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LUMIX G100のチョー細かい機材レビュー

こんにちは。Kouです。

PanasonicとDopeZineさんが開催している「STILLUMIX」イベントに参加させていただいています。

今回は、こちらのプロジェクトが開始から半年くらい経過し、自分の中でLUMIXユーザー向けの踏み込んだレビューを書いてみようと思います。

その中でも今回はセンサー・画像処理エンジン・フォトスタイルの話をしていこうと思います。

LUMIXセンサーの特性

写真をRAW現像するにあたって、まずはセンサー・画像処理エンジンの特性を理解することが重要だと思っています。

私自身、半年くらい使ってみてようやくLUMIXのセンサーの特徴を掴んできたかなという感じですが、どういった特徴があるか個人の意見をまとめてみました

・センサーサイズが小さいためフルサイズやAPS-Cと比べるとコントラストは高め
・周辺までシャープに映る
・コントラストは高いが、暗部はディティールが残る
・カラーノイズは最低感度(ISO200)でものってくる

先に一般的な話をしておくと、センサーサイズが小さくなるほど画素ピッチ・画素サイズは小さくなります。画素ピッチは小さいほど解像度が高く高精細に、画素サイズは小さくなるほど高感度耐性がなく、ダイナミックレンジも狭くなります。合わせて以前書いた記事も読むといいかもしれません。

下の写真はRAWの状態をそのまま書き出したものになりますが、シャドウ部がかなり締まっています(=ダイナミックレンジが狭い)。

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RAW F8.0 1/800 ISO200 

次の写真は先程の写真の右上の部分を拡大したものです。確かにシャープさ(解像度)は高く、周辺でもくっきり写っています。

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右上部拡大

編集ソフトで無理やり輝度を+5Vしてみた写真が次の写真です。芝生のディテールは残っているもののカラーノイズが大きくなってしまいます。

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輝度+5Vの加工をしたもの

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輝度+5Vの加工をしたものの左上拡大図

つまり、マイクロフォーサーズでは解像度は大きなセンサーサイズのものと比較して申し分ないですが、コントラストが高い状態の画が撮れ、編集耐性も低いといった特徴があることがわかります。

フォトスタイルはかなり秀逸

・フォトスタイルは「CineLikeD」「CineLikeV」が秀逸。これをベースに色作りをするとかなり楽
・モノクロは「Lmonochorme」、ハイコントラストで荒い写真が好きなら「LmonochromeDがおすすめ」

上に羅列したもの以外はかなりこってりした印象を受けたので個人的にはあまり使用していません。

まずカラーのフォトスタイルは「CineLikeD」「CineLikeV」が秀逸だと思いました。

画像7

RAW

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CineLikeD

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CineLikeV

微妙な差ですが、RAW→CineLikeV→CineLikeDの順でコントラストが低くなっていて、RAWの高コントラストを自然な形で低コントラストにしてくれます。感覚としては、CineLikeDを適用することでフルサイズRAWのコントラストと同じようにしているような感覚です。

なかでもCineLikeVはかなり好みで、色味はホワイトバランスの調整だけでポジフィルム調のような色になります。

画面内のコントラストが大きい(晴れの日など)場合はCinelikeDコントラストが小さい(雨・曇りの日など)場合はCinelikeV、といったように使い分けています。

最後に

大きなセンサーサイズのカメラに比べて、コントラストが少し高めに出てしまうので、普段フルサイズやAPS-Cを使っている方がサブカメラとして使用する場合には気持ちコントラストを落としてから編集するのがおすすめです。

また、アンダー側の編集耐性が小さいので、あとから持ち上げるといったことをしたときにノイズがかなり大きくなります。そのため、フルサイズやAPS-Cでは「アンダーで撮る」といったことをされている方が多いと思いますが、マイクロフォーサーズでは「適正露出」で撮っておくのがいいと思います。





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