AdoとAdo

みんなAdo聞いてるか~
私はめちゃくちゃに聞いてる

多分知ってる人も多いやろうけど、あの「うっせぇわ」で一躍有名となった人やね


うっせぇウェイ



歌手ではなく「歌い手」というポジションで活動を続けているんやけども、私は正直この「歌い手」という呼び名の方々に若干こ苦手意識があったやけども、それが今や「Adoしか聞かない」なんて日もあるくらいには魅了されてしまったわけや

なぜそこまでAdoにハマったのか、自分なりに考察してみた


SEX MACHINEGUNSについて


いやいきなりマシンガンズの話に変わるんか~いていうね
まぁゆっくりしていってくださいよ

これは大好きな第3期


私は昔っからSEX MACHINEGUNSのファンなんやけども

高校時代、友達のYくんに教えてもらってからというもの、リアルに20年ほど聞き続けている

「みかんのうた」「ファミレスボンバー」などの名曲でご存じの方もおるやろうし、こち亀の曲にもなった「語れ!涙!」で知った人もおるかもしれん


なぜ私がマシンガンズを好きなのか、それは、曲ごとの個性が確立してるからに尽きる

曲の個性とその源

マシンガンズの曲における個性の源は、大半が以下のものとなる

①イントロ

ほぼ100パーセントの確率でギターリフがついている

②歌詞

ふざけてるものも多いが硬派な為かっこよく聞こえる

③メロディー

高低差の激しい音域やシャウト、メインボーカル以外のメンバーが歌ったりセリフを言ったりする

④ギターソロ

ほぼ全ての曲に個性的なソロがある
a)2番サビ→Cメロ→ギターソロ
b)2番サビの勢いそのままギターソロ
この2パターンが多い
Cメロでセリフをしゃべるパターンも多い



以上

この4つの技を組み合わせて曲を量産しているんやな
試しにYouTubeでもサブスクでも良いので1曲選んで聞いてみてほしい
大体が4つ当てはまってると思う

まさに実家のような安心感

何年も聞き続けて、新曲も聞いて、昔の曲を何百回と聞いてきて、それでも飽きないのはきっと技の組み合わせが上手いんやと思う
曲に個性を宿す力に長けている、それがマシンガンズの個性や

曲に個性を宿す方法


マシンガンズ以外にも個性的なミュージシャンってたくさんいるよね

千差万別な個性の宿し方っていうのを、自分の感覚だけでざっくばらんにパターン化してみる

①この人が演奏(歌唱)するだけでok

メジャーアーティストって大体そうやな
井上陽水、山下達郎、玉置浩二、BEGIN、Mr.Children、スピッツ・・・
名前をみるだけで声を想像できる
そこまでいけば、たとえば私が適当に作った多少陳腐な歌を歌っても、命が宿り名曲になる可能性が高い
We Are The Worldのメイキングなんかも歌声のパワーがわかりやすいよね

②トリッキーな事をする

童謡や国歌・軍歌のように始めから終わりまで同じテンポ、同じリズムの取り方、同じキーで単調に進むのではなくて、たまに転調したり変拍子を入れたりすると、聞いている人が心地良い違和感を感じたり感じなかったりする

ここ数年で一番びっくりしたのは、ベタやけど「夜にかける/YOASOBI」の転調やった

「ラスサビ直前のCメロで通常サビメロを半音下げて歌って、ラスサビは通常サビメロの半音上げて歌うのので、Cメロからラスサビは1音上がる」という文章で伝えるのムズ過ぎ案件をやってた

新鮮で、かなり格好良くて、一時期周りのバンドマンがそれについてワイワイ盛り上がってた記憶がある

③トリッキーを常態化する

2の発展形やけど、曲に個性を付与する為に変拍子や転調を行うのではなくて、ミュージシャン自体に個性を付与してしまおうぜってパターン
海外バンドならDREAM THEATER、System of a downとかが挙げられるか
恥ずかしながら洋アーティストあんま知らん

日本ならいわゆる「残響系」が強いよな
LITE、People in the box、cinema staffとかな
みんな大好きZAZEN BOYZもそうや
大衆的な曲を作ってたらわかるんやけど、トリッキー常態化曲の作り方ってかなりハイレベルで難しい
違和感を調和させる技術って凄い

④面白さを混ぜる

メロディーや歌詞に、少し笑えるスパイスを混ぜたりするパターン
ちょっとピリ辛なスパイスやね、くらいの人もおれば、たまにジョロキアとかキャロライナリーパーを平然と混ぜる人もおったりする

巨まん、打首、ヤバT、岡崎体育とかが分類されると思う


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他にもたくさんあるけど、一旦こんなもんで

何においてもそうかもしれんが、もちろん音楽においても個性っていうのはめちゃくちゃ大事


ミュージシャンは様々な理由(自己実現や金儲けなど)で曲を書くが、大半の人の共通認識として、「私の曲が世間に埋もれませんように」、「誰かに必要とされますように」、という気持ちがあると私は思っていて、その為には個性は不可欠なんやな


そんな中、最近の技術の発達により爆誕したボーカロイドっていうのは、クリエイターのニーズに合致しまくったんやと思う


ボーカロイドの使い方


初音ミクなどで有名なボーカロイドはAIに歌わせるので、人間が発声不可能に近い音域・スピードを可能にする


高音も早口も余裕





勿論、難しい転調や変拍子も余裕で一撃対応する
何故ならばAIなので

歌詞に関して、真面目に書いても良し、ふざけて書いても良し、なんならハミングでも良し
何故ならばAIなので・・・


ボーカロイドとは単純に、「歌を歌わせる」というアプリケーションではなく、「無限に個性を付与する媒体」であると私は考える

トライアンドエラーを、体力を気にせず出来るのも強い



ボカロPと歌い手


ボーカロイドの曲を作る人を「ボカロP」と呼ぶ

ボカロPが曲を完成させ、ニコニコ動画にアップする

それを聞いた歌い手が、歌ってみた動画をアップする

ボカロPはどんどん曲を作る

歌い手はどんどん歌ってみる



そんなサイクルの中で、ボカロ曲を作り続けてきたプロフェッショナルボカロPが誕生する
個性もりもり曲を書いて、歌い手に提供する

行きつく先で、凄まじい輝きを放った歌い手がAdoやった、というお話

ボカロPが長年かけてAIに付与し続けてきた無限の個性
Adoはそれを嚙み砕いて、飲み込んで、自分の声で多彩に表現出来る、という自力をもってるんやね

Adoは最低でも5つの声色を持っている
USJで流れる「唱」が取り上げられがちやけど、あたしゃこの曲を推すね

えーん!えーん!
この曲だけでブログ書ける



自分が今まで「歌」と思って発していた言葉は、所詮「音階のついた言葉」でしかなかったんやと落ち込むに至った曲




私は作詞作曲をする身として、最近思う事がある
自分の作った曲をAdoが歌ってくれたらどんな曲になるんやろう?
予想は全くつかんけど、きっと幸せなんやろな
そう思わせてくれるAdoは最高や

クソ長くなりましたが、以上をもって今日のAdo愛ブログを終了とする(12月に新譜が出るのでまたやりそう)

みんなおつかれ~

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