リズム良く競馬ができれば良いかなと思っていました。今日はそこまでスタートは速くなかったのですが、道中は満足のいくポジションで、リズム良く行って、直線に入っての手応えも良く、非常に素晴らしい脚を見せてくれました。先頭に立ってもさらに余裕があって、強い勝ち方をしてくれましたので、素晴らしい馬です。

 今日は本当に強い勝ち方で、道中もすごくリラックスしてくれました。距離が延びても問題ないと思います。これだけの能力を持っていると、これからも非常に楽しみです。ポテンシャルが高いです」

さすがモレイラ騎手やわー。
テン乗りで結果を出し続けている騎手は違うわ。

⑨アスコリピチェーノの内側でぴったりマーク。
一見、蓋をされているようにも見えるが、これは外の馬が1人気で強い馬だからこそOKな位置取り。
遅い馬だと蓋になるが、強い馬だから⑨は必ず外に出して行く。
⑨が仕掛けるタイミングでついてけばいいので技術がある騎手には最高の位置。

しかも⑨が外に出した時にできたスペースを逃さずに簡単に前に出てしまった!
⑨の騎手はなるべくタイトに外に出さないといけないのにそれができなかった⑨の騎手とスピードを殺さずに馬を簡単に動かせるモレイラ騎手の差がこの4コーナーで出た。

阪神JFでは0.0差だったようにこの2頭に大きな差はなかった。
今回の0.1秒差は騎手の4コーナーでのコーナリングの差。

オークスでも上位候補ですね。

国枝調教師のコメント
『(レースを振り返って)中団ぐらいで運んであとはモレイラ騎手がどう乗ってくれるか見ていましたが、上手く外に出して理想的な競馬ができました。これぐらいは走れると思っていました。とにかく一番は調教もレースも落ち着いて運べたことですね。

(今後の距離延長については)馬体を見ても馬の落ち着きを見ても、2400mは問題無いと思っています。このまま(オークスに)行きたいと思います』


反省
騎手の力って大きい。
ルメール騎手やモレイラ騎手の方がミスが少ない事を重視すればステレンボッシュ>アスコリピチェーノだったか。
阪神JFのレベルは高く、上位3頭は強い。
その中でフォトパドックで良く見えたコラソンビートを選んだが、12キロ増は良くなかった。
過去10年の桜花賞でプラス体重だったのはハープスター(+2)、クルミナル(+2)、シゲルピンクダイヤ(+6)、リバティアイランド(+4)、アスコリピチェーノ(+10)だけ。
阪神JF以来の2頭を除けば前哨戦を使ってプラス体重だったのは2頭だけ。
シゲルはチューリップでマイナス10キロ、クルミナルはマイナス8キロだったので本番でのプラスは好材料。
コラソンビートは前走プラス4キロで今回もプラス12キロだったがこのパターンの好走例はない。
馬体重でコラソンビートを外す選択をするべきでした。

2着 〇アスコリピチェーノ

ささいな事になるけどスタートから最初のコーナーまでの間にアスコリピチェーノは風を受ける時間が少し長かった。
その間、⑫はすでに⑨の後ろで風除けがあった。
ホントに些細な差だが阪神JFで0.0秒差の馬の力関係にはその些細な差が大きくなる。
3コーナーでは外から来た馬が風よけになってくれた。

そして致命的なのは4コーナーのコーナリング。
少し外に膨らんだ隙間をモレイラ騎手が逃さなかった。
上り3ハロンも0.1しか違わない。
このコースでの馬の力はほぼ同じ。
騎手の差がこの0.1を作り出した。

北村宏司騎手のコメント
「スタートの一歩目は五分に出ましたが、その後はうまくスピードに乗れませんでした。体勢を整えながら進めましたが、4コーナーでは手応えが苦しい部分があって、勝ち馬に割って出られる形になりました。よく食いしばってくれましたが、勝った馬との着差も広がりましたし、4コーナーのあたりが勝負どころだったと思います」

3着 ライトバック

去年のアルテミスでは高速の上りについていけなかったのに今回は上り1位。
成長していますね。
スタートは良いが前半はゆっくり行きたいタイプ。
最後方で⑦スウィープフィートと並んで走る。
外側にいたこの馬の方が大外に出して不利なく追い込めた。
この距離でアスコリピチェーノとタイム差なしは大きな収穫。

この馬は2000m前後が得意な馬だと思うのでオークスでも直線勝負で展開が味方すればチャンスある。

坂井瑠星騎手のコメント
「きょうはポジションを気にせず、この馬のリズムで運びました。前回のレースより折り合いに進展が見られて、そのぶん素晴らしい脚を使ってくれました。まだテンションなど課題はありますが、力のあるところを見せてくれたと思います」

4着 △スウィープフィート

高速馬場が得意な走り。
この馬的には大きなストライドなので大外をまわしても良かったんじゃないかと?
今日は馬の間を問題なく抜けてこれたのが収穫。
前脚をポーンポーンと跳ねるような走りで間違いなく春東京のトランポリン馬場は上手い。
オークスではロングスパートしてもいいかも。

武騎手のコメント
「思ったよりゲートを出てこの馬のレースを。
このメンバーでずっと外を回しては苦しいので、内を通ってどこかが空くと思ったんだけど…
最後は伸びています。このメンバーでも十分にやれます。オークスが楽しみじゃないですか」

5着 エトヴプレ

驚きました。
中京2歳で負けたのは何だったのか?
もしかして距離が短かった?
1400m、1600mの方が1200mよりもパフォーマンスが高い。
10レースで内で人気薄がそこそこ走っていましたがこの馬も5着に粘った。
胴が短いけど前後の伸縮性を活かせるので距離に融通性があるんですね。
マイル前後が良いのか?
展開次第では2000mまではあるね。
1200mじゃないな。

8着 クイーンズウォーク

内ラチ沿いを終始走り、直線では少し前が詰まる。
ラスト200m手前で内のスペースに入って追い出せたが前の⑮も捕まえられなかった。
クイーンCのように長くいい脚を使いたいので内でゴチャゴチャするのは向いていない。
オークスでは真ん中から外の枠が欲しい。

9着 △テウメッサ

スタートから3コーナーまでに⑨の後ろを取れた〇
4コーナーでも前の⑨⑫が抜けた後ろについて行けた〇
しかし、2頭に追い付くスピードはまだなかった。

岩田望来騎手のコメント
「予定より後ろのポジションになりましたけど、しまいはしっかり脚を使ってくれたと思います。ひとつふたつ前で競馬をしていたら勝負になったかなと思います」

東京の2000mで見たいと思わせる内容でした。

11着 ▲イフェイオン

西村淳也騎手のコメント
「イレ込みがすごく、競馬でもファイトしていて、おさまりがききづらかったです。次に向けていい経験になればと思います」

あらぶっていてレースにならなかったですね。

16着 ◎コラソンビート

プラス体重がポイントでしたね。
フォトパドックからも筋肉がついたように見えたのですが、それがより短距離指向になったのかもしれません。
今日のペースでも馬が遅く感じていたみたいですし。

横山武史騎手のコメント
「1600mは長かったかもしれません。前走の1400mでもギリギリでした。何とかうまく折り合いをつけられればと思ったのですが、前走以上に噛んでいました。思い切って逃げてみるプランもありだったかもしれません」


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