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先日、フィルムカメラを買った。以前から写真は好きで、スマホやデジカメでよく撮っていたけど、フィルムカメラにはあまり興味がなかった。というか、さほど知らなかった。小学生の頃に親が撮った写真のネガを見たことはあるし、フィルムカメラの存在は知っていたけど、昔使われていた古いカメラで、わざわざ今の時代に使うものではないだろうと思っていた。

端的に言えば、フィルムカメラを買ったのは「ぎんしお少々」という漫画の影響だ。かつて「けいおん!」に影響されてギターを始めたオタクがいたように、「ゆるキャン△」に影響されてキャンプを始めたオタクがいたように、「ぎんしお少々」に影響されてフィルムカメラを始めた。

そんなわけでフィルムカメラが欲しいなあと思いながらAmazonを眺め、どれにしようかなとしばらく悩んだ末に、KONICA C35 EFというカメラを買った。メルカリで。いや、Amazonでは10000円くらいだったけど、メルカリでは7000円くらいだったので……。

以前デジカメを買ったときも、今回フィルムカメラを買ったときも、性能はあまり気にせず、ほぼデザインで選んでいる。というか、そもそも性能で選べるほどカメラに詳しくないので、デザインと値段くらいしか判断するところがない。

最初のカメラだし⋯持ってて、使ってて楽しいカメラが一番⋯触ってみて、コレじゃ撮れないものがあると感じたり、プロになりたくなったりしたら⋯またその時考えればいい

若鶏にこみ『ぎんしお少々』2巻、p.65

そうして手にしたカメラを持って、写真を撮りながら散歩をした。デジカメと違って撮ってすぐに確認できないし、現像に1週間かかったので、その間はずっとウネウネしていた。カメラのキタムラで現像してもらったんだけど、その日に現像して渡してくれる店舗もあるらしいので、今度はそこにしようと思う。

撮影から現像を待つまでの一連の流れがなかなか楽しくて、デジカメでは味わえない感覚なんだけど、ただ、ただ、お金がかかる!

概算だけど、フィルムが1本2000円、現像とスマホへの画像転送が1000円、高画質化が1000円、プリントが1000円、合計で5000円くらいだった。たとえば月に1本や2本フィルムを使うとして、年間だと数万かかるわけで、数万円のデジカメを買ったほうが合理的だ。でも、そういう不合理を楽しむものなんだろうなと思う。

ちなみに、このカメラも含め、一般的な35mmのフィルムカメラは36枚撮れるんだけど、今回のフィルムで現像できたのは34枚だった。理由は分かっていて、レンズキャップをしたまま撮ってしまったからです。とても初歩的なミス!しかも2回!

現像した写真を見て、空の写りが美しいなと思った。曇りだったこともあって、あまり目立たないんだけど、デジカメで撮ったときの鮮やかさとは異なる、なめらかな光と青で、もっとこのカメラのポテンシャルを引き出して上手く撮れるようになれたらいいなと思う。

また次のフィルムを使い切ったらnoteに載せようと思っています。