個別銘柄で長期投資するなら?
証券外務員資格を持っているかぶもなかです。
私は配当狙いで米国株を5銘柄ほど長期保有しています。具体的な銘柄は、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ、コカ・コーラ、フィリップ・モリス、ユニリーバ、プロクター&ギャンブルです。
これらは一般的に長期保有に向いている銘柄です。どんな特徴があるかお分かりになるでしょうか?
条件:「生活必需品セクター」かつ「ビッグネーム」
見出しの通りです。まず扱っている製品が生活必需品で、しかも誰もが知っている会社ばかりです。なぜこのような銘柄を選んで投資しているのかを説明します。
景気に左右されにくい生活必需品セクター
明日から大恐慌が始まったとしても人間である以上は日常生活をします。その生活を支えるための製品は作られ続け、流通し、買われ続けます。この点で生活必需品セクターは景気に左右されにくいのです。
ビッグネームは巨大な販路を持っていることが多い
アフリカのリベリアの市場に来ました。通行人に「コカコーラを知ってるか?」と聞いてみます。ほぼ確実に言えるのは「知ってるよ!」という答えが返ってくることです。アメリカでも日本でもリベリアでも流通している。恐ろしいほどの販路です。
さとり系でやろう。
率直に申し上げると、生活必需品セクターは投資をしていて面白い要素がありません。
しかし私に言わせると「なぜ投資にスリルを求めるの?」です。あなたが投資する理由は何でしょうか?多くの方は「資産を守り、安全に増やすため」のはずです。
このような「悟り」にも似た境地で運用をするにはどうしたらよいでしょうか?
必要以上に意識しない。
私のやっているのは「投資したことを必要以上に意識しないこと」です。
例えば「決算発表」といえば一大イベントのように捉える方が多いです。短期筋の投資家は決算内容次第で売り買いをするためです。
しかし私たちは短期筋なのでしょうか?違います。今期決算が出たところで取引はしません。となると決算内容を発表当日に知る必要はありません。私の場合、発表の数ヶ月後に気が向いたら眺めるくらいです。
「いやいや、会社の業績は注視しないと!」と感じる方もいらっしゃると思いますが、保有している銘柄に対してそう感じる場合、そもそも銘柄選定が妥当だったのかを再考する必要があります。
時は金なり
長期投資は時間を味方につけられます。通常「時は金なり」というワードは「とにかく短時間でやってしまうのが良い」というニュアンスですね。でも長期投資は時間をお金に変換する作業です。よって「目先の動向に右往左往せず放置。時間が解決する。」という意味になります。
配当の再投資は必ずしも必須でない
「運用の最適化を図るために配当は再投資しましょう」と多くの初心者向けの本に書いています。私は「それをすると心理的に悪影響が出てしまう」という意見です。
投資をしていて、配当ももらっているのに禁欲を強いられるわけですから。
確かに配当を再投資するのは理論的に正しいのですが、それは人間心理に反しています。その点、生活必需品セクターのビッグネームは連続増配50年というのもザラに存在します。銘柄選定をきちんとしていれば、買い増しせずとも配当金は勝手に増えていきます。
なのでバランスの問題で再投資するにしても「少しは使って『敗者のゲーム』とか投資の古典を買ってみようよ」という意見を持っています。
いいから『敗者のゲーム』買え(笑)
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結論:人生をギャンブルにするな
投資はギャンブルにもできるし堅実な運用にもできます。なぜかギャンブルにしてしまう人が後を絶たないのですが。
それを避けるにはクソ面白くない運用を行うべきです。ご自分のお金がかかってるのですから。
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