青葉賞 気になる馬達

前置き

今年はメンバーレベルが低いのか?
少なくとも重賞戦線で上位を争った馬はいない。
戦歴にあらわれていない強者がいるのかもしれない。
重賞出走経験も2頭だけでいずれも掲示板外。
いつもと傾向の違う青葉賞になるかもしれない。

簡単な過去の傾向

過去10年を見ても3着以内の30頭中24頭が前走3着以内。

前走スプリングS7着だったゴーフォーザサミットはそのスプリングSで上がり2位で、東京でも上がり1位を2回記録している。
しかも共同通信杯の上り1位。
これは普通に東京では買い要素でしょう。

去年は共同通信杯4着(上り1位)だったキングストンボーイが2着。
2017年2着のベストアプローチも前走は弥生賞4着も0.3秒差でその前走の東京1800で上がり1位。

東京競馬場での上り1位は重要という当たり前のことを再確認。

血統もトニービン持ち、ディープインパクト、シンボリクリスエス。

しかし、前置きでも述べたが今年はメンバーレベルが低く、東京の上り1位も冴えない。

レヴァンジル(2400m34.0秒)、ダノンギャラクシー(2400m33.8秒)、ジャスティンスカイ(2000m33.9秒)、

雨も降りそうだし、2019年のような先行馬有利なレースになりそうだ。

評価

1着候補
エターナルビクトリ

2,3着候補
グランシエロ
プラダリア
アスクヴィヴァユー

次点
ロードレゼル
レヴァンジル
ジャスティンスカイ

重馬場で
メイショウウネビ

出走予定馬 

レヴァンジル
ドゥラメンテxフランケル
母母CassydoraはナッソーS2着
母トゥリフォーの半兄に2400~2800mの愛GⅢ3勝のErnest Hemingway(父ガリレオ)
トゥリフォー自身は2歳のマイルGⅢ勝ちだが2400mへの適性は秘めていたかもしれない。。
レヴァンジルは新潟の新馬で上がり3位で3着。
10月の中山2000で同じ日の芙蓉Sよりも速い勝ちタイム。
しかも芙蓉Sの方が前半1000mで1秒速かったのにだ。
レヴァンジルはラスト2ハロンを11.3-11.5で上がり1位。
2着は3/4馬身差だったが3着以下を8馬身突き放した。
その2着馬のその後の成績が微妙なのが困った所。
いいタイムだが高く評価するのに躊躇する。
次の1勝クラス中山2000でアスクビクターモアにクビ差負け。
スローペースから前2頭に有利な流れ。
休み明けの重め残り、ゴール前の内外の差、勝負根性の差で2着。
2月の東京2400mを勝つが上りは3位。
しかし、そのレースで2着だったポッドボレットに次の阪神2200で逆転される。
東京では休み明け+10キロだったポッドボレットが2戦目で良くなったのだろう。
本来阪神小回りで得意なドゥラメンテ産駒が負けたのは輸送減りもあったのかな?
すこし気になる。
日曜に雨があるのはこの馬にはプラス。
想定1番人気だが…今一つ高く評価できない。

ダノンギャラクシー
デニムアンドルビーやキタノコマンド―ルの全弟
やけに人気している良血馬。
前走東京2400で上がり1位勝ちは〇
しかしあまりにもペースが遅すぎて(1800m通過1分55秒5!)、しかもその遅いレースで4角10番手。
青葉賞では1800mは遅くても1分51秒台。
ペースアップに対応できるか?
良血で期待はできるが…どこまで。

ロードレゼル
母はフラワーC逃げ切り勝ちのエンジェルフェイス。
オークスも先行して0.6秒差と悪くない。
ロードレゼルは前走休み明け+12キロで今回も出走するオウケンボルトにクビ差勝ち。
先に抜け出したオウケンボルトを後から追い出して差した。
直線の長い東京の方が力を発揮できそうだ。
期待。

ジャスティンスカイ
キタサンブラックx(ミスプロxニジンスキー)x(ブラッシンググルームxリファール)
母Realisatriceはフランスで短距離馬。
母の半兄2頭は父アナバアで1頭が1400重賞勝ちでもう一頭が1800mG1勝ち。
ジャスティンスカイは前走の東京2000で上がり1位で勝ち。
前脚の大きなアクションはキタサン譲り。
母はリファール持ちでキタサンの中のリファールクロスを刺激している。
先行しての粘り強さはありそうだ。
広い競馬場で良さそうだし、休み明け+22キロを叩いた今回の方がいいだろう。
この時期の成長力があるのか疑問だし、距離にも少し不安があるが、どういう走りをするか楽しみな一頭。

オウケンボルト
フェノーメノx(ジャンポケxデピュティミニスター系)xバゴ
スプリングSは外枠で出遅れ後方待機から届くわけもなし。
前残りの展開では無理な話で参考外。
水仙賞では先行して早め先頭で勝てるかと思ったがロードレゼルに差された。
走りっぷりからも直線が長い東京ではロードレゼルの方が上ではないかな?

メイショウウネビ
雨で重馬場より悪化したら面白そうな馬。
メイショウサムスンxキンカメxスペシャルウィーク
ダービーではサドラーの血はマイナスだけど青葉賞は大丈夫。
母母母内にボールドルーラークロス。
母はミスプロ系xサンデーでバックパサーも3本ある。
勝ち上がりは小倉の重馬場。
ヒザを高く上げていかにも重馬場が得意そうな走り方。
馬体はまだ線が細い印象。
あすなろ賞は内の馬場が死んでいた日で外を走った馬が上位独占。
レベルの高かったアルメリア賞は逃げて4着。
筋肉ないから時計勝負に弱いのよ。
若葉Sでは一転して後方待機を試した。
直線で外に出し上り1位で追い込んで5着。
とはいえ、逃げ馬が上手く乗った前有利の流れでよくやった。
4着のメイショウラナキラが次のレースで2000mを1分59秒1で2着を0.7秒ちぎって勝ったように2着以降の馬は力が発揮できたとは言えないレースだった。
トモの筋肉が足りないから良馬場の瞬発力勝負では難しいが、重馬場になればチャンスある。

アスクヴィヴァユー
ディープインパクトxアメリカ血統
母母Magical Allureは米1400mダートGⅠ勝ちの他、1700mでもGⅠ2着やGⅡ勝ちのあるアメリカ的なスピードで押し切るスタイルの馬。
アスクヴィヴァユーは東京1800m新馬戦で上り2位で頑張ったがスローペースで先行した馬達に負けた。

福永騎手のコメント
「さすがにあのスタートだと厳しいですね。扉が開く音に驚いてしまい、スローで流れてしまって差し届きませんでした。調教でもそうでしたが、なかなかエンジンがかからない馬で、残り100mぐらいでエンジンがかかると良い伸びでした。成長は遅いかもしれませんが、スケールを感じるすごく良い馬です」

次の中京2000mも後ろからは届かない展開。
ダート転向2戦目で勝利。
ゲートの出が上手くなく位置取りで後手を踏んでしまうのが残念。
いいスタミナが有りそうだから前で競馬できるようになれば強くなりそう。
エンジンのかかりが遅いのならば2400mの距離延長はプラスだろう。
芝に戻って去年からの成長を見せてくれると思う。
馬群の中でも競馬はできるが、自分から早めに動き出せる外もいい。
買いたい。

エターナルビクトリ
ルーラーシップxディープインパクト
母バーバラはスプリンター。
ディープインパクトの子でスプリンターって珍しい。
母母父の Dixieland Bandも産駒にステイヤー多いし、母父でも2400mGⅠ勝ち馬を出している。
日本でも菊花賞、有馬記念、JC2着のサウンドオブアースがいるし。
母の競争成績を見なければ『2400m得意じゃね?』となる。
エターナルビクトリは1400mでデビュー。
後方からで最後にいい脚を使う。
その後は1800mを二つ使い徐々にレースに慣れてきた。
2200mに距離延長して初勝利。
直線で外に出してからいい脚の回転で距離はもう少し長くても大丈夫そうだ。
前走1勝クラス中山2000mは1番枠で好スタートも下げて外をまわした。
4コーナー大外ぶん回しでスピードに乗って一気に差し切った。
強い。
長くいい脚を使って脚色が衰えないのは東京でも活きる。
これ勝つんじゃないか?

クワイエットホーク
ハーツクライx(ミスプロ系xヴァルドロワール系)x(ニジンスキーxヴァルドロワール)
母内ヴァルドロワールのクロス。
ヴァルドロワールは2400mのGⅠ馬を父、母父として多く輩出。
フランスで3年連続リーディングサイヤーで英愛でもブルードメアサイアーになっている優秀な血。
新馬戦は中京2000mで好位からそのままゴール。
大型馬で走り方からも距離延びて良さそう。
阪神2200で先行してなんとかしのぎ切った2戦目。
なんかまだ重そうに走っている。
上半身は立派だし距離は問題ない。
課題はまだ見せていないスピードだね。
トモに筋肉がつけば将来は楽しみ。


グランシエロ
ハーツクライx(ダンシリxマキャベリアン)
マキャベリアン、リヴァーマンとハーツクライと相性のいい血ある。
ダンチヒでトモの強化もいい。
2戦目の新潟1800mを圧勝して勝ちあがり。
アイビーSでは出遅れて最後方から大外一気で惜しい2着。
4コーナー出口の馬の操作にちょっと疑問。
東スポ2歳Sは完敗。
三浦騎手のコメント
「ゲート練習をしてきて、その効果で良いスタートを切って、位置を取ることが出来ました。実戦では他の馬のリズムで走らされて、切れを削がれてしまいました。いつものこの馬の脚が使えませんでした」
2月の東京2400ではスタート良くなく後ろから。
直線で良く追い込むも3着まで。
前2頭との差はスタートの差。
直線の走りに成長を見た。
レヴァンジルとの差はそんなにない。
休み明け2戦目のこちらの方が今回は楽しみ。

プラダリア
ディープインパクトxクロフネ
新馬戦は惜しい競馬。
2戦目は1番枠から下げて外をまわしたがスローで前有利すぎて捕まえられず。
3戦目は2400mでまたも1番枠だが今度は下げ過ぎず。
重馬場で他の馬がバテるなかラスト300mだけで後続の1.1秒の差をつける。
重馬場が得意でスタミナも豊富。
あの馬場でも上り3ハロン34.9秒は優秀。
いい勝負できそう。

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