ピーナッツクリーム&チョコスプレッド。

幸せになる食べ物ってあるよね。

焼肉やカレーライス、ハンバーグやナポリタンもそうだけれど、

もっとちいさな幸福というか、

「むふふふ」ってひとり笑っちゃうような。

ピーナッツクリームとチョコスプレッドは、

そんなプチ幸福感を連れてきれくれる食べ物。

トーストを食べるときにいちごジャムやバター、蜂蜜あたりは定番だけど、

そこにピーナッツクリームやチョコスプレッドが加わると特別になる。

朝食というよりも、ちょっとおやつ感覚。

バナナの輪切りやローストしたアーモンドのスライスなんかを

のせちゃうと、さらに外国っぽいというかおしゃれというか、

まぁ、女子っぽい気持ちになったりするわけです。

家で買うのはいつも「ソントン」。昔からこれ。

ピーナッツクリームは好きだけど、

ピーナッツバターはあまり好きじゃない。

小さい頃は「スキッピー」の青い瓶にも憧れたけれど、

これはピーナッツバター。

いかにもアメリカなポップさで美味しそうに見えるんだけど、

「スキッピー」は固めで塗りにくいし、ちょっと油っぽくて、

味の面では、プチ幸福になはならない。

でも、まぁ、可愛いから許しちゃうぜ。という気持ち。

チョコスプレッドなら、アメリカものじゃなくて、

イタリアものだけど「ヌテラ」もパッケージが可愛い。

チョコレートとヘーゼルナッツのクリーム。

そして脳天までしびれるような甘さで美味しい。

ただの食パンもこれを塗るだけで、もう天国に昇るような気持ちに。

さらにバターのかたまりを挟むと禁断の味。

カロリーとかは考えちゃダメです。

カロリーの高いものこそ美味しいというのは世の真理。

友人の美人さんも「油、砂糖、小麦粉は正義」って言っていたし。

「ヌテラ」は、イタリアでは本当にポピュラーで

毎日の食卓に欠かせないらしい。

日本への赴任が決まった男性に、母親がトランクいっぱいの

「ヌテラ」を持たせたというエピソードを、友人が話してくれたけれど、

それも納得できる。フェロモンむんむんなイタリアンな男性が、

「ヌテラ」の瓶にスプーンを入れて、幸せそうに舐めているという図も、

なんだか微笑ましい。

あ、日本にも「ヌテラ」売っています。

数年前に公開された「ちいさな哲学者たち」というフランス映画がある。

子どもたちに「愛ってなんだと思う?」とか、

「自由って何?」「死ぬってどういうこと?」といった問いかけをして、

話し合うことや考える力を養うという試みを行った、

フランスの幼稚園を舞台にしたドキュメンタリー。

パパやママ、親戚、それに幼稚園のお友だちといったちいさな世界の中で、

日々起こる出来事や感情から導き出す、人生の問いへの答え。

ちいさくても、いや、ちいさいからこそ、

その口から出る言葉には真実があるような気がした。

その映画の中で女のコが言った忘れられない言葉。

「チョコレートペーストを冷蔵庫に入れるのはバカ」

「ママは頭がいい。チョコレートペーストを冷蔵庫に入れない。

でも、パパはバカ」と言っていた。

ちいさくても女のコは厳しい。









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