小林幸一郎@NPO法人モンキーマジック代表

NPO法人モンキーマジック(https://www.monkeymagic.or.jp…

小林幸一郎@NPO法人モンキーマジック代表

NPO法人モンキーマジック(https://www.monkeymagic.or.jp/)代表。クライマー。28歳で網膜色素変性症を発症。 パラクライミング世界選手権 視覚障害男子B1クラス4連覇中。 仕事中はだいたいラジオを聞いてます。大切にしているものは「人・岩・旅」です。

マガジン

  • コバちゃん。- モンキーマジック代表小林幸一郎のブログ -

    • 13本

    NPO法人モンキーマジック代表小林幸一郎のブログです。 小林幸一郎(こばやしこういちろう) クライマー NPO法人モンキーマジック 代表理事 日本パラクライミング協会 副会長 視覚障害リハビリテーション協会 理事 自身も大会出場を続ける現役競技者でありながら、NPO法人モンキーマジックでのフリークライミング普及活動を通じ、視覚障害者を初めとした人々の可能性を大きく広げることを目的とした活動を精力的に展開。 スクールやイベントを通じて様々な交流を生み出し、視覚障害にとどまらない障害者理解促進やその自立支援の実現を目指す。  また同時に、多様性を認め合うことのできるより成熟した社会の実現を目指す。 < 著書 > 『見えないチカラ ~視覚障害クライマーが見つけた明日への希望~』 アスペクト出版 2011年 『見えない壁だって、越えられる』 飛鳥新社 2015年

ストア

  • 商品の画像

    THE NORTH FACE Tシャツ '22 (メンズ&ウィメンズ)

    背面のグラフィックは、モンキーマジックのスローガン「NO SIGHT BUT ON SIGHT」が大きく書かれ、小さな光の粒が集まったスポットライトのような光に照らされています。光の粒は前向きに生きていきたい人々の気持ちや願いを表現し、人々がつながりを持つことで闇を照らす大きな光になるというメッセージを込めています。 左胸にはモンキーのお猿が刺繍されていて、生地はしなやかで風合いのよいポリエステルとコットンの混紡生地を使用しています。 ■生地Tシャツ生地 リサイクル T/C Knit(ポリエステル73%、綿27%) ■サイズ表(TNF サイト) https://www.goldwin.co.jp/store/ec/size/tnf/index.html
    4,000円
    NPOモンキーマジックサポートグッズショップ
  • 商品の画像

    THE NORTH FACE Tシャツ '21(メンズ&ウィメンズ)

    背面のグラフィックは、岩山の尾根から描かれた5本のルート図には、モンキーマジックのスローガンである「NO SIGHT BUT ON SIGHT」のアルファベットがひとつの点線で繋がっています。多様な人々が支え会いながら、繋がり、ひとつの壁を登っていくモンキーマジックの活動全体を示しています。 背中にロゴは3つ。モンキーマジック、The North Face、クライミング専門誌「ROCK&amp;SNOW」のロゴ、またモンキーマジック猿がプリントされています。胸には「The North Face」のロゴがプリントされています。Tシャツ生地はしなやかで風合いのよいポリエステルとコットンの混紡生地を使用しています。左胸辺りには「The North Face」のロゴがプリントされています。 ■生地 Tシャツ生地:速乾性生地T/C Knit(ポリエステル72%、綿28%) ■サイズ表(TNF サイト) https://www.goldwin.co.jp/store/ec/size/tnf/index.html
    4,000円
    NPOモンキーマジックサポートグッズショップ
  • 商品の画像

    モンキーマジック2024年オリジナル卓上カレンダー

    2023年1〜12月が収録された紙製のエコリング卓上カレンダーです。 ポストカードサイズのコンパクトなカレンダーで、日付部分には定期開催のイベント情報も! 交流会、コンペ、外岩、スクールなど、様々なクライミングの写真が多く使用されています。ご自宅や、ご職場、お友達へのギフトにもぜひご利用ください!
    500円
    NPOモンキーマジックサポートグッズショップ

記事一覧

未来を見据えるパラクライミング

今年の9月にロシア・モスクワで開催される世界選手権を含むパラクライミング国際大会。 出場登録のために、今年度から全障害クラスで新しいフォーマットに英語でお医者様…

大切なものは目に見えない、おれなんてまだまだ

驚きの連絡が京都から届いた。 その友人からの知らせは信じがたいほどの人間の可能性を感じられたもので、自分を奮い立たせるに十分過ぎるものだった。 もう25年近く前、…

あれから15年、そしてあと3ヶ月!

今年9月15日からロシア・モスクワで開催されるパラクライミング世界選手権までおよそ3ヶ月。 時はあっという間に去り、その日はすぐにやってくるのでしょう。 これまでの大…

#歩けない僕と見えない私の交換日記 始まってます!

大阪に暮らす車椅子ユーザーの熱い、本当に熱いおれの大切なクライミング仲間とのビデオ交換日記が始まりました! ひとまず共に頂点を目指す、今年9月ロシア・モスクワで…

捨てられない 「未来」への「過去」

東京でも緊急事態宣言が解除となった。 この2ヶ月、ほぼ家から出ない生活でいろいろとあった。 ちょこっと模様替えしてみたり、ひげ伸ばしてみたり、そんな一環で棚の中整…

改めて強く思う、あけましておめでとう!のため

「あけましておめでとう!」と思わず声をかけずにお店に入れなかった、3月の自粛要請後初のクライミングに、我が家の最寄りであり、私をスポンサードしていただいている三…

ポストに届いた1枚のCD

ある日、このような手紙が添えられてCDが届いた。 「私はもともと音楽が大好きなのですが、人前に出ることが苦手で、周囲を気にしすぎる性格です。そんな私が主人と人前に…

かっこいいおっさんってなんだろうな

Charley Maceは2005年にKilimanjaroの山頂へと導いてくれたmountain Guideでありclimberだ。 彼やErikが暮らすコロラドに行く時、タイミングが合うと「ビール飲もう」と顔…

見えなくなることより価値があったこと

3年前の2017年にキューバに行った。 その時のことを少し書こうと思う。 ---------------- ことの発端は、仲間のだれかからかキューバに「Best 5.10 in the world!」と評…

夢みる2020.04.01

今年はエイプリルフールが暗黙で禁止だったようで、こんなエイプリルフール画策したことがある身としては、残念な限り。。 (2016年にケニアでマサイの方たちと撮った写真…

全盲エリックはいつも世界を見せてくれる

アメリカの古い友人が先日公開されたNHK Worldをシェアしてくれました。 Climbing for Diversity: Koichiro Kobayashi / Blind Free Climber https://www3.nhk.or.jp/nhkwo

心から応援する世界のアスリートたち

2020東京オリパラ延期が発表され、様々な課題について報道される中で、やはり混乱をきたすアスリート達の声が他人事とは思えない。 ちょうど1年前のまさに今頃、私は今ま…

未来を見据えるパラクライミング

未来を見据えるパラクライミング

今年の9月にロシア・モスクワで開催される世界選手権を含むパラクライミング国際大会。
出場登録のために、今年度から全障害クラスで新しいフォーマットに英語でお医者様に記入してもらった医療診断書(MDF)の事前提出が必須となりました。
先日その医療診断書をいただくためにお世話になっている眼科先生のところへ出向き、検査診察と診断書作成を無事に終了!

んー、正直病院にいくのは面倒だし、お金はかかるし、なん

もっとみる
大切なものは目に見えない、おれなんてまだまだ

大切なものは目に見えない、おれなんてまだまだ

驚きの連絡が京都から届いた。
その友人からの知らせは信じがたいほどの人間の可能性を感じられたもので、自分を奮い立たせるに十分過ぎるものだった。

もう25年近く前、自分が目の病気になったのを知って間もない、まだその先どのように生きていこうか悩んでいた頃のこと。

知人の紹介で奈良で開催されていた障害者カヌー協会の練習会に顔を出した時に、ある友人と出会った。

同い年の車椅子ユーザーの彼はひとりの障

もっとみる
あれから15年、そしてあと3ヶ月!

あれから15年、そしてあと3ヶ月!

今年9月15日からロシア・モスクワで開催されるパラクライミング世界選手権までおよそ3ヶ月。
時はあっという間に去り、その日はすぐにやってくるのでしょう。
これまでの大会と同じように。

思えば初めて障害者クライミング国際大会がロシアで開かれるから出てみないかと日本山岳協会(当時・現日本山岳スポーツクライミング協会)から声をかけられ、細かい情報も一切なく聞いたこともないロシア中部の街エカテリンブルグ

もっとみる
#歩けない僕と見えない私の交換日記 始まってます!

#歩けない僕と見えない私の交換日記 始まってます!

大阪に暮らす車椅子ユーザーの熱い、本当に熱いおれの大切なクライミング仲間とのビデオ交換日記が始まりました!

ひとまず共に頂点を目指す、今年9月ロシア・モスクワでのパラクライミング世界選手権を目処に、徒然なる言葉をお互いに向けて紡いでいます。
ちょっと歯がむず痒くなるようなことを聞かせてくれたり、改めて心から尊敬できる行動や言葉に出会わせてもらえたり、こんな友人が持てて改めて幸せだと思えてます。

もっとみる
捨てられない 「未来」への「過去」

捨てられない 「未来」への「過去」

東京でも緊急事態宣言が解除となった。
この2ヶ月、ほぼ家から出ない生活でいろいろとあった。
ちょこっと模様替えしてみたり、ひげ伸ばしてみたり、そんな一環で棚の中整理してみたり。

もう見えないのに、捨てられない雑誌がたくさんあったのだけど、大半を捨てることにした。あと捨てられないのは、昔のクライミング雑誌「岩と雪」などと、世界へと思いを馳せページをめくっていた創刊号からのNational Geog

もっとみる
改めて強く思う、あけましておめでとう!のため

改めて強く思う、あけましておめでとう!のため

「あけましておめでとう!」と思わず声をかけずにお店に入れなかった、3月の自粛要請後初のクライミングに、我が家の最寄りであり、私をスポンサードしていただいている三鷹ジムへ!
ちゃんとレギュレーションに従い予約して、なんと貸し切り状態にて、クライミングさせていただいてきました!

そして同じくスポンサードしていただいている本当に久しぶりに足を入れたOcun、そしてもちろんチョークバッグの中には東京粉末

もっとみる
ポストに届いた1枚のCD

ポストに届いた1枚のCD

ある日、このような手紙が添えられてCDが届いた。

「私はもともと音楽が大好きなのですが、人前に出ることが苦手で、周囲を気にしすぎる性格です。そんな私が主人と人前に出て歌うというおおきなチャレンジをしました。たくさんの葛藤や迷いがある中で、2017年にフジテレビのノンフィクションという番組で小林さんを知りました。
私は画面に吸い込まれるように夢中になりました。強い衝撃を受けました。不安と戦いながら

もっとみる
かっこいいおっさんってなんだろうな

かっこいいおっさんってなんだろうな

Charley Maceは2005年にKilimanjaroの山頂へと導いてくれたmountain Guideでありclimberだ。
彼やErikが暮らすコロラドに行く時、タイミングが合うと「ビール飲もう」と顔を出してくれる友人。
こんなおっさんになってゆきたい。

Erikといえばこの動画。

最近、全盲セブンサミッター(世界7大陸最高峰制覇者)で、グランドキャニオン単独川下りまでしたErik

もっとみる
見えなくなることより価値があったこと

見えなくなることより価値があったこと

3年前の2017年にキューバに行った。
その時のことを少し書こうと思う。
----------------
ことの発端は、仲間のだれかからかキューバに「Best 5.10 in the world!」と評されるルートがあるらしいと聞き、そのことを気の置けない友人と居酒屋で飲んでる時に「いつか行きたいんだよ~」とぼやいたら、
「行こうよ!」
「行こうか?ほんとうに行っちゃおうか??」

「行こうぜ!

もっとみる
夢みる2020.04.01

夢みる2020.04.01

今年はエイプリルフールが暗黙で禁止だったようで、こんなエイプリルフール画策したことがある身としては、残念な限り。。

(2016年にケニアでマサイの方たちと撮った写真、どこがおかしいかわかるかな?)

とはいえ、4月1日に新たな発信文化を。

「April Dream」 これはプレスリリースの配信会社「PR TIMES」が今年から始めた企画です。
「 嘘(フール)でなく夢(ドリーム)を語る日を共に

もっとみる
全盲エリックはいつも世界を見せてくれる

全盲エリックはいつも世界を見せてくれる

アメリカの古い友人が先日公開されたNHK Worldをシェアしてくれました。
Climbing for Diversity: Koichiro Kobayashi / Blind Free Climber
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/ondemand/video/2058619/

このエリックとの出会いが、自分の人生を前に推し進めてくれました。
いや、進

もっとみる
心から応援する世界のアスリートたち

心から応援する世界のアスリートたち

2020東京オリパラ延期が発表され、様々な課題について報道される中で、やはり混乱をきたすアスリート達の声が他人事とは思えない。

ちょうど1年前のまさに今頃、私は今まで経験したことのない混乱と空虚の最中にいた。

それは4連覇をかけて出場することが予定されていたパラクライミング世界選手権の日本開催が中止となることが突然発表されたからで、
人生の中で、自分が現役アスリートとして出場できる自国開催の世

もっとみる