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犬を飼う③

土曜日の午後の首都高の真ん中はどんだけ渋滞するかと思いきや、これまでにないほどのスムーズさ。渋滞でストップどころかノロノロすらすることもなく1時間ほどでお店に到着した。

店内にいたマルプーちゃんはHPの動画とは違って元気に動いていた。早速抱っこさせてもらう。小さい…。さらに小さいしっぽを目一杯フリフリしている。

子どもや私が膝に置いて抱っこしているその時、夫は私たちの後方で「家族を連れてきました」という空気をかもしつつ立っていた。本当は決めて!決定!今すぐ!と念を送っていたに違いない。

そんな夫によると、私は子犬に夢中で気に留めていなかったのだが、店内に入ってきた親子が仔犬のブースを端から見て、空になっているマルプーのブースに目を留め、そして店内を見回し、私の膝の上を指差したそうだ。

夫が焦り始めてほどなく私が「決めました」といい、その家族はそれを聞いて去っていったいう。

その後、店長さんが言う事には、そのご家族は前日も当日もその子について問い合わせをしていたのだが、お店では日を跨いだ取り置きをしないルールがあり当日も来店時間が不確定だったので取り置きはできなかったとのこと。

ご縁ですよ。と言われた。そうなのかな。そう思いたいな。

我が家に来る事が決まったマルプーの女の子。それがノアだった。

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