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保育士実技試験【造形】出題傾向と試験対策令和5年版(2023年版)

こんにちは。しろうずです。
保育士試験まで約1ヶ月ですね。練習はうまくいっていますか?

本題に先立って、令和5年(2023年)前期の出題傾向のお話をしておきます。問題形式がかなり変化しています。特に前回の2023年前期はかなり具体的に条件が設定されました。特に子どもたちの動作が具体的で、子どもたちに3つの動作が指定されました。つまり3つの〜している様子、を描けなければいけなかったとも言えます。合格ラインは1つ以上でOKと私は考えていますが、できれば2つは描けておきたいですね。

その前までは「〜(テーマ)して遊んでいるようす」さえ描けていると判断されてばOKだったのですが、ざっくり遊んでいる様子、たとえば万歳の子どもや拍手の子どもだけではダメで、より具体的な動作を描く必要があったということです。

つまり殆どの方にとってはハードルが上がってしまった、ということのようです。

ではそんなハードルが上がってしまった保育士試験にどのように対応したら良いのでしょうか?

本記事はプロモーションを含みます。


1)テーマを決めた練習では、子ども一人ひとりに、具体的動作(演出)を考える

自分でテーマを決めて練習を行う際には、子ども一人一人に具体的な動作の設定を考えてから行うようにしましょう。この子は●●している、この子は△△……といった具合に。練習にあたっては、毎回この動作の設定を行うと良いでしょう。

2)具体的演出を実現するために、体の動きを具体的に考えてつける

設定したら、どうポーズを取ればその動作に見えるかを考えましょう。

より具体的な動作をしているように見せるためには、それにあったポーズ、つまり視線や腕の動きをつける必要があります。

何かを胸の前で両手で持っている、を描きたければ、視線は持っているものや保育士や他の人物にあわせ、腕は関節で曲げ、手は胸の前に描くなどする必要があります。

また手を伸ばして指さしているなら、視線は指しているものの方に、また腕はまっすぐそのものの方に伸ばしている(手も指さしている状態を書く必要がある)などする必要があります。

また設定によっては、胴体を斜めに傾けたり、足を前後に開いたりする必要もあるでしょう。

肩関節・肘関節、股関節・膝関節で靱帯の動きがつけられることをよく意識して描けばなんとかこなせると思います。頑張ってください!!!

なお、テキストも販売しています。こちらをお手本に描いてみてもいいですよ!

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3)テーマや動作に関わる物品や小物類は大きく描く

テーマや動作に関わる物品は極力大きく描きましょう。前回は雨の外遊びで、容器に雨水を溜めている様子が指定されました。容器であることがわかるよう、大きく描く必要がありました。小さく描いてしまうと何かわからないですよね。また手で容器が隠れて形がよくわからない、ということがないようにしましょう。

具体的な練習方法

こちらの動画の5分6秒あたりから解説していますので、こちらをご覧ください。

1)線や形は丁寧に描く!
2)物品(小物類)のイメージトレーニングをしておこう
3)対象物に視線を合わせる練習をしよう
4)ポーズを描く練習をしよう


また不合格作品の傾向の記事も参考にしてみてください。

画像をクリックまたはタップで記事に飛びます。

昨年の記事ですが、具体的な練習方法についてはおすすめ記事です。

合格基準について

前述の記事や動画でも述べていますが、

1)人物がそれなりのレベルで描けていること
*関節がどこにあるかわからない人間でないこと。体の形がわかること。
2)何をしているかがわかること(指定の動作がわかること)

が合格に大きく関わる点です。

3)色塗りがあきらかな塗り残しがないこと。ある程度丁寧に線や色が塗られていること。

こちらも大事なポイントではありますが、1、2ができている人はあまりここは気にしなくていいでしょう。おそらく3もそれなりのクオリティであることが殆どだからです。

なお、時間切れ以外で3が苦手な方は、(作品を人に見せると、、雑だね・・・と言われてしまうような方です)線を描く練習をしましょう。人物の頭に使う、○や、基本的な図形である□をたくさん描いてみると良いです。星など線の方向が異なっている形も線の良い練習になると思います。スキマ時間や、練習の息抜きに取り組んでみるといいですよ。

1回でひけないときは2回くらいに分けてみる
□は角で一旦手を止めるのが綺麗に線を引くコツ。
星も一気に続けて書くのではなく、角で一旦手を止める。

最後に

指定が細かくなったことにより、レベルが上がってしまい、教える側のこちらとしても大変心苦しいと感じています。遊んでいる様子がかけていればいい、気を楽にして練習してね!と言いづらくなってしまった感じがあります。

ただ、人体が頭・胴体・腕・足で構成されていること、腕・足については関節で曲がること、を把握していれば、細かい動作の指定にも対応できると考えています。あまり難しく考えずに楽しく練習してほしい、は変わらないです。

前回難しくなりすぎたため、逆に今後の試験ではあまり細かく指定してこない可能性(=簡単になる)も考えられることから、あまり深刻にならずにいてください。もし辛くなったり煮詰まったら少し休んだり、ただ○や□を書くだけでもいいと思いますよ。人体は○や□、台形などの簡単な図形だけでも構成できます(*販売しているキホンのテキストではこの辺を図解しています)。

キホンができたら、あとはのびのび楽しく描きましょう!頑張ってください!!


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