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指標「PCI」とは何か?

「PCI」とは?

PCI(Pace Change Index)= ペースチェンジ指数
JRAの公式分析ツールに「TARGET」というものがあります。そちらで定義されている指数です。
私は各馬の「瞬発戦/持久戦」の適正タイプを見る上で重宝しております。
【TARGETについて】
https://bit.ly/3v9JJxk

上がり3Fのペースが、上がり3F地点までのペースと比較して、速いか遅いかを判断する指数です。
この指数は、各馬ごとにそれぞれ算出されます。

・値が高い→上がり3Fのペースが相対的に速い=脚をためて、ラストに瞬発力使えてる
・値が低い→上がり3Fのペースが相対的に遅い=脚が余ってなくて、ラストは持久力で走ってる
数字の分布は、そこそこ距離のある芝レースでだいたい45~65くらいです。

PCIの派生型として「PCI3」「RPCI」という指数がありますので、以下に説明して行きます。

まず、「PCI3」について。
これは、各レース単位で1~3着に先着した3頭のPCIの平均値です。
どのくらいのペースで走った馬が好走しているかの参考値になります。
つまり、この数字が高いほど瞬発決着、低いほど持久決着、と一般的には判断できます。

・値が高い→瞬発戦:上がり3Fのペースが相対的に速い馬が1~3着に好走
・値が低い→持久戦:上がり3Fのペースが相対的に遅い馬が1~3着に好走

数字の分布は(そこそこ距離のある芝レースで)だいたい45~65くらいと言いましたよね。
僕のイメージはこの数字が55未満だと持久戦、55以上だと瞬発戦です。

次に、「RPCI」について。
RPCIとはレースペースチェンジ指数のことで、レースラップの上がり3F地点までのタイムと上がり3Fタイムの比を表したものです。
レースラップは、レース中1番手で走っている馬がバトンして行くラップです。つまりこれはほとんどの場合、逃げ馬のPCIと近い値になります。
RPCIの値が低いほど、逃げ馬が「序盤からペースを飛ばして最後脚が余っていないレース」と考えられます。
またRPCIが低いほど、逃げ馬の飛ばしたペースに引っ張られてレース全体として各馬のPCIもセットで低めのレースになる傾向にあります。

まとめます。

「PCI」とは?
・上がり3Fのタイム:上がり3F地点までのタイム比から算出される指数
・各馬ごとに算出され、値が高い→上がり3Fのペースが速い(最後脚が使えている)、値が低い→上がり3Fのペースが遅い(最後脚が使えていない)
・数字の分布は(そこそこ距離のある芝レースで)おおよそ45~65

「PCI3」とは?
・各レースで1~3着に先着した3頭のPCIの平均値
・数字の分布は(そこそこ距離のある芝レースで)おおよそ45~65(※PCIと同様)
・55を閾値として、55未満だと持久戦、55以上だと瞬発戦と判定可能
→(※補足)マイル以上だと55くらいが閾値ですが、距離が短い芝1,200m戦だと閾値が50くらい、芝1,400m戦だと閾値が52.5くらいになる感触です

「RPCI」とは?
・レースラップの、上がり3Fのタイム:上がり3F地点までのタイムの比から算出される指数
・値が低いほど、逃げ馬がペースを飛ばしたレースと考えられる

「PCI / PCI3 / RPCI」を活用してできることは?
上記のように指数「PCI / PCI3 / RPCI」の見方を理解することで、
・各レースが「瞬発戦/持久戦」のどちらに分類されるか
・各馬が「瞬発戦/持久戦」のどちらが得意/苦手なのか
を判定することができる。

【PCI / PCI3 / RPCIの詳細説明に興味ある方はこちら】
https://team-d.club/other-horse-racing-services/about-target-pci-pci3-rpci/

以上です。
ご覧頂きありがとうございました。

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