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下書きに溜めた憂鬱と誰も聴いていない街頭演説を見て見ぬふりで歩くだけのこんなに綺麗な夜じゃないか

初のアルバムリリースと、短い日程でしたが初のツアーが終わりました 来てくれた人達、ありがとうございました 正直広島福岡東京3連続で合間に労働もあったのは死ぬかと思ったし風呂も入ってなかった 臭くてすまん 

短い期間でものすごい歌唄いの人達とステージを共にして話せてよかった半面、歌を歌う人間としては当たり前のようにまだまだ未熟だというのを思い知った ただ、過去一番現場でCDを手に取ってもらえたことと、サブスクの再生数も過去一伸びていることは嬉しいです、みんなありがとうほんとうに

えっと、書くか迷ったけど初のセルフライナーノーツってやつを書いてみる
こういうのアーティスト気取ってるみたいで引け目もあるんやけど 憧れがあるのも事実で、故に、長くならなんように書く せっかくやし 1人でも興味をもって読んでくれたらそれでいいのだ ほないくで

1曲目「下書き」
歌詞がそのままアルバムタイトルになってる短い歌 本当は1番があって僕がギターを買ったり歌を作り始めたきっかけの事をうたっていたのですが、その部分を全カットした形です 音は結構フォークっぽい感じを意識した 最初は加川良の「教訓1」みたいにしたいなと思ってたけど、途中いい感じになってきたのでそのままいきました ちなみにこの歌を僕が好きな歌唄いのわかめアライヴやIkillさんがカバーしてくれている動画があってめちゃくちゃお気に入りです 絶対見せないもんね

2曲目「ハッピーエンド」
「下書き」とこの歌は1年近く前からライブでやってて Youtubeにも動画があるのですが、この曲は今回かなり雰囲気を変えています あと後半の歌詞もかなり削ってます 自殺やいじめがなくならんのは教育が、政治が、経済が、国が悪いという意見に対して自分なりの憤りと諦めを吹き込んだ歌です、この歌書いたときめちゃくちゃ怒ってたな 曲タイトルは皮肉を込めています 

3曲目「空に海をみた」
精神が不安定になると狂ったように戦争映画だけを見ることがあって、いつも同じタイトルばっか見てます 初夏のある日、朝まで戦争映画を見て、ライブして、また朝まで飲んで、明け方の下北沢の空に海が見えたことを思い出して作ったのですが、作った記憶がないくらいすぐにできた歌です メロディが1つしか出てきません コード進行はDREAMS COME TRUEの「LOVE LOVE LOVE」から微妙に変えて引用してます 結構おしゃれで弾くの楽しいのでやってみてください あと、空に海は本当に見えますよ その日の雲の出方にもよりますが、地元ではよくこの現象楽しんでたな

4曲目「セピア」
いままでの自分の歌で1番好きです これよりいい歌が書けないです このアルバムの裏のリード曲って感じですね ただ、1回も完璧に歌えたことがないです めっちゃむずい 「現像待ちのフィルムカメラ」という歌詞で始まるのですが、実はこのアルバムのジャケットや裏表紙、歌詞カードはすべて恋人がフィルムカメラで撮ってくれた写真を使ってます あと個人的に1つの音源のうち1曲はギターとボーカルを揺らす不思議な曲を入れたいと思ってて、それ枠です(前作では0時35分という曲でもやってます)ちょっと聴きづらいけどそれくらいがちょうどいい歌やと思うんで許してください

5曲目「おい小林、ちゃんとしろ」
シングル出した曲のリミックスです。この歌に関しては言うことないわ ほんまにいつもすみません、ただ酒癖悪い奴には悪い奴にしかわからん憂鬱があってだな…ちょっとはわかってくれたらうれしいなという想いも込めてます 二日酔いの日ってセブイレのバジルオリーブオイル鯖缶食べたくなるよね 

6曲目「ラブソング」
ラブソングって恋愛の歌じゃないんですよ 僕はそう思います これ分かってくれる人いたらめっちゃ嬉しいんやけど、何かに対して本気で愛おしくなった時と「もういいや、死んでしまいたい」と思ったときの胸の締め付けられ方ってめちゃくちゃ似てる気がしてて あの胸の「ギュッ」とか「ギュウン」とかときめきとかが、神様がくれた愛なんじゃないかなって 聴いてて後からそう思った この歌にはいろんなバンド・アーティスト・曲が登場します わかったらこっそり教えてください 割とわかりやすいと思います

7曲目「密葬のあとで」
さっき4曲目が一番すきって言ったけどなんだかんだやっぱりこの歌が一番好きです、訂正します 歌は自分の分身って誰かが言ってて、僕はそうは思わんのやけど もし分身的な歌があるのだとしたら間違いなくこの歌だとおもう 今でもライブで歌いながら目頭に来るものがある 僕の過去もあの人の命もこの街を流れていく日々の中では密かに葬られてしまったものにすぎないし、むしろそう思いたい、どんどん忘れていきたい、だけどどうしてこんなに今日は夕焼けが赤いんだっていう日が年に数回あってね 次はいつかな

どこに向けられるでもない、似たような憂鬱や届かない訴えを忘れたふりをして生きている自分のような人がどこかにいたら、少しだけ優しくなれそうだな、なんてことを考えていた時期にできた曲ばかりです いや、そんなに綺麗な一貫性持たせているわけでもないな、嘘ついたかもしれません

ここまで読んでくれた人、自己満に付き合ってくれてありがとう
歌詞カード入りCDはライブ会場で1000円で販売中です。
サブスク:https://t.co/YN47rRSEbE

それではまた

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