環状mRNAワクチンという悪意

 まず前提として、ファイザー社製のmRNAワクチンはコーディングされた完全なスパイクタンパク質のmRNA以外にも、切断されたmRNAやDNA夾雑物(おそらくだが、大腸菌を使用した遺伝子増産物が残留)していることが判明している。
 COVID-19 mRNAワクチンはその製造工程の時点で品質管理に問題があり、ワクチンバッチが均一でないことが、ワクチンを受けた人が経験する有害事象に格差がある一因となっていると思われる。

 このnoteでは、これまでは加えられていなかった工程により、mRNAをより長寿命化、翻訳効率向上化を図れるかもしれない技術についての紹介し考察をする。
 もっとも、悪意をあるロットが存在する以上、いくつかの技術はすでに人体に投与され経過が観察されているかもしれないが。

・mRNAの安定化について
https://www.amed.go.jp/news/seika/kenkyu/20220131-03.html

 mRNAは一般に分解されやすいといわれているが、その分解の速さはtRNA(mRNAをリボソームに運び、配列がどのアミノ酸に対応するか特定する役割)の量が少ないことと、リボソームがコドンを解読するのにかかる時間に依存する。(多くの生物種は進化の過程で特定のtRNAを失っており、tRNAが完全に一致しないコドンを翻訳することは可能だが翻訳エラーとリボソームの異常な渋滞を引き起こす。この渋滞を解消するためにmRNAは分解を促進される。)
 すなわち、タンパク質合成のスピードがスムーズであればリボソームは保全されmRNAは分解を免れうるのである。
 したがって、長期間mRNAを利用したい場合はmRNAに加えてtRNAもワクチンに添加することでタンパク質生成を促進できると考えられる。
 とりわけ、tRNAは性別や人種・疾病状態により大きな変化を示すので、目的のmRNAに対応した十分なtRNAがあればタンパク質合成が促進され、長期間mRNAは保全されるはずである。

・環状mRNAによる永続的なタンパク質合成
https://www.riken.jp/press/2013/20130522_1/index.html

 タンパク質合成の終了時の終止コドンを除去した環状のmRNAを用いると、直鎖状のmRNAよりもタンパク質合成効率がアップし、結合して合成を開始したリボソームはエンドレスでタンパク質を合成し続ける。
・環を構成される塩基の数により合成されるタンパク質の量は変わるものの大腸菌を用いた合成では大量のタンパク質が連なって合成される。
・終止コドンのある環状mRNAとない環状mRNAの比較では、終止コドンがあるmRNAは短いタンパク質を産生するのに対して、終止コドンがないmRNAは長鎖のタンパク質を多量に産生する。

 以上の2点より悪意のある考え方をするなら、終止コドンを意図的に除外したCovid-19のスパイクタンパク質-環状mRNAを対応するtRNAと混合して投与すれば、より高分子化した長鎖スパイクタンパク質が高効率で生体内合成されうる。

 無論、環状mRNAの実験ではせいぜい200塩基を用いたのに対し、コミナティ筋注は4284個のヌクレオチド残基とずいぶん大きいが、環状mRNAの永続的なタンパク合成は10年前の話なので、技術的にブレイクスルーした可能性はある。

 ファイザーがアメリカ食品医薬品局 (FDA)に提出した書類から RNA の完全性は 62 ~ 86%であり、未完成のmRNAは相当量含まれていること。

・ウイルスの表面にあるような小さなタンパク質ではなく、体内で免疫染色が可能なほど大きく複雑化したスパイクタンパク質が産生されている。
・血管内にホワイトクロットと呼ばれるほど大きなひも状のものが生成されうる。

 これらを鑑みると、終止コドンを含まないmRNAがリボソームで終わりのない長いスパイクタンパク質を作り続けていることはありうるのではないだろうか。
 そして、mRNA技術は20~30年近く開発期間があったのだから、このような事例や不具合が生じることはある程度は織り込み済みであったものと推察される。

 生体への安全性やその生命維持を考えずに、更にスパイクタンパク質生成を加速させようとするなら終止コドンのない環状mRNAという要素を加えることは自然なことのように思われるので開発者の意図がどのようなものであれいずれは試みられる、あるいはなされているだろう。

 mRNAを用いた遺伝子製剤は世界的に多くの生体に投与され今でさえ被験者の生死を問わず多くの未知の健康被害をもたらしているが、遺伝子製剤技術は今のところ、投与して細胞に取り込ませているだけでその性能を引き出せているとはいえない。
 したがって、開発が進められると共に犠牲者は積み上げられ続ける。


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