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セントライト記念 2024 気になる馬達


2021年のセントライト記念は内が大渋滞

秋中山は開幕の高速馬場でも外差しが決まる。
その原因の一つが内の渋滞だ。
どの競馬場でも開催前半の馬場が良い時はなるべく内を走ろうとする。
コーナーでも大きく外に膨らまないようにタイトにコーナーを走る。
必然的に内のスペースが少なくなって外に出しづらくなる。
さらに逃げ先行馬が力のない馬だと4コーナーから失速してしまい、その後ろにいる馬も外に進路が無ければブレーキしてしまう。

そんな内側の渋滞をしり目に外側を勢いよく走る差し馬が活躍するのが秋中山。

最高の例が2021年のセントライト記念だ。

内側で10着以下に負けた3頭は菊花賞を勝つタイトルホルダー、GⅡ2つ含む重賞を3勝するノースブリッジ、次のGⅡ富士Sで3着し、後にGⅢも勝つタイムトゥヘヴン。
対照的に1,4着馬はその後重賞を勝っていない。

前の3頭が壁となり直線ではブレーキしながらの走りを余儀なくされた。

こういう事がけっこう起きるのが秋中山。
先週の京成杯AHでも内のディオが直線で進路なく敗れた。
奇しくも騎手はノースブリッジと同じ岩田康誠騎手。


過去16回の良馬場のセントライト記念

1枠の勝ちがない。
3人気以内の馬は6頭で2,2,3,4,5,13着。
人気馬は信頼できる。
13着と大敗したギベオンは唯一前走1600mだった。
前走1800m以上の3人気以内は全て掲示板。

力のある馬でないと人気薄で上位に入るのは難しい。
14人気で2着になったスカイディグニティは後に菊花賞2着、有馬記念5着する馬。
前走2勝クラスは不利があっての6着で過小評価されていた。

セントライト記念では上がり上位を使えた馬が有利。
前走でも上り上位はやや有利。
特に今年は速い上がりが要求される決め手馬場。

初角の位置取りでも前走で10番手以下でも複勝率23%ある。

前走脚質

前走GⅠで5人気以内は【2-3-3-5/13】で複勝率61.5%
馬券になった8頭中6頭が前走のGⅠで0.5秒差以内

前走GⅠで1秒以上負けてセントライト記念で馬券になった2頭は共に1番人気。
サトノフラッグ、サダムパテックの2頭とも弥生賞勝ち。

今年は
アーバンシック

想定3人気、ダービー4人気1.1秒差負け、皐月賞4着、京成杯2着
コスモキュランダ

想定1人気、ダービー6人気0.8秒差負け、弥生賞勝ち、皐月賞2着

前走ダービーで1秒以上負けていても中山の重賞実績がある馬が巻き返している。
または、皐月賞の順位>ダービーの順位
コスモキュランダ 皐月2着、ダービー6着、弥生賞1着
アーバンシック  皐月4着、ダービー11、京成杯2着
エコロヴァルツ  皐月7着、ダービー8着

前走GⅢは1頭を除いて全てラジオNikkei賞組
馬券になった8頭中6頭がラジオNikkei で3人気以内。
今年は該当なし。
ラジオNikkeiで5人気以下でセントライト記念で馬券になったのはバビット(ラジオNikkei勝ち)、アサマノイタズラ(スプリングS2着)
該当なし。

前走条件戦は3勝クラス>2勝クラス>1勝クラスの順に連対、複勝率高い。
前走1勝クラスは前走3人気以内
アスクカムオンモア 1人気
スティンガーグラス 1人気
パンジャ      3人気

2勝クラスは前走4人気以内
タンゴバイラリン  4人気


先週の血統

トニービン、デインヒル、ディープインパクト、サドラーズウェルズやヌレイエフ

セントライト記念では
アーバンシック  父内トニービン、母父ハービンジャー
コスモキュランダ 父ディープインパクト系、母内デインヒル

エコロレイズ   母父ディープインパクト、父ダンチヒ系
タガノデュード  父内ダンチヒ、母内トニービン、ヌレイエフ

  

京成杯AH 1600m
1着アスコリピチェーノ
ダイワメジャーxデインヒル系サドラーズウェルズ
2着タイムトゥヘヴン
カナロアxアドマイヤベガxノーザンテースト
3着ハービンジャーアドマイヤベガxマキャベリアン

2勝クラス 2000m
1着グラニット
ダノンバラードx(カーリアンxサドラーズウェルズ
2着フラミニア
モーリスxディープインパクトx(クロフネxトニービン
3着メイショウラナキラ
ドゥラメンテxパントレセレブル

評価

前走GⅠ組
アーバンシック  ダービー4人気
コスモキュランダ 弥生賞勝ち

血統から
アーバンシック
  父内トニービン、母父ハービンジャー
コスモキュランダ 父ディープインパクト系、母内デインヒル

エコロレイズ   母父ディープインパクト、父ダンチヒ系
タガノデュード  父内ダンチヒ、母内トニービン、ヌレイエフ


勝ち負け
エコロヴァルツ
コスモキュランダ

2着候補
アーバンシック
ヤマニンアドホック

3着候補
エコロレイズ    掲示板候補、展開次第
アスクカムオンモア 展開恵まれれば
タンゴバイラリン  有力馬に不利があれば

馬達

コスモキュランダ
アルアインxヘイロー系
中山では先行した2戦は勝てず。
1月中山2000mは後方待機から外を周って追い込んで2着。
一つ前にいた馬が同じく外を周って差して勝ち。
ラスト3ハロン12.4-11.6-11.7とラスト400m勝負では先に仕掛けた勝ち馬が有利だった。
弥生賞も後方からだが、2コーナーで外に出して、向こう正面では外を上がって行った。
非常にスタミナを消耗するレースで勝ってしまった。
シンエンペラーに先着したのも優秀。
持続力に優れている。
皐月賞はモレイラ効果でスタートが少し速く、中団の位置取り。
4コーナーで外に出して追い込んで2着。
ハイペースの消耗戦は持続力に優れたこの馬にはピッタリ。
速い時計に対応できたこともプラス。
中山では外をまわして差すレースが得意。
ダービーではMデムーロ騎手で再びスタート遅れた。
そして弥生賞と同じ事をダービーでもやってしまった。
さすがに2400mではスタミナを消耗する強引なレースは無謀だった。
それでも6着に粘るのがスゴイ。
今回も一番の心配は騎手。
速いスタートは期待できないので弥生、ダービーの再現をするだろう。
能力は高いが騎手で2,3着

スティンガーグラス 想定2人気
キズナxグレイソヴリン系
新馬の中山2000mは普通にスタートできて中団からやや前でレースできて完勝。
スプリングSはスタートで遅れてしまったのが致命てきだった。
ラスト3ハロン12.0-10.9-10.8を後ろからどうやって差せというんだ?
上がり2位で十分力をみせた。
6月東京2000mではプリンシパルSを上り1位で4着だったヴィレムに決め手負け。
ラスト3ハロン11.5-11.3-11.1と先週の中山に近い上がりで負けた。
今回も決め手でどれかに負けそうだ。
新潟2400mは好位から抜け出す理想的な競馬ができた。
5馬身差勝ちで強そうな勝ち方だが他に決め手のある馬がいなかっただけ。
今回は重賞で決め手のある馬も何頭かいるので少し厳しい。
前走のような好位でレースできて3着あるかどうか。

アーバンシック 想定3人気
スワーヴリチャードxハービンジャー
百日草で上がりで2位に0.6秒差をつけた。
京成杯でもスタート良くなく後方から上がり1位も2着。
皐月賞でも後方からのレースで4コーナーで外に出してコスモキュランダの後ろを追っていったが4着までで上がりも3位。
ダービーは位置取り後ろ過ぎ。
上がり4位タイの33.5秒だが前の馬が33.5秒で上がっては届くわけもなく。
何もなければ、今回も後ろからのレースになり、コスモキュランダには敵わない。
果たしてルメール騎手で位置取りが改善できるだろうか?
3~5着な気がする。

アスクカムオンモア 想定4人気 先行
B&Mxキンカメ
3戦目の中京重馬場2000m勝ち上がり。
外3列目先頭で勝ったが、重馬場で内が悪かったので不利ではなかった。
プリンシパルSでは先行し、残り200mでは先頭になりかけるも失速。
直線に入ってからの手前替えとピッチが非常に速くで直線短い方がいいかも。
次の1800mでは斤量も軽く、楽な競馬で勝った。
ペース次第では残れるかもしれないが、少し厳しいか。

エコロヴァルツ 想定5人気
ブラックタイドxキンカメ
札幌の1800mで強い勝ち方をした。
朝日杯では内で不利があり下げてから大外に回して追い込んでジャンタルマンタルの2着。
2歳GⅠのレベルでも上りで2位に0.5秒差をつけるのはスゴイ。
共同通信杯ではスタート良く先行するも騎手が抑えた。
前走のような末脚を活かしたかったのだろうが、ラスト3ハロン11.4-10.9-10.8というアホみたいに速いラスト400mについていけなかった。
長くいい脚を使えるが、瞬間的な速さでは劣ってしまう。
皐月賞もスタートから抑えてしまい、速い時計勝負には不利になってしまった。
普通に行かせた方が良かったと思う。
レガレイラと上り1位で届かず。
ダービーは騎手を替えて先頭を走り、0.9秒差8着。
道中で脚を溜められるかどうかがポイントになる馬。
無理に抑えずに前のポジションで壁を作れればいいのだが。
ブラックタイドとAPインディでストライドが大きいダイナミックなフォームなので内ラチ沿いよりは外側の方が有利。
外の列の前から2,3頭目なら勝ち負けできる力はある。
ただ、理想通りのレースができるかどうか。
ちょっと罠っぽい。

ヤマニンアドホック 想定6人気
ノヴェリストxダイワメジャー
5走して全て上り3位以内
新馬でもバネ感のある走りでラスト11.2-11.3でも差をつめてきた。
次の中山1800mは内ラチ沿いで先行できて直線でも簡単に抜け出して楽勝。上位5頭は全て勝ち上がっている。
3月中山2000mは重馬場。
中団で折り合うも4コーナーで内を狙ったが前が失速し、スピードに乗り切れなかった。
勝ったヘデントール(すでに3勝クラス勝ち)は4コーナーで外側を勢いよく走る事が出来ていた。
ヤマニンには少し不利であった。
山藤賞は先頭に立ってラスト600mを11.7-11.5-11.5で勝ち。
2着ショーマンフリートはシンザン記念とラジオNikkeiで0.6差。
ラジオNikkeiでは内の好位で進んだが、4コーナーで前が詰まった時に内ラチ沿いをシリウスコルトにスルスルと前に行かれてしまった。
4コーナーの進路どりの差で負けたがゴール前は詰めていた。
血統的にはどうかと思うが、先行して侮れない。

ルカランフィースト 想定7人気
イスラボxマンカフェ
京都2歳Sは内でやや出遅れて位置を取りに行こうとしたができず、向こうジュ面から3コーナーの坂でポジョション下げて直線もいいところなし。
1月中山1800m不良馬場でもスタート遅れて前半に離された。
急な上り坂苦手?
不良馬場で前がバテる展開を外を追い込んで勝利。
重馬場得意
スプリングSではスタートが上手くいって先行。
絶好のポジションかと思われたが、ペースが遅すぎ、前がラスト400m10.9-10.8で上がっては追い付けない。
皐月賞では今回の出走馬の中では着順も上りも一番下。
この馬は東京などの平坦コースの方がいいのでは?

タンゴバイラリン 想定8人気
イスラボxミスプロ系
新馬でジャスティンミラノ以上の上りを見せた馬。
2戦目でも上り1位で3着を7馬身離すもエコロレイズの2着。
2月東京1800mでは外3列目先頭で脚を溜められず、上り1位も0.9秒差負け。
3月中山2200mでは前に壁を作って絶好の好位に見えたが不発。
7月札幌2000mでは紫苑S4着になるレイククレセントに勝ち。
8月札幌2勝クラス2000mでは好位から追いこむも3着。
位置取りは良く、有利にレースを進められるので他の有力馬に不利があった時に浮上する。

エコロレイズ 想定9人気
アメペxディープインパクト
タンゴバイラリンに先着したが、厳しいレースをしたのはタンゴバイラリン。
1月中山2000mではコスモキュランダに先着されたが外3,4列目先頭で不利ながら4着に粘った。
弥生賞も内ラチ沿いで溜めて上り1位で4着。
トップレベルには届かないが、確実に上位の力はある。
山藤賞でヤマニンアドホックに負けたのは少し痛い。
白百合Sでは後方待機から上がり1位でオフトレイルに迫った。
この馬も安定感のある掲示板候補。
展開次第。

ログラール 想定10人気
モーリスxキンカメ
要成長

アスクハッピーモア 想定11人気 先行
エピファネイアxクロフネxエルコン
ここ2戦は3着を大差引き離している。
とはいえ、接戦だった2頭もその後良くない。
難しい。

タガノデュード 想定12人気  逃げ/先行
ヤマカツエースxハーツクライ
血統構成的には面白そうではあるが、キンカメ系は近親に活躍馬がいるかどうかが重要。
首が前につっこみ過ぎていて、体がついて行っていない。
いちど休養して成長を促してみたら?

パンジャ 想定13人気
ゴルシxケンダルジャン
8レースして全て上り3位以内〇
33秒台は経験ないが、速い馬場の経験ない。
減量騎手で勝ち上がったが、前走は55キロで上がり1位4着。
馬柱の見た目以上にいい馬だが、まだ重賞にはとどいていないかな

サルヴェージワーク 想定14人気
ルアーヴルxモンジュー
ワンダフルトゥナイトの全弟ですか!
新馬では走る気に溢れていて前進気勢強い。
なかなか勝ち上がれなかったけどもっと良くなりそうな馬。











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