TVアニメ学校の怪談ふり返り⑨

今回は第9怪「夜をさまよう死体シロタビ」について。今井澪ちゃんという萌えキャラ登場回です。

澪ちゃんは動物好きなのか、単にウサギが好きなのかは分かりませんが1年生の時からずっと飼育委員だそうです。そんな子なら先輩とかから可愛がられてそうなものですが、「シロタビだけがわたしに優しくしてくれたの」と言っておりました。将来ヤンデレとかメンヘラになりそうな気がして心配です(そんな女の子も私は好きですが)。

さて本題。今回も生と死についてがテーマぽい訳です。校庭の一角に亡くなった動物たちを埋めている動物墓場があったりしました。そういえば、そんな一角が私の小学校にもありました。常光徹著『学校の怪談 口承文芸の研究Ⅰ』にて学校について「怪異を惹起しやすい空間」と表現しているのですが、こういうことでしょうね。

そして、もう一つこの話で大事なのは死者を蘇らせる呪文とか儀式が行われている点。学校の怪談は子どもたちの発想から生まれるきわめて現代的なものだと思われがちですが、常光先生の考えによると「儀式というもの自体が伝統的な発想」だとしています。言われてみると、儀式とか呪文があるのって伝統宗教っぽいですもんね。

ところで、シロタビを霊眠する時の呪文て何て言ってるんでしょうね。私には「アラバ クダバラ ハミラ バニラ」と聞こえるのですが・・・皆様の意見も聞きたい所です。

最後に一つツッコミを入れます。話の始まりにあるハジメに推薦されて飼育委員やらされそうなさつきと立候補の澪ちゃんとどっちが委員するの?的なシーン・・・担任の(アホの)坂田先生より「何故か言うの忘れていた」と言われ今年からウサギが増えるので飼育員も二人になることが告げられるのですが・・・・

現実的なことを言いますと、小中学校で動物を飼っているのは別に指導要領などで規定されている訳ではないのです。慣習的に行われているだけ。なので、学校での動物飼育予算というのは市町村の文教予算内に枠がある訳ではなく、学校内の会計でなんとかしてやり繰りしてるというのが現状だそうで。給食の残りであるパンや野菜を餌にする学校もあるくらいです。つまり飼育動物が増えるというパターンは非常に珍しいというか、普通は有り得ないのです。個人的には細かいことまで調べてる感のあるアニメなので、意図的なのか下調べ不足だったのかは分かりませんが少し驚いています(さすがに放送当時はそんなこと知りませんでしたが)。

しかし、先生が大切なことを言い忘れるのはありそうな設定ではあります。学校の先生って児童や生徒には厳しいけど、自分には甘い人多いですもんね(こういう理不尽さも学校の怪談が生れる学校秩序と子ども達との間にある緊張の一つかと思います)。




余談、今井澪ちゃんてスタイルよさそうじゃない?



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