有馬記念 2023年 ドウデュースおめでとうございます!


1着 ドウデュース

勝ち時計2分30秒9
7.0 - 11.3 - 11.9 - 12.0 - 12.0 - 12.2 - 12.5 - 11.9 - 12.2 - 12.0 - 12.0 - 11.7 - 12.2

武騎手は後方待機を選択。
やっぱりという感じ。
『前に馬を置いて脚を溜める』
これができた馬と出来なかった馬の差が激しい。
2列目先頭のプラダリアは14着、3列目先頭のスルーセブンシーズは12着、4列目先頭でドウデュースの風除けになってくれたヒートオンビートは16着。
特に長距離ではなるべく体力を温存したいので外で風を受けるのは大きな不利。

スタンド前
向こう正面

動いたのは残り800m地点。
まず後ろのジャスティンパレスが動き、ドウデュースも動いた。
ジャスティンパレスに外に並ばれると蓋をされて動けないのでここは当然の判断。
ジャスティンパレス、ライラックもドウデュースの後ろを追いかけていくが離される。
このコーナリングでの加速が速かった。
残り400mでスターズオンアースに並びかけ競り合いを制した。

残り800m通過直後

秋3戦目にしてようやくドウデュースの競馬ができた。
皐月賞の上り1位は伊達ではなかった。

この有馬記念は騎手が馬の持ち味を引き出せたかどうかが大きな影響を与えた。
前に壁を作れなかった騎手、コーナリングが苦手な馬なのに外をまわさなかった騎手、脚をはかれなかった騎手。

4着までは騎手が馬の力を引き出した。

ドウデュースは枠順確定後の記事で書いたようにようやく状態が整った。
『この秋で一番いいかもしれない。
秋天よりも絞れたジャパンカップで良くなり、今回はさらに引き締まってきたように見える。
1週前の追切で比べても秋天は確かに迫力があるが今回の方が沈む動きがあり全身を上手く使えている。
巻き返しがありそう』

9月8日にノーザン空港から帰ってきた時には体に余計な筋肉がついていてダート馬かマイラーかという身体つきだった。
友道先生と外厩の役割がどうなっているかは知りませんが、これは当初予定通りだったのでしょうか?
GⅠを3つ使うために太目残りの状態で栗東に戻したのか?

レース2つ使いながら3か月かけてようやく仕上がったように見えた。
これは予定通りなのか?

色々と疑問はありますが、流石ダービーでイクイノックスに勝った馬。
強かった!

2着 △スターズオンアース

予想通りスタートは速かった。
そして思い切って内ラチ沿いまで行ったのが好判断。
下手に抑えて2,3列目の先頭に立つよりは内ラチ沿いの方がいい。
大外枠の不利も内ラチ沿いを走る事で打ち消される。

ルメール騎手のコメント
「16番枠からでも楽に2番手を取れて、良いポジションが取れました。そのあとはマイペースに行けました。ただ、最後の直線でずっと右にモタれてしまったので、最後はその分ですね」

最後は疲れてしまいましたが根性で2着に持ち込んだ。
本当にいつも最後まであきらめないで頑張って走る。
サラブレッドの鏡。

3着 タイトルホルダー

元POG馬の引退レースなんだから次点ではなくて印をつければ良かった><
後悔先にたたず…
競馬は義理馬情の世界だから不義理すると外す

お疲れ様でした!
3回目の有馬記念でようやくタイトルホルダーの走りができましたね。
ドゥラメンテにサドラーズウェルズ&シャーリーハイツと欧州色が強くなるがゴーンウエストが入っているのがいいですね。
ダンチヒ系の牝馬と相性良さそうだし、セクレタリアート持っているからアメリカ系にも合う牝馬がいそうだ。

4着 △ジャスティンパレス

思った以上に後ろからの競馬になってしまった。

武史騎手のコメント
「返し馬から前走よりあきらかに具合が良くなっていると感じていましたし、落ち着きもあったので、これならゲートも大丈夫かなと思いました。

 ただ、ゲートで後ろにモタれて何度も立ち上がるようなところがありました。出ていればプランも選べましたが、腹を括る形でいきました。

 ドウデュースが相手だと思って、上手くマークができましたが、コーナリングでギアがスムーズに上がっていかず、ついていけなかった分でしょうか。1番人気に応えられず申し訳なかったです」

仕掛けるタイミングが難しかったよね。
600m勝負ではドウデュースには敵わないし、仕掛けが早すぎればバテる危険性もある。
800m手前から外に出して行ったが、ドウデュースがすかさず外に出してきたので後手を踏むことになってしまった。
直線半ばで内に切れ込んでタスティエーラの進路を妨害して罰金3万円は安すぎない?

5着 シャフリヤール

日曜は土曜後半と違い内が良かった。
ゴール前と4コーナーの含水率が下がっていた。
経済コースを走って、不利なくスターズオンアースの後ろで脚を溜めてと、最も有利な競馬ができた。

6着 〇タスティエーラ

道中はスルーセブンシーズの後ろで脚を溜めて直線に入ってこれから!って時にジャスティンパレスに進路妨害を食らってしまった(泣)

7着 ウインマリリン

状態が万全でない中で良く走っている。
去年出ていれば、香港の勝ちもないわけで。
有馬記念に縁がなかった感じかな。
ウインマリリンにはエリ女、日経賞、香港とお世話になりました。
いい子を産んでくださいね。
お疲れさまでした。

8着 △ソールオリエンス

内枠から内枠の競馬をしてしまった。
中団から後ろはバラけなかったから道中で外に出せなかったんですよね。
向こう正面で外をうかがっているんだけど全くスペースなくて…
だから直線も馬群の中を抜けてくるしかなくてエンジンをフルスロットルできなかった。
中途半端な走りでゴールしてしまった。

12着 ◎スルーセブンシーズ

最悪のシナリオになってしまった。
前に馬を置けなかったのが敗因。

池添騎手のコメント
「返し馬のフットワークは良かったです。ただ、宝塚記念の時と比べると、気合い乗りが良く、少し気負っているかなという感じがありました。

 後ろからゆっくり行くプランだったのですが、前に壁をつくることができず、なかなかハミが抜けなかったです。内に入れられそうかなというところで内から張ってこられてしまい、中々ハミが抜けなかったです。向正面でやっとハミが抜けましたが、そこまで力んでいた分、捲ってきた馬がいた時にすぐに反応ができませんでした。

 今日は気負っていた分と壁をつくることができなかったところが響きました。距離も2500mは少し長いかもしれません。2000mから2200mくらいが合っているのではないでしょうか」

追切でも指摘しました不安が的中してしまいました(泣)

『宝塚の前の追切はゆったりとした動きから直線での加速する時の動きの速さが際立っていた。
今回は良すぎて不安になる動き。
一週前はコーナーの前から大きなストライドでスピード感もあり、直線ではさらに脚が高く上がって加速していった。
最終追いの動きは以前よりもさらにパワフルになって飛んでいきそう。
走る気に溢れすぎていて怖い。
1週目のスタンド前で引っかからないか心配。
このテンションで2500mもつかなー。
素直にとらえれば直線で大外一気を決められる脚がある』

走る気に溢れていたから思ったよりも前に行ってしまった。
池添騎手も最初の3-4コーナーでなんとか馬群の中に入れようと努力はしていたが取りたかった位置をタスティエーラに取られてしまった。

これでゲームオーバー。
力を出せなかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?