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こんちには!
今年度チアリーダー長兼渉内兼厚生の弓場鈴響です。

どの幹部も書いているかもしれませんが、本当にあっという間に引退の時期になってしまいました。

入団してから4年も応援団で過ごしているということがいまだに少し信じられません。

今回引退を前に今までのことを綴るという機会をいただきましたが、私は多くの人に向けて自分の心境を伝えることがあまり得意ではなく、出来事ばかり並んだ簡潔な文章にみえるかもしれません。ぜひみなさんで文章の背後に隠れた私の気持ちを想像しながら読んでいただけますと幸いです。

どのような形で振り返ろうかと考えたのですが、私の中では一番時系列で書く方法が一番まとまったので、そのような形で書かせていただきます。

【入団】

ご存知の通り、私たちの代は新型コロナウイルスが流行し始めた年に大学に入学しており、入学式や新歓活動などがあるいわゆる普通の大学一年生の春を送ることはかないませんでした。多くの新入生たちがオンラインで部活やサークルに関する情報を集める中、私も同様にどの部活に入るかを考えていました。

大学ではダンスをしたいと思う一方で、誰か頑張る人を支えるような活動を本気でしたいとも思っていたところ、「復活したばかりの応援団」「一緒にこれからの応援団をつくろう」「神戸大学を盛り上げます」との誘い文句が書かれた応援団のページを見つけました。最初は「応援団なんて怖そうな部活入るもんじゃない…」と思い、スルーしたのですがどうしてもそれらの言葉が忘れられず、一度連絡してみることにしました。
いざ連絡してzoomをつないでもらうとどの先輩方もとても優しく、さらに「すずちゃん向け新歓パワポ」まで作ってくださるという手厚い歓迎をうけました。その中で「すずちゃんには応援方法の確立やシステム作りに取り組んでほしいし、応援中には指示出しをしたりスネアを叩いたりしてほしいと思ってる。もしダンスがしたかったらチア復活にも取り組んでもらえたら嬉しい。」と言われ、物事を整理してまとめたり、それで周囲の人のサポートをしたりすることが好きだった私は「応援団って私に向いてるかも!」と一気に心惹かれました。
ここですぐに入団するべきだったのですが、新型コロナウイルス流行の影響で直接お会いすることがなかなか叶わず、結局入団は夏になりました。ここから私の応援団生活が始まります。

【マネージャー時代】
いざ入団したはいいものの、課外活動の制限が大きかった影響からなかなか満足に対面で練習はできず、むずがゆい気持ちで過ごす日々でした。しかしいくつかの応援に参加することはでき、12月末に行われた強化練習では自分の応援に対する甘さを痛感すると同時に、何をもって応援に向き合えばいいのかを考えるようになりました。

ところが2回生になり、後輩が入ってリーダー達の練習が本格化する中で、マネージャーは当時応援がない期間にできることがあまりなく、また大好きな同期が一人やめてしまったことから、だんだんと何に向けて活動すればいいのかわからなくなりました。応援団は好きである一方で自分の役割を完全に見失ってしまい、学部で必須の留学プログラムに参加するタイミングで一度期限を決めて応援団を休部しました。

先輩から休部期間中は応援団のことを考えなくていいと言っていただき、そのおかげで勉強に集中することができましたが、この応援団で活動していきたいという気持ちだけは強くなるばかりでした。

そして休部から戻るタイミングで、同期と春先から考えていたチア復活を本格的に進めることにし、マネージャーからチアに転向することを決意しました。

【チア復活】
チア復活までの活動は私の応援団人生の中で何度も悩み、苦しんだ期間でした。復活させるという目標をたてたものの、0からどうしたらチアを立ち上げることができるのか、それに必要な他団体との調整やルールの設定はどう進めていけばいいのかと、ゴールまでに乗り越えなければいけない高い壁がいくつも見えて、自信をなくすことも多々ありました。

行き詰まってなかなか思うようにいかなかったチア復活ですが、一つ上の先輩方お二人がOBOGのみなさまや他の団体の方との話し合いの場を設けたり、復活に必要なことの洗い出しに協力したりしてくださったおかげで、ゆっくりではありましたが前に進めるようになりました。

2022年春にデビューすると決めてからはユニフォーム作りや振り作りに励み、外部コーチや幹部のお二人の力をお借りしながら、秋新歓で入団してくれた後輩と同期の3人で無事連協祭にて初舞台を披露することができました。

私たちチアが進む復活に向けて歩む道を整え、歩いて行けるように背中を押してくださった当時の幹部のお二人、入団当時の団長、OB会長さんやチアのOGのみなさま、そして全ての関係者のみなさまには感謝してもしきれません。復活に向けて支えて応援してくださり、復活後も温かく見守ってくださって、本当にありがとうございました。

【3回生】
チアが復活し、試合応援が始まってからは手探りで応援方法を作り上げていく日々でした。連協祭を終えてからすぐに準硬式野球と硬式野球の応援が始まりましたが、試合をみて応援する一方で、頭の中でこの場面でチアはこう動いたほうがいいかもしれないと考えを巡らせ、その結果試合の展開を見落とし、集中して試合を見ていなかったことを悔いることもありました。ですがそのような試行錯誤を重ねた結果、夏前には試合応援の大枠を作ることができました。

6月の三商では新しいユニフォームとともにチア単独も披露することができ、この時期はチアを成長させていくことが楽しくて仕方がありませんでした。夏合宿や秋の応援は大変なことも多く、辛さを感じることもありましたが、どんどんできることが増えていくことが嬉しくてたまらなかったのを覚えています。

そして夏が終わり、六甲祭・翔鷹祭に向け次期チアリーダー長として動き出すなかで、チア長として舞台に全力でこだわりたいと思うようになりました。幹部お二人にお願いして踊らせてもらうことになったリーダーとの合同のチア単独(意味が破綻していますね笑)は特に大きなきっかけです。どういう踊りなら揃って見えるのか、どこを直せばずれを解消できるのかといったことを考え、毎回の練習動画を見ながら全員に対してコメントをまとめて、みんなに練習してきてもらう。私が目指すステージを他の団員も見つめてくれて一緒に努力できたあの時間は私にとってはかけがえのないものでした。

【幹部】
幹部では「技術でも応援の大きさでも一番に輝くチアをつくる」という3回生から意識していたことを改めて目標としてかかげ、それを目指して部活に取り組んできました。

応援では3回生のとき以上に工夫できる点を探し、幹部で相談しつつルール化・システム化できるところは後続のために応援方法として確立するようにしました。しかし時としてそれがうまくいかなかったり、ガチガチに囚われた応援をつくってしまったりと思ったようには進まず、後輩には迷惑をかけてしまったかもしれません。

その中で後輩たちが自分たちの意見をどんどん出し、幹部と一緒に応援を作り上げようとしてくれたことを本当に嬉しく思います。今年の応援は全員で一丸となって作り上げたと胸を張って言えます。

そして応援団のもう一つの柱であるステージ、これには本当に多くの熱を注ぎました。私はチアリーダー長としてチアの技術はもちろん、全体の演舞にもこだわりぬこうと考えていて、どのステージに対しても自分の中で達成したいことを決めていました。

まず三商ではスタンツの導入というチアとしての夢をチアメンバーはもちろん、リーダーの協力あって叶えることができました。技のレベルとしてはそれほど高いものではなかったかもしれませんが、スタンツを披露することができたということは私にとって大きな一歩となりました。

その一方でスタンツ練習にかかる時間を知り、他の技術の向上にかけられる時間が減ることに悩みもしました。

次に六甲祭では体育会部活とのコラボステージと、エレベーターというスタンツの中でとても重要な技に挑戦することにしました。

体育会コラボは秋シーズンで忙しい中、様々な部活のみなさんが協力してくださり、素敵なステージを作ることができました。本当に想い出に残るステージを一緒に作り上げてくれたことはもちろん、普段から心から応援したいと思う試合を見せてくれる各部活のみなさん、今まで本当にありがとうございました。

エレベーターの練習については、最初は指導してくれる方もなく、自分たちでYouTubeなどを見漁りながらただうまくいかない状況にもがいていましたが、三商の同期達が神戸のスタンツ導入を応援してくれ、お手本動画を送ってくれたり、私たちのスタンツ動画に対して長文の詳細なアドバイスをまとめてくれたりと本当に色々なサポートをしてくれました。

試合終わりに合同練習をしてくれた公大チアのみなさん、たくさんの動画とコメントをくれた一橋チアの同期たち、そして神戸の練習に直接きてくださって文面でも丁寧な指導を重ねてくださった一橋チアのOGの先輩、みなさんのおかげで私たちもスタンツができるようになりました。このような幸せなつながりがあることに感謝の気持ちでいっぱいです。翔鷹祭の新技もぜひ楽しみにしていてくださいね☺

そして現在翔鷹祭に向けては、応援歌などの演舞はもちろん、パワーアップしたリーダー・マネージャー合同のチア単独(笑)をお届けできるように練習に励んでいます。毎回ステージへのこだわりが異様に強い私ですが、今回もねちっこくあらゆるところにこだわりました(笑)。毎回ステージの練習動画に対してはコメントをまとめていますが、今回はチア単独に出る団員に対して、個人で踊っている動画を撮影して送ってもらったのちに個々のコメントを送りました。数分の動画に対するコメントとは思えない量で辟易した団員もいるかもしれませんね…(笑)翔鷹祭が迫る最近の練習では毎回それぞれがコメントを意識しながら練習してきてくれているのがとても伝わってきます。私の普段踊らない人も巻き込んだ無茶な理想に全員がついてきてくれることが本当にありがたくてたまりません。特にチアには角度やタイミングについて細かい指摘を何度もし、難しいお願いをいくつもしてしまいましたが、それを毎回仕上げてきてくれる後輩たちを本当に頼もしく思います。ありがとう。

【最後に】
翔鷹祭を直前にしてこのnoteを書いているわけですが、ステージが近づいている焦りとは裏腹に引退することに対しては実感がありません。

チア自体は未経験で応援団にチアを復活させ、そのままチアリーダー長となった私には技術面でも精神面でも未熟なところが多く、先輩後輩同期にはたくさんの迷惑をかけ、頼りないところもあったかと思います。でも私が掲げる目標にみんなが賛同してくれ、一緒に作り上げようと隣を歩んでくれたことは私の自信につながりました。

私が大切にしている言葉のひとつに「選んだ道を正解に」というものがあります。私が選んだ応援団生活やチアとしての活動は困難も多く、自信を失って逃げ出しそうになる瞬間もありました。でも多少強引にでも歩んでいる道を正解と信じて歩んでいると、たくさんの人が並んで歩んでくれて、気づけばスタート地点がはるか遠くに見えるほど進むことができました。

それはこれまでの道で出会った様々な部活のみなさん、渉外の同期や先輩・後輩のみなさん、OBOGのみなさま、チア立ち上げに携わってくださったコーチやチア用品の担当者さま、遠くからずっと見守っていてくれた家族、そして神戸大学応援団総部の先輩方・後輩、同期から数えきれないほどの大事なものをいただいてきたからだと思います。

でもきっとそれらをすべてみなさんにお返しすることはかないません。だからこそ今後はこの4年間でいただいたものをこの先の応援団にOGとして返していく立場になって歩み続けたいと思います。

今までの応援団生活のゴールとして、そして恩返しを始めるこれからの生活のスタートとして翔鷹祭ですべての力を出し切ります。

ここまで関わってくださった方への感謝を込めてお見せする精一杯の演舞をぜひ最後まで存分にお楽しみいただければ幸いです。

さて次回のnoteの指名です。
佐倉からあのような形で指名をもらうと思っていなかったので、嬉し恥ずかしの気分で読みました。佐倉には頑固者の私がぶつかって迷惑をかけることもたくさんありましたが、周囲を真摯に見つめ、自分にストイックに向き合う姿に何度も助けられ、リーダー長として全体を引き締める姿には憧れるばかりでした。ありがとう。

明日はどんな些細なことにも気づき、私たちの気づかぬ間に対応してくれる敏腕マネージャー辻です!応援団について何度も相談にのってくれるだけでなく、一緒にユニバに行ったり二人で芋餅を作ったりと応援団外でもそばにいてくれた辻ですが、今年の10月に私がインフルになったときにはポカリとおすすめのプリンを差し入れてくれる神っぷりでした☺

色んな人の気持ちに寄り添い、応援団のためを思ってひたむきに動き続けてくれた彼女の引退noteに乞うご期待!!

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