フェアリーS 2024年 イフェイオンおめでとうございます


日曜の中山競馬場

クッション値10.2
土曜日は秋中山のような内前有利馬場。
日曜日は徐々に内の優位性が薄れていった日だったがまだ内も機能していた。
9Rの2000mの直線の映像を見ると、内ラチ沿いの①②は先頭の馬達が失速して邪魔になって思い切り走れなかったので内の馬場は悪くはなかった。

1着 △イフェイオン

勝ち時計1分34秒0
12.3 - 11.1 - 11.3 - 11.9 - 12.3 - 12.2 - 11.5 - 11.4
前後半46.6-47.4
前半が速いのは中山の1600mの前半が下り坂だからこのくらいではハイペースにはならない。
むしろ途中で11.9-12.3-12.2とペースが落ちてラスト400mの瞬発力勝負になった所に注目したい。
このペースを作ったのは前の⑨と⑫。
この2頭が3-4コーナーで遅かったために内側でこの2頭の後ろにいた馬達がコーナーでスピードに乗れなかった。
後方待機だった③マスクオールウィンが3-4コーナーで外を周って楽に前に追い付けたのも前のペースが遅かったため。
むしろ加速してきた勢いがあったために内側の馬よりも有利になった。

直線に入って内側にいた馬達が外に持ち出したが短い直線では外を走って加速できた1,2着馬には敵わなかった。

⑬イフェイオンは外枠から先行し、最初のコーナーでは⑫の後ろにおさめる事ができたが、その後⑫が前に行ってしまい外3列目の先頭になってしまった><
通常なら外3列目先頭はスタミナの消耗が激しい不利なポジション。
しかし、このレースでは内で前が壁になるよりは外3列目先頭だろうが外の方が良かった。

過去10年では2020年のスマイルカナと同じ勝ちタイム。
芦毛なのも同じw
外3列目先頭で勝ちきった事に意味があり、しぶとさのある馬で今後の重賞でも注意が必要な馬になる。

杉山調教師のコメント
「西村淳也騎手が、フェアリーSに行けば絶対勝てるというので使いましたが、騎手を信じて良かったです。14番枠でも絶対勝てると言ってくれているのですから信じていました(笑)。最後にもうひと踏ん張りして根性もあって、まだ課題もありますが良い競馬をしてくれました。本当にセンスのある馬で、こういう馬で桜花賞へ行けたらと思っていました。

 この後はまた山元トレセンに出して調整してもらいますが、賞金加算もできましたので、本番前に一度使うか直行するかになると思います。(重賞初制覇について)去年も、もっとできたなという思いが自分のなかにありましたが、私自身、トレセンに入る前に社台ファームで10年お世話になりましたから、その社台ファームの馬で勝てた事が良かったです。いろいろ勉強や経験をさせて頂きましたから、そのおかげで調教師になれたとも思っています」

2着 マスクオールウィン

津村騎手のコメント
「悔しいです。もう少しでした。スタートが今ひとつだったので、プランを切り替えて、後ろから脚を使わせようと思いました。3、4コーナーでの雰囲気は良かったです。前が渋太かったですが、良い脚を使っていました。力まず走ることを覚えれば、1600mも足りると思います」

中山金杯では内でリカンカブールを先行させて成功した津村騎手ですが今回は下げる事になっても仕掛けるタイミングが良かったですね。

津村騎手のフェアリーSと言えば2021年にクールキャットで後方から意味不明のマクリで途中から先頭に立ち沈没した事がありましたが、今回は素晴らしいタイミング。

このレースは上りで33秒台が出ることがないので、いくら今年の馬場が少し速かったとしてもこれは気に留めておいた方がいい。
フロックではない可能性が高い。
ドレフォン産駒なので冬中山のような時計のかかる馬場の方が良いのは確かだが思ったよりもスピードがある。

3着 ラヴスコール

横山武史騎手のコメント
「悔しいですね。一歩目が速くなかったですが、馬群の内側に収まって、最後は狭いところを割って伸びてくれました」

内ラチ沿いの前から3番手。
直線に入って上手く前が開いたが外側の馬達は十分に加速できていたので届かなかった。

4着のスティールブルーとは直線での進路どりの差。

4着 ◎スティールブルー

ルメール騎手のコメント
「残念ながら後ろ過ぎました。最後はよく来ていました。スタート前は心配するところがあるなど、まだ子供で勉強がいります。それでも重賞を勝てると思いますし、距離は1800mぐらいまでが良いと思います」

しかも4コーナーで後ろからマスクが先に仕掛けて上がって行ったので、待たなければいけなくなった。
後手を踏んでしまったレース。

5着 ニシノティアモ

ウッドの追切時計のラスト1ハロンが1番速かった馬。
2位タイはマスクオールウィン、ティンク、テリオスサラ。

馬群の外側でなかなか壁を作れなかったのは不利。
2,4着馬には後ろから差されたがこの馬もけっこう頑張っている。
1勝クラスなら勝ち上がれる。

6着 〇キャットファイト

坂井騎手のコメント
「厩舎サイドが工夫してくれて落ち着いてレースに臨むことができました。レースではプレッシャーをかけられる厳しい形。それがなければ上位に来れたと思います。すごくいい馬です」

先頭に立ったと思いきや外から⑫に前に出られたのが大きかったか。
それでも少し残念なパフォーマンス。

8着 △ティンク

佐々木騎手のコメント
「スタートが良くて、楽に追走できました。調教よりも競馬の方が乗りやすかったです。勢いがついてコーナーを回るのが理想でしたが、ジリジリという感じで食らいついていました。のめるようなところも改善されていますし、このまま良い方向に行ってほしいです」

佐々木騎手は2列目の2番手を考えていて最初のコーナーまではそのポジションだったのだが、途中で⑫が2列目の先頭に出たので3番手になってしまった。

今回の展開の不利を最も受けた馬。
この馬はどちらかと言えば持続力で今回のような400m勝負には向かない。
勢いよくコーナーを周りたかったが前が遅く勢いを付けられなかった。
しかも①とは違い直線に入っても進路が難しかった。
消化不良のレース。

13着 ▲エリカリーシャン

スタートして騎手は押していたけどいい位置を取れなかった。
新潟で先頭を走ったが前半37.3秒とおそかったからな。
4コーナーの手ごたえは悪くないように見えたが前壁で走る気なく騎手も追わず。
器用な競馬ができるタイプではなかったので内枠で狙ったのが間違いか。
直線長いコースで外を追い込むのが合っていそう。

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