パリ大賞典 ハリケーンレーン…

不良馬場に近い重馬場Verysoftでのレース。

勝ったのはハリケーンレーン…

勝ち時計 2分33秒59
レースラップ 15.43-12.29-13.14-13.63-13.53-12.96-12.90-12.50-12.08-11.87-11.24-12.02
前後半(1200m) 1分20秒98ー1分12秒61
1000m通過 1分8秒3

ロンシャンらしいといえばそれまでなんだけどスローペースの瞬発力勝負。
上り3ハロンでは1位ハリケーンレーン34.84秒、2位アランカー34.97秒、3位バブルギフト35.20秒。
4ハロンになると、1位アランカー46.36秒、2位ハリケーンレーン46.81秒、バブルギフト46.95秒。

2番手追走と前で競馬できたハリケーンレーンは追い出しを待ってL2で最高速にもっていったが、後方からの競馬になったアランカーとバブルギフトは早めに動き出してL3が最高速になっていた。
ハリケーンレーンとアランカーの勝負を分けたのは前半の位置取り。

ジェームス・ドイル騎手が語っていたようにロンシャンの2400mでは大外枠は不利。
しかし、11頭というそれほど多頭数でないし、ハリケーンレーンの7枠から4頭分しか違わないのだから普通にレースをすれば良かった。

しかし、『大外不利』を意識しすぎたジェームス騎手はスタートをやや遅らせて急角度で内に切れ込んでしまった。
そして馬群の中に突っ込んでいって、結局は外側に位置どった。
これは無駄な動きだったと言っていいのではないか?
普通にまっすぐ出てもそのポジションはとれただろう?

一方のハリケーンレーンは愛ダービー同様に好スタートだが、前走と違い他の馬が積極的に前に行かなかったために有利なポジションが取れた。
愛ダービーの映像を見ていただければわかるが、スタート後も多くの馬が手綱をしごいて先行争いをしてハリケーンレーンは争いを避けて中団に下がっている。
それが今回は楽に2番手で競馬できたのは大きい。

結果、スローペースで前でも脚を溜めれたハリケーンレーンに後ろから同じスピードで追い上げても差は詰まらない。
見た目はハリケーンレーンの圧勝のレースだったが、このレースはハリケーンレーンとアランカーが抜けた存在で彼らの前半のポジショニングが全てともいえるレースだった。

なんというか、ハリケーンレーンには運がある。
前走は有力馬2頭が前壁で力を出せず、今回は展開が大きな助けになった。
RPRは2戦続けて120越えの121と123と評価されているが。
アランカーが110ですか。
着差からは妥当な数字ですがこの2頭にそこまでの差はない。
打倒!ハリケーンレーン!

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