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2019年振り返り

私的、2019年。長いですがよければ。


2019年を一文字で表すならば

だったかな、と思います。

新しい試み、新しい現場、新しい思考…

とにかく試行錯誤、必死でした。


なぜ、ここまで必死だったのか。

それは2月に出演させて頂いた舞台「機動戦士ガンダム00」の存在が大きいのです。


ビックタイトル出演で何を感じたか

人生で1番のビックタイトル。大きすぎる作品。

出演が決まったと連絡がきたのは2018年10月頭だったと思います。

無名の私がクリスティナというメイン役で出演できたのは

演出家であり、師匠である史也さんの力が大きい。(というかそう)

本当に嬉しかった。中高時代、ガンダムが本当に好きだったから。

役者としても、こんな大きなチャンスを与えてもらえて感謝しかなかった。


稽古が始まり、すぐに感じました。

力の足りなさを。


有難いことに、お客様からは作品も役も好評な声が多く

応援してくださる方も増えた。


けども。

私としては。悔しさと後悔が多く残る現場でした。

きっと、どれだけ努力して、どれだけ良い芝居が出来たとしても

悔しさはあったと思いますが

そうではない。本当に痛感したのです。

今までどれだけ周りに守られて、育てて頂いていたか。


圧倒的に力が足りなかった。

声の使い方、体の使い方、人間性、役者としての覚悟

今までホームという場所に甘えていたのだと気付きました。


こんなに大きなチャンスを与えて頂いたのに結果を出せなかった。

正直、恥ずかしくなったのです。

そこから、変わろうと、決めました。


親元を離れて・・・

ガンダムが終わり、その後師匠との現場がない事は2018年からスケジュールはわかっていました。

毎年、殆どの現場には師匠がいました。(表でも裏でも)

2019年は親元を離れる年になる。

だからこそ、よく考えるべきだと思いました。

離れている今こそ、変われるチャンスだと思いました。

ホームでない、守ってくれる人がいない

ここで踏ん張れれば、少しは成長できるはずだと。


芝居力、人間力をつけて帰る。

これまでは自分という役者についても深く考えてこなかったし

人間力も周りの人に甘えて、社交性とは無縁の性格でした。


そこから、考えて考えて、自分なりに色々試行錯誤してきたと思います。

時には失敗したり、誰かに迷惑をかけたり、迷走したりもしました。

とにかく、必死に動くしかないと。


自分の武器は?弱点は?

第一印象ではどういう女優なのか?何を求められているのか?

あの子にあって私にないもの、私にあってあの子にないもの。

1年後、もっと実力・集客力をつけて帰るためには

どんな作品・団体に出るべきか?

どういう魅せ方をしたら集客が伸びるのか?


今までの考えは、考えていないに等しい。

色んな女優さん達を調べ比べ、自分という存在を見直しました。(それでもまだ足りない)


フリーとなり(元々フリーと変わらなかったのですが)

とにかくオーディションを探しまくりました。

世の中は演劇で溢れていて、選ばなければいくらでも出演枠はあって。

・役者として実力を伸ばせそうなところ

・ギャラがしっかりしているところ

・お客様層が新しいところ

を重点的に探し、選びました。


受ける前には必ず、その団体のSNSをチェック。

稼働率は?過去の作品は?どんな界隈の人が出てた?

過去作品の舞台美術を調べる事はとても大事だなってわかりました。

そこを調べる事によって、公演に対する力の入れ具合がわかるからです。

団体として予算が十分ありそうか、美術・衣装にちゃんと力を入れるところなのか。


また受ける団体・演出家と繋がっている知人を探し、どんな所か・人かを教えてもらいました。

人からの評判だけで決めつけるのは良くないですが

火のない所に煙は立たぬ。

横の繋がりで成り立つ世界だからこそ、よく調べていきました。


お客様の感想ツイートなども遡ってとにかく調べました。

どんなタイプのお客様が見に行く団体なのか?

過去公演の評判は?(演出・制作面含め)

お客様の素直な感想は時に何よりも重要な情報となるのです。


今まで与えられて生きてきたから、こんなに調べた年は初めてでした。

良い面も悪い面も業界にはあって。

舞台人も人間だから、良い人も悪い人もいて。

自分を高めるのも、守るのも、自分。

役者として当たり前の事を考えてきていなかった。

色々動いてみて改めて、守ってきてくださった師匠や仲間の存在を感じました。

沢山の愛情を与えて頂いて、育てて頂いていたんだな。


新しい人達との出会い

自分なりに考え、選び、受け。

今年出た舞台の9割はオーディションで獲得したものでした。

有難いことにどの作品でも難しい良い役を頂けました。

初めての所だと、番手の低い役も多いかなと思っていたので、本当に本当に有難かったです。

台詞や出番も多く、だからこそ演出家や共演者さんと闘う時間も多く

沢山勉強になったし、刺激になったし

他者と向き合うことで自分という役者が見えてきました。

新しい人との作品創りは私に新しい感覚を与えてくれました。

沢山の悔しさも感じたし、自信も得ました。

そして・・・


お客様とのご縁

新しい現場との出会いは新しいお客様とのご縁も繋げてくださいました。

特に男性の方からの支持率が上がり、嬉しい変化でした。

(魅せ方?によってはまだ需要があるのかな…←)

自分で自分を褒めてあげるとするならば、動いた結果が出たのかなとは。

新しい場所に飛び込んで良かったなと思う結果の一つでした。


不安だったのは。

色々魅せ方や活動の仕方を変えてみて、逆に今まで応援してくださっていた方々が

不快に思ったりとか、こういう子じゃなかったのにとか

離れていってしまわれるのではと、思ったりもしました。

中にはそういう方もいたかもしれませんが

多くの方が、理解してくださり、支えてくださいました。


沢山のお客様とのご縁をより強く感じる年でした。

皆様からの声が届いていたから頑張れた年でした。


感謝しかありません。本当に。


私にとっての2019

振り返ってみて、一文字にするなら

やはり〖 新 〗かなと思います。

まだまだ試せることも努力できることはありますが

私的には、本当に沢山の新しい、を得た年でした。


1年間。

関わってくださった全ての方々。

2020年もご縁が続いていきますよう。

また新しいご縁を紡げるよう。

真摯に取り組んでいこうと思います。


ありがとうございました。


2019年12月31日 小林未往


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