神社で飲む。

最近というわけでもないが、
秘かにマイブームになっているのが「神社飲み」。
神社って神聖なもののように感じる部分もあって、
神社でお酒が飲める、飲むというのは、
お祭りを除いて考えたこともなかった。

きっかけは、いつも美味しいものを食べているtwitterの
フォロワーのひとが神社の売店を紹介していたこと。
そのとき画像にお酒もあって「あ、飲めるんだ」と知った。

東京でも、神社の一角に休憩所的に売店や軽食を売るお店があって、
お酒を出しているところがいくつかある。
神社なので夕方の5時とか6時には終わってしまうのがポイント。

メニューはうどんやそば、ラーメン、焼きそばなど麺類が多い、
そして味噌おでん。これが安くて美味しい。
赤坂の豊川稲荷は稲荷寿司をつまみに飲むこともできる。

お客さんもお店のひとも、
なんだか人生いろいろあっただろうなって感じのひとが多く、
そのいろいろな部分を想像しながら飲んでいると、
向こうから話かけられることもよくある。

まぁ、向こうからしてみたら、
何しているのかよくわからない女が、
ひとり夕方からお酒を飲んでいたら、
不思議に思うというか気になるってもんだよね。

いまの季節、梅雨の晴れ間の夕方なんかは、まさに「神社飲み」日和。
サンダルとお財布だけで散歩がてらに行きたくなる。
ちょっと汗をかいた頃に辿り着いて、
お店に入って冷たいビールやチューハイを頼む。
扇風機の風にあたってひと息。

お店のひとや隣に座ったお客さんと
飲み屋ともまた違った気安さでおしゃべりして
1、2杯飲んだら「ごちそうさま」と店を出る。
数百円で得ることのできる幸せ。

店を出たらお社に向かって
「不信心ですんません」とぺこりと頭を下げる。

夏は夜の訪れも遅い。
いい心持ちになって、ふらりふらりと歩く帰り道。





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