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1999年の夏の公開講座

日大芸術学部の2年生に毎年シナリオを教えています。

先日、彼らにシナリオ作家協会の「夏の公開講座」を勧めました。毎年開催されている恒例の集中講座です。
かつて私も参加しました。今は昔、1999年の夏。ノストラダムスの大預言の世紀末。実に20年前。当時の私はちょうど今の彼らと同じ、日芸の2年生でした。

そんな話をしていると、2年生の1人が言いました。
「1999年? 私たちの生まれた年ですよ」
「みんなの生まれた年…?」
そうなのです。彼らの生まれた年、私はシナリオ作家協会で「夏の公開講座」を受講し、そして今、あの時の私と同じ年齢になった彼らに、日芸でシナリオを教えているわけです。
1999年なんて、つい最近のような気がしていましたけど、あの頃の倍も人生を生きていることになります。
いよいよそういう年齢になったのだな、そりゃ歳を感じるよな、と感慨深く思いました。

歳を感じる出来事といえば、最近、歯医者に通い始めました。
何年も通院を怠っていたので、心機一転、今まで通っていたところとは違う、新しい歯医者にお世話になっています。
この歯医者さん、病院の中は洗練されており、担当してくれている院長らしき先生も、若いイメージです。

そこで改めてホームページで院長先生の経歴を確認したら、私より圧倒的に若いことに気づきました。歯科大を卒業したのが、つい数年前です。
「お医者さん」というのは自分より圧倒的に歳上で、人生のベテランで、そういう人に命を預けて体をケアしてもらう、というイメージがありました。
それは子供の頃に入院した経験ゆえかもしれません。けれど、ついに自分より若い先生に、歯の命運を託す時代が到来したわけです。(大袈裟か)

話を戻して、20年前のシナリオ作家協会の「夏の公開講座」。3日間の集中講座でしたが、大変思い出深い、有意義な講座でした。
共に参加していた高達俊之さんとは、この後知り合い、今でも共にDMMオンラインサロン「シナリオランド」を運営しています。
「シナリオランド」というのは、当時20年前の私が個人で作成・運営していたホームページの名前です。なので、「シナリオランド」も20周年ということになりますね。
そりゃ私も歳も取るはずですよね。

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