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凱旋門賞2019を振り返る

2019年の凱旋門賞を振り返ってみましょう。

馬場コンディションはVerysoftでエネイブルのゴスデン師はレース後にこうおっしゃっていました。

「稍重であれば、2着になったことにがっかりするでしょうが、不意打ちを掛けられるのは分かっていました。フランキー(・デットーリ騎手)とコースを歩いたとき、スティックがとても深く食い込むのを見て、"これは問題だ"と思いました」 - ジョン・ゴスデン師

エネイブルは道悪は得意です。
2019年のキングジョージも馬場発表はGSですが雨の降り続く極悪馬場でアンソニーヴァンダイクが39馬身差で敗退し重馬場苦手が判明したレースです。
このレースでエネイブルはクリスタルオーシャンとの歴史的なたたき合いを制しました。
そしてこのレースでしれっと2馬身差の3着にはいっていたのがヴァルドガイストでした。

それでも2馬身差あったその差をひっくり返したのはなんだったのでしょう?

答えはハイペースと位置取りの差です。

2019年の凱旋門賞は記録的なハイペースでした。
2枠に入ったフィエールマンが何故か押して出て、逃げる予定のガイヤースがさらにその前に出て、ガイヤースをつつく役目のマジカルもついてきて先行集団を形成。
そして1000m通過が1分2秒というデインドリームがレコードを出した時と同じようなタイムで1000mを通過したのです、重馬場なのに。

ルメール氏はなんでフィエールマンにそんなに速いペースで先行させたのでしょう?
日本のレースではいつも後方からのフィエールマンなのに…意味不明です。
しかもこれが初犯ではありません。
デゼルの母のアヴニールセルタンが凱旋門賞に出走した時もテン乗りでルメール氏が騎乗しましたが、それまで差し一辺倒だったのに内枠に入ったからか何故か先行させていいところなしで終わっています。
ルメール氏は凱旋門賞に乗せない方がいいです。

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ソレミアが勝った年の凱旋門賞もHeavyで時計かかる馬場でした。
それと比べると2019年のペースがどれだけおかしいかわかっていただけると思います。
2019年は超ハイペースでした。
そして1000m通過時点のポジションです。
ガイヤース(フィエールマン、マジカル)—エネイブル(ソットサス、ブラピ)(キセキ、ヴァルドガイスト)(フレンチキング、ジャパン)ソフトライト、ナガノゴールド

ハイペースでガイヤースとフィエールマンは直線に入る前に失速して後退していきます。
そんな流れを追走して早めに先頭に立ったエネイブルはまさに横綱相撲。
しかしハイペースの影響で終いが甘くなり中団で脚を貯めていたヴァルドガイスト差されたという訳です。

日本勢はハイペースでフィエールマンが殺され、キセキとブラピは500キロを超す馬体重が高低差10mの坂と沈む重馬場にやられました。

それにニューマーケットでの調整も負荷のかかり具合を把握できていなかった印象があります。まぁそれは次回以降に活かされる経験ということで。

日本からはステゴ系の馬体重500キロ以下の馬を連れていってほしいです。


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