エプソムダービー 2023年 予想

エプソム競馬場

赤い矢印がゴール
右がスタートで左がゴール

エプソム競馬場の約2420m

前半の1000mで高低差38m上り。
後半の1150mで高低差25m下る。

この前半の上り約1020mを去年は70.43秒、一昨年は71.27秒で先頭は走っている。

栗東の坂路コースが全長1085mで高低差32mで800mを追切で50~55秒位で走っている。
日本との最も大きな違いが『馬場に細かいアンジュレーションがある』事。
日本は坂でもキレイに整地された坂だがイギリスの競馬場は平坦でも緩やかなアップダウンがある。

ゴール前の直線は約710mでこの下り坂で11秒台の速い脚を長く使う事が求められる。
去年の勝ったDesert Crownはラスト4ハロン11.35-11.27-11.41-12.18。
一昨年のアダイヤーは11.56-11.38-11.38-11.96。

前半の上り坂を苦にしない筋力と上り切っても後半に勝負できるスタミナ、後半の下り坂で長くいい脚を使えるスピードの持続力。

サドラーズウェルズ系が活躍するのは背が高く上り坂はもちろん下り坂も走れる馬体構造。
それにダンチヒ系のトモの筋肉で坂を楽に登れるようになり、下りでのスピードも与える。
ニジンスキーの胴長体型で距離延長に耐える力。
ミルリーフ系のゆっくりとした前半の上り坂のペースでも我慢して後半に脚を溜められる能力。

エプソムギャロップモーニング

今年は乾いた良馬場になりそう。

◎⑪6枠 Sprewell
〇⑩12枠 San Antonio
▲⑭2枠 White Birch
△⑬11枠 Waipiro
△②13枠 Arrest
△⑧9枠 Military Order


馬達

⑤1枠 Dear My Friend
ピヴォタルxテオフィロ
ゲートをミスる時もあるが先行
距離長い

⑭2枠 White Birch 芦毛
ユリシーズxダッチアート
4月にレパーズダウンの不良馬場2000mGⅢを追い込んで勝ち。
5月のヨークの硬い良馬場ダンテS2100mGⅡでは追い込んでクビ差届かず2着。

ダンテSのラップ

スタートが下手で今回も出遅れて後方からだろう。不良でも硬い良馬場でも走れるのはプラス。
母方のスピード血統が多くエプソムダービー向きではない。
平坦だったらかなり強そうな馬。
2000m前後か、2400mなら夏のヴォルティガーS。
芦毛の馬は1945年のエアボーン以来勝っていない。
3着候補

⑫3枠 The Foxes
チャーチルxダルシャーン
半姉にドバイ2000mダートGⅠ勝ちマッターホーン。
4月にニューマーケット良1600m2着。
前走はダンテSで中団後方内ラチ沿いから抜け出して勝利。
この馬も2400mがベストではないので前半にいかにエネルギー消費を抑えられるか。
後半の脚は⑭の方が上か。

⑦4枠 King Of Steel
ウートンバセットxVerglas
ダンテSで復帰予定だったがゲートの中で落ち着かずに除外。
かなりの大型馬で新馬圧勝したがロダンの勝ったレースで凡走。
大きいので沈む重馬場は合わない。
評価難しい
さすがに今回は無理だとは思うが今後に期待できる。

⑥5枠 Dubai Mile
ロアリングライオンxハイシャパラル
逃げ馬
10月サンクルーの不良2000mGⅠを途中まで先頭、4コーナー手前で3番手から勝った。

サンクルーのラップ

英2000ギニーは6枠から先頭争いして失速。

英2000ギニー

ロアリングライオン産駒ですよ!
サンクルーのレースぶりからは距離伸びて良さそう。
英2000ギニーはどういうデキで出ていたのかが問題。
目標ダービーなら納得だが。
Arrestと比べてクビが低いのが坂のコースでどうか。

⑪6枠 Sprewell
チャーチルxレッドバック
母はアメリカ芝2000mGⅠ勝。
先行-好位。
5月のレパーズタウンの重馬場2000m
GⅢを外の先頭で勝ち
前のレースでWhite birchの2着だったUp And Underに完勝。
走り方からも距離伸びて良さそう。

⑨7枠 Passenger
ユリシーズxウォーフロント
母母はマイルGⅠ2,3着
ダンテS4着だが前壁もあった。
この馬の方が人気になっているが1,2着馬を素直に評価したい。

③8枠 Artistic Star
ガリレオxファストネットロック
母は豪1200mGⅠ勝ちだが産駒は2400mで活躍。
足長でエプソム合いそう。
前走はサンダウンで2000m勝ち
上位との比較難しい。

⑧9枠 Military Order
フランケルxドゥバウィ
アダイヤーの全弟
前走はリングフィールドのAW2400m勝ち。

リングフィールド

道中は2着のWaipiroの後ろで脚を溜めて4コーナーも上手く内を突く好プレー。
有利なレースをしたので2着の馬の巻き返しに期待したい。
おさえ。

④10枠 Auguste Rodin
ディープインパクトxガリレオ
いくら不利なスタンド側で序盤にもまれたとしても負けすぎ。

⑬11枠 Waipiro
オーストラリアxデインヒルダンサー
血統は一見して良さそうなんだけど父オーストラリア産駒はエプソムダービー苦手。
どちらかと言えば平坦で活躍馬多い。
しかも半兄が香港のマイルで活躍したワイクク。
日本でも走りそうな馬で今年の夏以降にアメリカやオーストラリアの芝で走っていても驚かない。
Waipiroは先行して四肢の伸びも良く硬い良馬場ならエプソム走るかも
期待

⑩12枠 San Antonio
ドゥバウィxガリレオ
母は愛オークスでエネイブルから離された2着
3月のAW2100mの勝ち方が良い。
姿勢もしっかりしていて脚の回転速い。
ダービーではムーア騎手が選ばなかった馬の方が成績がいい場合が多いし。

②13枠 Arrest
フランケルxインティカブ
Dubai Mileと接戦してその時6馬身差に負かしたAdelaide Riverを次のレースでも6馬身差勝ち。
柔らかい馬場で内を走っていた馬の方がスタミナ消費していた。
フランケルから受け継いだ大きなフォーム。
これを見るとキタサンブラック産駒は欧州で活躍できると思う。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?