尖り穴党kobaの「騎手で消す」~2021 エリザベス女王杯編~ ※回顧追記

■はじめに

どうも、競馬歴1年半・尖り穴党のkobaです。
最近、騎手の腕が競馬のレース結果に与える影響により一層興味を持つようになりました。
つきましては「騎手で狙い馬を消して行く」というアプローチを今後取ることを検討しておりまして、自分自身の考察をnoteに投稿してみます。

今回は2021.11.14(日)に開催されるエリザベス女王杯(GⅠ)を対象とし、本レースで個人的に嫌いたい騎手が騎乗する馬を「消し馬候補」8頭としてピックアップしています。
直感的には「消し」かな、、と思っているのですが、
・各騎手の戦績
・馬の能力/特徴
・騎手との相性
といった考察を踏まえて、消すか否かの結論を出して行きたいと思います。

出走馬一覧は、netkeibaよりご覧ください。
https://race.netkeiba.com/race/shutuba.html?race_id=202109050411&rf=race_list

本考察は、2021.11.9(火)時点でのまとめになっておりますので、
・戦績データの統計は2021.11.9(火)時点のもの
・枠順が発表されていないため、暫定結論が変更になる可能性あり
の2点、ご承知おきくださいませ。

■消し馬候補

・アカイイト(幸騎手)
・エアジーン(藤岡佑騎手)
・クラヴェル(横山典騎手)
・コトブキテティス(柴田善騎手)
・ソフトフルート(岩田望騎手)
・デゼル(武豊騎手)
・ムジカ(秋山真騎手)
・リュヌルージュ(富田騎手)

■各候補馬騎乗騎手の戦績考察(2020.1~)

着順統計のフォーマットは下記となります。
[(1着回数)-(2着回数)-(3着回数)-(馬券圏外回数)]

また、統計情報の累計期間は2020.1から2年弱のものになっておりますので、ご承知おきください。

・幸 英明(みゆき ひであき)騎手 栗東 1976.1.12生まれ(45歳) 28年目(アカイイト騎乗)

○重賞戦績
・全重賞 [3-7-3-74](馬券圏内率:14.9%)
・GⅠ [0-0-0-15](馬券圏内率:0%)
・GⅡ [0-2-0-22](馬券圏内率:8.3%)
・GⅢ [3-4-3-36](馬券圏内率:21.7%)
・重賞(葵S) [0-1-0-0](馬券圏内率:100%)

○好走実績馬&レース
・GⅡ2着
- ヨカヨカ → Fレビュー 2021.3.14(阪神/芝1,400m)通過順位:5-4 上がり3F:35.3(18頭中5位)
- ヴェンジェンス → 東海S 2020.1.26(京都/ダ1,800m)通過順位:8-8-8-5 上がり3F:35.7(16頭中1位)
・GⅢ1着
- サンライズホープ → シリウスS 2021.10.2(中京/ダ1,900m)通過順位:3-3-2-2 上がり3F:37.9(16頭中3位)
- ヨカヨカ → 北九州記念 2021.8.22(小倉/芝1,200m)通過順位:3-3 上がり3F:34.4(18頭中8位)
- ルークズネスト → ファルコンS 2021.3.20(中京/芝1,400m)通過順位:1-1 上がり3F:34.4(15頭中7位)

○考察・コメント
幸騎手はダート戦が得意なようですね。ダート戦に限った重賞戦の戦績は[1-2-1-10](馬券圏内率:28.6%)でした。実際(上記に記載した)1,2着に入賞した5レースのうち、東海S、シリウスSの2レースがダート戦でした。
GⅠとなるとさすがに幸騎手にはいい馬が回ってこない傾向に見えます。
芝の馬場状態ヨミは得意ではなさそうですし、思い切った騎乗をするタイプでもない。つまり、馬の能力差が大きい芝のGⅠで期待できるタイプではないように感じます。

当該馬への騎乗回数
初騎乗

○馬の能力/特徴+騎手との相性を踏まえての結論

消し

戦歴的には末脚を効かせるタイプのアカイイトですが、重賞では掲示板経験がないです。加えて、本レースでは同じく末脚に賭けるクラヴェル・デゼル・ムジカ・テルツェット・コトブキテティスなどの同系馬が多いです。
また、今回幸騎手はこの馬にテン乗り。
ここはGIでの他馬レベルの高さと騎手の腕も踏まえ、消しの結論とします。

・藤岡 佑介(ふじおか ゆうすけ)騎手 栗東 1986.3.17生まれ(35歳) 18年目(エアジーン騎乗)

○重賞戦績
・全重賞 [5-4-4-61](馬券圏内率:17.6%)
・GⅠ [0-0-0-17](馬券圏内率:0%)
・GⅡ [2-2-0-20](馬券圏内率:8.3%)
・GⅢ [2-2-4-24](馬券圏内率:25.0%)
・重賞(葵S) [1-0-0-0](馬券圏内率:100%)

○好走実績馬&レース
・GⅡ1着
- バスラットレオン → ニュージーランドT 2021.4.10(中山/芝1,600m)通過順位:1-1-1 上がり3F:34.6(16頭中1位)
- ダノンファンタジー → 阪神C 2020.12.26(阪神/芝1,400m)通過順位:3-4 上がり3F:34.6(16頭中2位)
・GⅡ2着
- ユーキャンスマイル → 阪神大賞典 2021.3.21(阪神/芝3,000m)通過順位:12-12-12-7 上がり3F:36.8(12頭中1位)
- ベステンダンク → マイラーズC 2020.4.26(京都/芝1,600m)通過順位:2-2 上がり3F:34.1(11頭中8位)
・GⅢ&重賞(葵賞)1着
- ビアンフェ → 函館SS 2021.6.13(中山/芝1,200m)通過順位:1-1 上がり3F:34.8(16頭中12位)
- ビアンフェ → 葵S 2020.5.30(京都/芝1,200m)通過順位:1-1 上がり3F:34.6(16頭中10位)
- ウェスタールンド → アンタレスS 2020.4.19(阪神/ダ1,800m)通過順位:15-15-15-13 上がり3F:35.0(16頭中1位)

○考察・コメント
藤岡佑騎手と言えばとにかく上がり最速を狙う捲り競馬の男という印象が強いですね。ですが、実際は先行馬を重賞で上位に持っているケースが多かったです。
バツンと先行するか、驚異の末脚で捲るかの二択。頭を使うレースは得意ではなく、馬の極端な能力と脚質がハマれば好走チャンス、というタイプの騎手に見受けられます。(遠まわしな表現ww)
またGⅠになると、さすがに藤岡佑騎手にはいい馬が回ってこない傾向に見えます。馬の能力差が大きいGⅠで期待できるタイプではないように感じます。

当該馬への騎乗回数
初騎乗

○馬の能力/特徴+騎手との相性を踏まえての結論
消し

エアジーンは「極端に先行する馬」「後方から最高の末脚で捲る馬」のいずれでもありません。まして藤岡佑騎手は今回がテン乗り。
ここまでの戦績を見ても、ルメール騎手騎乗を持ってしてもまだ3勝クラスを突破できていません。力関係的に厳しく、消しの結論とします。

・横山 典弘(よこやま のりひろ)騎手 美浦 1968.2.23生まれ(53歳) 36年目(クラヴェル騎乗)

○重賞戦績
・全重賞 [7-5-10-60](馬券圏内率:26.8%)
・GⅠ [0-2-4-15](馬券圏内率:28.6%)
・GⅡ [5-0-2-20](馬券圏内率:25.9%)
・GⅢ [2-3-4-25](馬券圏内率:26.5%)

一見素晴らしい戦績に見えますね。一方で、今年に限った戦績が下記です。
・全重賞 [0-1-4-27](馬券圏内率:15.6%)
・GⅠ [0-0-1-5](馬券圏内率:16.7%)
・GⅡ [0-0-1-11](馬券圏内率:8.3%)
・GⅢ [0-1-2-11](馬券圏内率:21.4%)

重賞の1着回数はゼロ。やらずの典さんが炸裂。どうやら今年は別人だと思った方が良いですね。

○好走実績馬&レース
今年に限定して見て行きます。
・GⅠ3着
- ワンダーリーデル → フェブラリーS 2021.2.21(東京/ダ1,600m)通過順位:7-4 上がり3F:35.7(16頭中6位)
・GⅡ3着
- シティレインボー → ニュージーランドT 2021.4.10(中山/芝1,600m)通過順位:3-2-2 上がり3F:35.5(16頭中7位)
・GⅢ2着
- クラヴェル → マーメイドS 2021.6.20(阪神/芝2,000m)通過順位:14-13-11-13 上がり3F:34.6(16頭中1位)
・GⅢ3着
- クラヴェル → 新潟記念 2021.9.5(新潟/芝2,000m)通過順位:13-13 上がり3F:33.7(17頭中3位)
- クラヴェル → 中京記念 2021.7.18(小倉/芝1,800m)通過順位:10-10-10-10 上がり3F:33.5(12頭中1位)

○考察・コメント
賢明な方はもうお気づきでしょう。
クラヴェルとワンダーリーデルは安田翔伍厩舎の馬です。つまり横山典騎手は厩舎によって本気度が違うのです。
今回はクラヴェル(安田翔伍厩舎)なので、本気度が高いと思われます。

過去全レースを遡って、横山典騎手が安田翔伍厩舎の馬で重賞レースに参戦した際の通算成績が下記です。
・全重賞 [2-1-4-6](馬券圏内率:53.8%)
・GⅠ [0-0-1-2](馬券圏内率:33.3%)
・GⅡ [1-0-1-1](馬券圏内率:66.7%)
・GⅢ [1-1-2-3](馬券圏内率:57.1%)
この通り、全く戦績が異なってきます。てか、違いすぎやろww

○当該馬への騎乗回数
9レース連続9回目

○馬の能力/特徴+騎手との相性を踏まえての結論
消し

と、ここまで言及しておきながら、今回は消します。
騎手と陣営の本気度は高いと思われますが、クラヴェルがここでは自力が足りないと思っています。2勝クラスに上がってから、馬券圏内に入ったのは全て斤量52.0kg以下のレースです。56.0kgを背負ってこの相手関係でいきなりGⅠで通用するほど甘くはないかな、と。
消しの結論とします。
ただ、やらず競馬を頻繁に炸裂させるノリさんが今回は本気で来そうなので、ご警戒くださいww

・柴田 善臣(しばた よしとみ)騎手 美浦 1966.7.30生まれ(55歳) 37年目(コトブキテティス騎乗)

○重賞戦績
・全重賞 [2-0-3-30](馬券圏内率:14.3%)
・GⅠ [0-0-0-3](馬券圏内率:0%)
・GⅡ [0-0-3-9](馬券圏内率:25.0%)
・GⅢ [2-0-0-18](馬券圏内率:10.0%)

○好走実績馬&レース
・GⅡ3着
- タイムトゥヘヴン → 富士S 2021.10.23(東京/芝1,600m)通過順位:16-15 上がり3F:33.9(17頭中2位)
- サンアップルトン → アルゼンチン共和国杯 2020.11.8(東京/芝2,500m)通過順位:12-12-12-12 上がり3F:34.1(18頭中1位)
- ユングヴィ → 京王杯2歳S 2020.11.7(東京/芝1,400m)通過順位:7-8 上がり3F:34.0(18頭中3位)
・GⅢ1着
- メイショウムラクモ → レパードS 2021.8.8(新潟/ダ1,800m)通過順位:2-3-2-2 上がり3F:37.2(15頭中1位)
- デンコウアンジュ → 愛知杯 2020.1.18(小倉/芝2,000m)通過順位:11-11-11-7 上がり3F:36.1(16頭中1位)

○考察・コメント
柴田善騎手は御年55歳の大ベテランで、今はあまり重賞参戦する機会が結構少ないようですね。また、ここ2年の好走パターンは最終コーナー後ろのポジションから大捲りするケースが多いです。
富士Sでのタイムトゥヘヴン3着は記憶に新しいですが、展開/馬場的に外からの捲りが決まる展開でした。「力を抜いての展開待ち騎乗がひょっこり馬券圏内」のケースを警戒すべき騎手と考えられそうです。

当該馬への騎乗回数
2レース連続4回目

○馬の能力/特徴+騎手との相性を踏まえての結論
消し

戦歴的には末脚を効かせるタイプのコトブキテティスですが、3勝クラスを10月に突破したばかり。唯一参戦した重賞の2020.9紫苑S(3歳牝馬戦)でも10着に敗れています。
本レースでは同じく末脚に賭けるクラヴェル・デゼル・ムジカ・テルツェット・アカイイトなどの同系馬が多いです。
柴田善騎手はこの馬に2レース連続4回目の騎乗と乗り慣れているものの、ここはGIでの他馬レベルの高さと騎手の腕も踏まえ、消しの結論とします。

・岩田 望来(いわた みらい)騎手 栗東 2000.5.31生まれ(21歳) 3年目(ソフトフルート騎乗)

○重賞戦績
・全重賞 [0-5-3-64](馬券圏内率:11.1%)
・GⅠ [0-0-0-13](馬券圏内率:0%)
・GⅡ [0-2-2-18](馬券圏内率:18.2%)
・GⅢ [0-3-1-32](馬券圏内率:11.1%)
・重賞(葵S) [0-0-0-1](馬券圏内率:0%)

○好走実績馬&レース
・GⅡ2着
- アンドラステ → 府中牝馬S 2021.10.16(東京/芝1,800m)通過順位:2-2-2 上がり3F:34.3(18頭中10位)
- ロードマックス → 京王杯2歳S 2020.11.7(東京/芝1,400m)通過順位:10-11 上がり3F:33.7(18頭中1位)
・GⅡ3着
- フライライクバード → アルゼンチン共和国杯 2021.11.8(東京/芝2,500m)通過順位:5-6-6-6 上がり3F:34.2(15頭中7位)
- ヴァンドギャルド → マイラーズC 2020.4.26(京都/芝1,600m)通過順位:10-10 上がり3F:32.7(11頭中1位)
・GⅢ2着
- エンスージアズム → フラワーC 2021.3.20(中山/芝1,800m)通過順位:7-5-7-6 上がり3F:35.3(16頭中4位)
- アンドラステ → ターコイズS 2020.12.19(中山/芝1,600m)通過順位:6-5-5 上がり3F:35.4(16頭中3位)
- ギルデッドミラー → アーリントンC 2020.4.18(阪神/芝1,600m)通過順位:6-4 上がり3F:36.8(12頭中2位)
・GⅢ3着
- アンドラステ → 関屋記念 2020.8.16(新潟/芝1,600m)通過順位:8-8 上がり3F:34.7(18頭中4位)

○考察・コメント
統計だけで見るとかなり重賞で勝負弱く、大外ぶんまわしがハマらないと厳しい印象の岩田望騎手。
しかしこの2ヶ月で2回重賞の馬券圏内にトントンと喰い込んできました。特に府中牝馬Sのアンドラステ騎乗時には、前目でひらきなおった競馬であわや重賞初制覇(シャドウディーヴァに差されてのクビ差の2着)。あの騎乗の是非はさておき、彼がメンタル的に成長するいいきっかけになったのでは、と考えています。

当該馬への騎乗回数
2レース連続4回目

○馬の能力/特徴+騎手との相性を踏まえての結論
保留

2年連続、京都から阪神に舞台を変えて開催される今年2021年のエリザベス女王杯。下り坂からのスタートになりますし、京都開催でありがちな前半スロー&最後の決め脚勝負とはなりにくく、最後かなりの消耗戦になると見ています。
この馬は昨年同レースで6着といい走りをしていますし、引き続き阪神Aコースで内が痛んだトラックバイアスでの競馬になるなら、ヘタに内を突くより脚をためて外からうまく回すこの馬が、岩田望騎手のスタイルにハマる可能性を感じています。
積極的に狙うところまではまだ考えていませんが、騎手で消すことは一旦控えたいと思います。馬の能力にも期待した上での判断です。

・武 豊(たけ ゆたか)騎手 栗東 1969.3.15生まれ(52歳) 35年目(デゼル騎乗)

○重賞戦績
・全重賞 [8-8-7-81](馬券圏内率:22.1%)
・GⅠ [0-2-2-26](馬券圏内率:13.3%)
・GⅡ [2-0-1-20](馬券圏内率:13.0%)
・GⅢ [6-6-4-34](馬券圏内率:32.0%)
・重賞(葵S) [0-0-0-1](馬券圏内率:0%)

○好走実績馬&レース
GⅠとGⅡに限定して見て行きます。
・GⅠ2着
- キセキ → 宝塚記念 2020.6.28(阪神/芝2,200m)通過順位:14-13-8-2 上がり3F:37.2(18頭中2位)
- レシステンシア → 桜花賞 2020.4.12(阪神/芝1,600m)通過順位:2-2 上がり3F:38.2(18頭中12位)
・GⅠ3着
- ヨーホーレイク → ホープフルS 2020.12.26(中山/芝2,000m)通過順位:10-9-9-7 上がり3F:36.4(14頭中1位)
- インティ → チャンピオンズC 2020.12.6(中京/ダ1,800m)通過順位:2-2-1-2 上がり3F:37.4(16頭中10位)
・GⅡ1着
- メイケイエール → チューリップ賞 2021.3.6(阪神/芝1,600m)通過順位:4-1 上がり3F:34.8(12頭中10位)
- サトノフラッグ → 弥生賞ディープ記念 2020.3.8(中山/芝2,000m)通過順位:8-8-8-2 上がり3F:36.1(11頭中1位)
・GⅡ3着
- インティ → 東海S 2020.1.26(京都/ダ1,800m)通過順位:6-5-4-2 上がり3F:36.1(16頭中3位)

○考察・コメント
先行競馬・捲り競馬をバランス良くこなす、さすがのレジェンド。しかし好走歴見て頂くと分かる通り、今年に入ってからはかなり不調。

今年に限定した重賞戦績は下記です。
・全重賞 [3-2-1-34](馬券圏内率:15.0%)
・GⅠ [0-0-0-10](馬券圏内率:0%)
・GⅡ [1-0-0-7](馬券圏内率:12.5%)
・GⅢ [2-2-1-16](馬券圏内率:23.8%)
・重賞(葵S) [0-0-0-1](馬券圏内率:0%)

当該馬への騎乗回数
6レースぶり3回目

○馬の能力/特徴+騎手との相性を踏まえての結論

消し

武豊騎手の本年度の不調の件もありますが、デゼルの過去戦績を見てみました。完全な瞬発力タイプ。
ソフトフルートの結論でも書きましたが、今回阪神2,200mの舞台での本レースは消耗戦と想定するので、デゼルに向く展開と思えませんでした。
また、本レースでは同じく末脚に賭けるクラヴェル・ムジカ・テルツェット・アカイイト・コトブキテティスなどの同系馬が多いです。
ここはGIでの他馬レベルの高さと騎手の腕も踏まえ、消しの結論とします。

・秋山 真一郎(あきやま しんいちろう)騎手 栗東 1979.2.9生まれ(42歳) 25年目(ムジカ騎乗)

○重賞戦績
・全重賞 [0-2-1-31](馬券圏内率:8.8%)
・GⅠ [0-0-0-5](馬券圏内率:0%)
・GⅡ [0-1-0-7](馬券圏内率:12.5%)
・GⅢ [0-1-1-19](馬券圏内率:9.5%)

○好走実績馬&レース
・GⅡ2着
- ムジカ → ローズS 2020.9.20(中京/芝2,000m)通過順位:11-11-10-11 上がり3F:34.0(18頭中2位)
・GⅢ2着
- ラセット → 中京記念 2020.7.19(阪神/芝1,600m)通過順位:16-17 上がり3F:33.9(18頭中1位)
・GⅢ3着
- サトノソルタス → 新潟大賞典 2021.5.9(新潟/芝2,000m)通過順位:3-3 上がり3F:37.2(14頭中5位)

○考察・コメント
ご覧の通り大外回すのが真骨頂の騎手。
その一方で、新潟大賞典のサトノソルタスのような前目の競馬で馬券圏内に入るケースもあることに驚きました。ただ、このレースの動画を観ると大外枠の14番で好位から競馬してそのままゴールしており、捌きテクニックは不要のレースでした。
またGⅠになると、さすがに秋山真騎手にはいい馬が回ってこない傾向に見えます。外を回せないとノーチャンスの期待値の低い騎手と見ています。

当該馬への騎乗回数
2レース連続8回目

○馬の能力/特徴+騎手との相性を踏まえての結論

消し

「ソフトフルートを保留するのに、ムジカは消すの?」と言われるかもしれませんが、ソフトフルート対比で消します。
距離を2,200mにしてのスタミナ戦になったときにソフトフルートより劣ると見ましたし、本レースでは同じく末脚に賭けるクラヴェル・デゼル・テルツェット・アカイイト・コトブキテティスなどの同系馬が多いです。
秋山騎手の騎乗スタイルには相性は良く、今回外差し展開に恵まれる可能性はあるとは思うのですが。。
ここはGIでの他馬レベルの高さと騎手の腕も踏まえ、消しの結論とします。

・富田 暁(とみた あかつき)騎手 栗東 1996.12.11生まれ(24歳) 5年目(リュヌルージュ騎乗)

○重賞戦績
・全重賞 [0-0-0-16](馬券圏内率:0%)
・GⅠ [0-0-0-1](馬券圏内率:0%)
・GⅡ [0-0-0-4](馬券圏内率:0%)
・GⅢ [0-0-0-11](馬券圏内率:0%)

○好走実績馬&レース
重賞好走歴がありませんでした。
ターキッシュパレスという馬に騎乗して、それぞれ下記戦績を残しております。
・菊花賞(GⅠ) 2020.10.25(京都/芝3,000m)→ 14着(全18頭)
・神戸新聞杯(GⅡ) 2020.9.27(中京/芝2,200m)→ 5着(全18頭)

○考察・コメント
特筆事項はありません。

当該馬への騎乗回数
2レース連続2回目

○馬の能力/特徴+騎手との相性を踏まえての結論
消し

この馬が重賞の掲示板内に入ったレースは、GⅢ戦、稍重~不良馬場、斤量53.0kg以下のときに限定されます。
ここはGIでの他馬レベルの高さと騎手の腕も踏まえ、消しの結論とします。

■消し馬候補の結論

・アカイイト(幸騎手)→ 消し
・エアジーン(藤岡佑騎手)→ 消し
・クラヴェル(横山典騎手)→ 消し
・コトブキテティス(柴田善騎手)→ 消し
・ソフトフルート(岩田望騎手)→ 保留
・デゼル(武豊騎手)→ 消し
・ムジカ(秋山真騎手)→ 消し
・リュヌルージュ(富田騎手)→ 消し

■おまけ:本レースその他出走馬騎乗騎手の戦績(2020.1~)

着順統計のフォーマットは下記となります。
[(1着回数)-(2着回数)-(3着回数)-(馬券圏外回数)]

また、統計情報の累計期間は2020.1から2年弱のものになっておりますので、ご承知おきください。

・戸崎 圭太(とさき けいた)騎手 美浦 1980.7.8生まれ(41歳) 9年目(アカイトリノムスメ騎乗)

○重賞戦績
・全重賞 [9-9-8-51](馬券圏内率:33.8%)
・GⅠ [2-0-3-15](馬券圏内率:25.0%)
・GⅡ [1-5-0-12](馬券圏内率:33.3%)
・GⅢ [6-4-5-24](馬券圏内率:38.5%)

当該馬への騎乗回数
2レース連続5回目

・和田 竜二(わだ りゅうじ)騎手 栗東 1977.6.23生まれ(44歳) 26年目(イズジョーノキセキ騎乗)

○重賞戦績
・全重賞 [7-7-10-87](馬券圏内率:21.6%)
・GⅠ [0-2-1-20](馬券圏内率:13.0%)
・GⅡ [4-1-3-24](馬券圏内率:25.0%)
・GⅢ [3-4-5-43](馬券圏内率:21.8%)
・重賞(葵S) [0-0-1-0](馬券圏内率:100%)

当該馬への騎乗回数
初騎乗

・丹内 祐次(たんない ゆうじ)騎手 美浦 1985.11.5生まれ(36歳) 18年目(ウインキートス騎乗)

○重賞戦績
・全重賞 [2-2-1-24](馬券圏内率:16.7%)
・GⅠ [0-0-0-2](馬券圏内率:0%)
・GⅡ [1-1-0-7](馬券圏内率:22.2%)
・GⅢ [1-1-1-14](馬券圏内率:17.6%)
・重賞(葵S) [0-0-0-1](馬券圏内率:0%)

当該馬への騎乗回数
5レース連続10回目

・横山 武史(よこやま たけし)騎手 美浦 1998.12.22生まれ(22歳) 5年目(ウインマリリン騎乗)

○重賞戦績
・全重賞 [8-2-4-64](馬券圏内率:17.9%)
・GⅠ [3-1-1-12](馬券圏内率:29.4%)
・GⅡ [4-0-3-17](馬券圏内率:29.2%)
・GⅢ [1-1-0-35](馬券圏内率:5.4%)

当該馬への騎乗回数
7レース連続10回目

・団野 大成(だんの たいせい)騎手 栗東 2000.6.22生まれ(21歳) 3年目(シャムロックヒル騎乗)

○重賞戦績
・全重賞 [2-1-5-40](馬券圏内率:16.7%)
・GⅠ [0-0-0-4](馬券圏内率:0%)
・GⅡ [1-0-1-12](馬券圏内率:14.3%)
・GⅢ [1-1-4-23](馬券圏内率:20.7%)
・重賞(葵S) [0-0-0-1](馬券圏内率:0%)

当該馬への騎乗回数
2レース連続7回目

・松山 弘平(まつやま こうへい)騎手 栗東 1990.3.1生まれ(31歳) 13年目(ステラリア騎乗)

○重賞戦績
・全重賞 [13-10-10-68](馬券圏内率:32.7%)
・GⅠ [3-2-3-20](馬券圏内率:28.6%)
・GⅡ [3-4-4-17](馬券圏内率:39.3%)
・GⅢ [7-4-3-30](馬券圏内率:31.8%)
・重賞(葵S) [0-0-0-1](馬券圏内率:0%)

当該馬への騎乗回数
初騎乗

・M.デムーロ(ミルコ デムーロ)騎手 栗東 1979.1.11生まれ(42歳) 7年目(テルツェット騎乗)

○重賞戦績
・全重賞 [9-11-10-74](馬券圏内率:28.8%)
・GⅠ [3-0-2-29](馬券圏内率:14.7%)
・GⅡ [1-6-5-20](馬券圏内率:37.5%)
・GⅢ [5-5-3-25](馬券圏内率:34.2%)

当該馬への騎乗回数
2レースぶり3回目

・吉田 隼人(よしだ はやと)騎手 美浦 1983.12.20生まれ(37歳) 18年目(ランブリングアレー騎乗)

○重賞戦績
・全重賞 [9-1-4-44](馬券圏内率:24.1%)
・GⅠ [2-1-3-6](馬券圏内率:50.0%)
・GⅡ [2-0-1-7](馬券圏内率:30.0%)
・GⅢ [5-0-0-30](馬券圏内率:14.3%)
・重賞(葵S) [0-0-0-1](馬券圏内率:0%)

当該馬への騎乗回数
2レースぶり6回目

・C.ルメール(クリストフ ルメール)騎手 栗東 1979.5.20生まれ(42歳) 7年目(レイパパレ騎乗)

○重賞戦績
・全重賞 [31-20-10-67](馬券圏内率:47.7%)
・GⅠ [12-11-2-12](馬券圏内率:67.6%)
・GⅡ [9-4-2-20](馬券圏内率:42.9%)
・GⅢ [10-5-6-34](馬券圏内率:38.2%)
・重賞(葵S) [0-0-0-1](馬券圏内率:0%)

当該馬への騎乗回数
初騎乗

・池添 謙一(いけぞえ けんいち)騎手 栗東 1979.7.23生まれ(42歳) 24年目(ロザムール騎乗)

○重賞戦績
・全重賞 [5-11-6-79](馬券圏内率:21.8%)
・GⅠ [1-3-2-21](馬券圏内率:22.2%)
・GⅡ [3-6-1-22](馬券圏内率:31.3%)
・GⅢ [1-2-3-35](馬券圏内率:14.6%)
・重賞(葵S) [0-0-0-1](馬券圏内率:0%)

○当該馬への騎乗回数
初騎乗

■レース回顧

・消し馬の結果

・アカイイト(幸騎手)→ 消し ⇒ 1着
・エアジーン(藤岡佑騎手)→ 消し ⇒ 回避
・クラヴェル(横山典騎手)→ 消し ⇒ 3着
・コトブキテティス(柴田善騎手)→ 消し ⇒ 13着
・ソフトフルート(岩田望騎手)→ 保留 ⇒ 4着
・デゼル(武豊騎手)→ 消し ⇒ 8着
・ムジカ(秋山真騎手)→ 消し ⇒ 12着
・リュヌルージュ(富田騎手)→ 消し ⇒ 14着

・振り返り

なんじゃこの有り様は。死にたい。ww
とはいえ、懲りずに今回も騎手の面からのアプローチで消し馬を考えてみようと思います。万事継続しなければ前進などない。

【着順】
1着:16.アカイイト 2:12.1 上がり3F:35.7(1位) C通過:13-13-13-7
2着:5.ステラリア 2:12.4 上がり3F:36.1(3位) C通過:7-8-8-9
3着:2.クラヴェル 2:12.15 上がり3F:36.1(3位) C通過:14-14-13-12

【通過タイム】
12.2-10.7-11.2-12.5-12.4-12.3-12.1-12.2-12.2-11.8-12.5

7.シャムロックヒルのコーナー通過順位が1-1-1-1なので、残り2Fを除いてはこの馬がペースメイクしたタイムです。
1,000m通過タイムが59.0と、昨年59.3を上回る前傾ペースでしたね(JRA発表のペースはミドルペースになっているが)。

【コメント】
・展開について
言わずもがな、飛ばしたペースの中で上がりで速い脚を残せた&使えた馬の大まくり戦。
馬券圏内の馬は、上がり3Fタイムそれぞれ1位,3位,3位。補足すると2位のソフトフルートもクビ差の4着。
完全に末脚勝負の展開となりました。

ポイントは、馬券圏内の馬のポジション。
・アカイイト(1着)&ステラリア(2着)→大外から差し
・クラヴェル→イン差し

アカイイトは大外枠を活かして縦長の馬群の中でかなり脚を溜めての追走。4コーナー手前で手応え抜群の加速でステラリアより前に行っての1着。
ステラリアも良く末脚伸ばしたが、仕掛け&脚の伸ばし方がアカイイトの方が一枚上での2着。
一方のクラヴェルはインで超我慢しての、見事なイン差しで3着。

上位人気馬が沈んだのも大荒れを助けました。
これらの馬は全て前目で競馬していたが、流れたペースの中で4コーナー以降みるみる沈んで行くカタチに。

着順とコーナー通過順位は下記。
・レイパパレ:6着(4-4-3-2)
・アカイトリノムスメ:7着(5-4-5-3)
・ウインマリリン:16着(3-3-3-3)

結論としてのポイントは2点。
・シャムロックヒルの厳しいペースメイク
・馬の枠順と能力を活かした各騎手の好騎乗(幸騎手・松山騎手・横山典騎手)

特に後者については、この3騎手の各騎乗が本当に素晴らしいと思いました。
特に幸騎手の腕っぷしには惚れた。この人はダートの戦績が良い+積極策を活かしての先行系での騎乗が得意と、分析結果より見ていました。
なんのなんの、大型馬を追う能力◎です。(アカイイトの馬体重は512kg)
この人の大型馬騎乗は期待値が上がる!という新たな学びがありました。
老いてますます盛ん、三國志の黄忠みたいな騎手ですね。(失礼w)

あともう一点。
こちらの投稿にも記載した通り、横山典騎手は安田翔伍厩舎の馬の騎乗で本気になります。
ただ、ちょうど昨日の武蔵野Sのワンダーリーデルに騎乗したときは、4コーナーからイン突きせずに何故か外にまわそうとしてカニ歩きしてました。

ワイが本命つけると凡走。切ると好走。全然別人やん。マジで典さん苦手。
今後どうするか考えます。w

以上、お読み頂きありがとうございました。

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