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Medamayaki考

世の中のひとの数だけ、 自分なりのこだわりというか、
これじゃなきゃという「目玉焼き」や「ゆで卵」があるように思う。
(卵嫌いのひとを除く)

とくに目玉焼き。
 
焼き加減は半熟なのか、しっかり焼くのか、両面焼きにするのか、
水を入れて蒸し焼きにするのか…。
あ、そもそも、目玉はひとつ目か、それとも二つ目か。 
さらに何かを添えるとしたら、
ハムなのかベーコンなのか、
ウインナーなのか? 
そして、これらの肉類は一緒に焼くのか、 
 別々に焼くのか?

やっと焼けたと思っても、何をかけるか問題がある。
しょうゆ、ウスターソース、とんかつソース、ケチャップ…。
「いや、塩とこしょうだけ」、「いいや、塩だけで十分!」
「なにを言っているんだ! マヨネーズだろ」
「バカ言っているんじゃない、マヨネーズにソースだ」
目玉焼き会議は紛糾間違いなし。
さらに海外の方も交えたら、それは大荒れになるように思う。

そしてこの論争に答えはない。
たぶん目玉焼きが誕生して以来、
それそれがお互いの意見を主張し、結果が出ないまま今日に至る。
そして、今日もどこかの家庭の食卓で、職場で、学校で、酒場で
目玉焼き論争は熱く行われている。

そう、今、この瞬間もきっと。

白いお皿に目玉焼きがのっている朝の幸せ。
白いごはんにも、トーストにも合う、味噌汁にも、コーヒーにも合う。
本当にもうどうしてくれよう。 

2枚のパンの間にレタスやハム、チーズと
いっしょに挟まったサンドイッチは昼の幸福。
炒飯やガパオにのっているのも、堪らない。
ロコモコなんていうやつもある。
ハンバーグ×目玉焼きは夢のパラダイス。

そして、焼酎や日本酒のアテにするのは、大人の夜のお楽しみだ。
 
老いも若きも、男性も女性も、国境をも越えて、
ひとの心を乱す罪なヤツ。目玉焼き。

愛さずにはいられない。  


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