見出し画像

星と月の物語

アイツは僕の廻りをいつも彷徨く
しかも光に照されながら

ある日アイツは見知らぬヤツといた
見慣れないヤツだった
何か仲良さげに話していた
手に丸い何かを持ちながら

恐る恐る近づいてみると
ヤツは毛むくじゃらで頭から長い2つのものを生やしていた
そして手には白い丸と茶色い丸が沢山入った籠を提げていた
その丸たちは甘い香りを放っていた

丸たちが何なのか気になりアイツに聞くと
ヤツがアイツを祝って作ったものたちだそうだ

祝いって何の祝いだよ
僕は何も知らないぞ

仲間外れにされた気分でその場を離れようとしたその時
ヤツが僕にも白と茶色の丸をくれた
どうやら食べれるものらしいが少し怪しかった
でもアイツが勧めるので恐る恐る食べてみた

香りと同じく甘かった
白い丸は軟らかく噛み応えがあった
茶色い丸はしっとりしていて中に餡が入っていた

ヤツは悪者ではないようだ
でも心に靄がかかったような気分になる
これはどういうことなのだろう
ヤツが僕の知らないアイツを知っているからだろうか

ならこれから毎年この日はアイツに迫ってやる
そしてヤツの知らない所まで知ってやる
たとえ長く大きな2つの集音機を持っていようと

こんな奴にお布施する位ならもっと美味しいものでも食べて …と思ってしまいますがありがとうございます。 頑張って更新率上げます。