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2021年 KOBASベストヒット

もうそんな季節っすね。
昨年はご時世の変化により形を変えての開催となったのですが、今年は少しもとに戻しましてまして作品賞+楽曲賞+特別賞で計15項目取りたいと思っております。
例年によって、作品賞楽曲賞は最初に書かれているのが最優秀です。

そんでもって最初の方に書いておこうと思いますが、規模の変化はあれ11年やってきた本企画は今年で終わりにしようと思っております。
理由は最後の方に書こうかと。

作品賞

スティーヴ・ルカサー(G/Ꮩo,TOTO)の息子トレヴァー(G)のやっているバンド。
サウンドに現代的なエッセンスを感じさせながらも、メロディアスなハードロック/AORとしてどの曲も出来が素晴らしい。
ソウルフルなVoがTOTOのオーディションで落とされて金門橋から身投げ考えたエリック・マーティンを思わせるムードなのも良いですね。
あまり主張はしてないですが、スティーヴ・ペリーもコーラスで参加してます。
どこに刺さるんだよ…ってなるんだけど俺に刺さるんだよ!
個人的には聴いて以降年中リピートしてましたね…

メタルヘッドなら知らぬものはない、K.K.ダウニング(G)率いるバンドの1st。
そのサウンドは実に正統派、ギターが唸りティム・"リッパー"・オーウェンズ(Vo)が叫ぶ。
そして近年のヘヴィメタルにはまず見られないレベルの怒りと緊張感に満ち溢れているサウンドには恐れ入る他ない。
たぶんまだJudas PriestとKKがモメてるせい
アルバムとしての完成度には粗さが残るながらも、1stってそれがいいんじゃないか!
まあ2ndがあるかは置いといて…(´・ω・`)

大阪のヘヴィメタルバンドの1stフルアルバム。
上と一転、ヘヴィメタル、メロディックスピードメタル、プログレッシブメタル、ガールズロック、歌謡曲と多種多様な要素が入り乱れ、
各要素の完成度も混合度もやたら高いという1枚。
怪奇だけど複雑ではなく、複雑じゃないけど単純でもない絶妙なバランスの上に成り立つ世界で、
アルバム一枚ぶん翻弄されて頭に戻ると逆に納得するという仕上がりになっております。
これもうわかんねえな。お前どう?(´・ω・`)

HELLOWEENにマイケル・キスク(Vo)とカイ・ハンセン(G/Vo)が帰ってきたッ!
ジャーマン・メタル・ゴッドよ、今までどこに行ってたんだッ!!
今までも大体カイのVo以外みんなクオリティは高かったろというのはさておき
キーパー期の存命メンバー+現在のメンバーでついに作成された怒涛のパワーメタル。
もう活動ウン十年という大ベテランでありながら、これまでの全てと今の気迫が1枚にまとまっている奇跡の1枚。
一気に聴いて最後に言おうKAI is GOD(´・ω・`)

スウェーデンのハードロックバンドの最新作。
お前らポール・スタンレー(G/Vo,KISS)に金払ってんのか?と思ったあなたは大体正しく、
大体ポールVoのメロディアスなKISSが好きな人にはたまらない曲しか入ってない。
大体ボーカルもポール好きなんだろうなーって感じの歌い回しなので、
あー狙われているなーと思ったあなたの感覚は全く正しい。
そしてポールが好きな僕は撃たれました。
お後がよろしいようで。(´・ω・`)

楽曲賞

ヘルファイア!サンダーボルト!

説明は要らん!これがヘヴィメタルだ!黙って叫べHellfire!
襲いかかる怒涛のシャウト、溢れ出るスリリングなギターソロ、鳴り響く雷鳴…
お手本のようでいて、なぞっては届かない怒れる鋼鉄神の領域。

哀愁とハレルヤ感が程よく交じる美しいサビのメロディと、頭からソロを挟んで最後まで甘く絡みつくギター。
分厚いコーラスも素晴らしく響く至高の一品。
2021年のアリーナ・ロックとして重リピート必至でした。

怒涛のパワーメタルアルバムの中にあって出色の出来、そして歌詞を読むとこれは全く2021年のDr.Stein、ハッキリ分かんだね。
ヴァイキーらしい飛翔メロのブリッジと頭の悪いコーラスの取り合わせが実に素晴らしい。
え?カイの曲じゃないって?
細かいことはいい、とにかくヘヴィメタルなんだよ(´・ω・`)

アルバムの1曲目にしておよそ大体が詰まっている、変幻自在でありながらも高い完成度を持ち、
全パートの魅力が煮詰められた1曲。
やはり芯にあるのは演歌的な情感をたたえながらもヘヴィメタル的なドラマティックさを湛えた歌唱ではないでしょうか?
ちなみに「歌詞を書いてからサウザーだと気づいた」そうなので蟹江敬子(Vo/ほら貝)の上には将星が輝いているのかもしれない…

イギリスの女性ロックシンガーの曲ですが、
プロデュースはスウェーデンのCrazy Lixxのメンバーということで実に北欧グラム・メタルなメロディに溢れている1曲。
80's全開のアレンジやコーラスワークも実にたまらない出来ですね。

特別賞


"年末の魔物"
あまりにも80年代すぎるイントロワークで年末のタイムラインを混乱に陥れた1曲。
アルバム自体はいかにも求められているものをしっかり提供してきた良作なのになぜイントロがロボットアニメなんだ…(困惑)(´・ω・`)

"オープニング賞"
個人的にAimerは総じて音数が少ないほうが声とぶつからなくて良いと思っているのですが、実際歌詞は聞き取りづらい
アレンジと取り合わせた全体の出来が良くて出掛けにリピートして聴きたくなるんすよね。
まあアニメのOPが出来がいいというのも取り合わせとしてプラスだよなあと毎週思ってます。

"バラード賞"
広島のロックバンドの2ndフルアルバムから。
元々バラードの歌い回しに深みがあるボーカルさんですが、諸々この曲には詰め込まれているものがあり、
発売時からおおよそ今年これ以上のバラード・パフォーマンスは出んだろうなあと…
スケール感あるアレンジも素晴らしいですね。

"プロデュース元賞"
これはChez Kaneとどっちを選ぶか非常に悩ましいところだったのですが、
プロデュース元というところもあって今年は特別賞の方に置きたいとなりました。
今となっては奇跡の来日ライブを思い出させる開放感のあるコーラスが気持ちいいですね。

"コーラス賞" 
アルバムの中でも特に抜きん出た曲ではあるのですが、コーラスのねちっこさが素晴らしい。 
あとブリッジのバックコーラスがあまりにもKISS。
ジーン・シモンズに怒られるんじゃないかってくらいKISS。
それが良くて聴いてるんだろ?と言われたらそうだよ。としか言いようないんすけどね(´・ω・`)

終わりに

さて、今年一旦区切りにしようと思ったのは、
もう本格的に選び出してから10年以上経つからというのもあるんですが、
一番大きいのは、もう上にある楽曲はほとんどDJで流すことなくなってることなんですよね。

かつては自分の好きな曲をかけていたのですが、
近年はほとんど他の人が好きな曲しかかけてないです。
それで自分も満足してますし、大体DJの仕事は他人を喜ばせることですから。

一方でなかなか毎年選ぶのも書き出すのも苦労している面もあって、
DJにリンクしないのであれば自分にプレッシャーをかけず、来年からは肩の力を抜いてやっていこうかと思ってます。

そう言って来年も何かやってるかもしれませんが、とりあえずは一区切りということで。
毎年お付き合い頂いてありがとうございました。

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