木を育てるのか加工するのか

園芸を語ろうadvent Calendar2019....ではなく、謎解きとかマーダーミステリーとか楽しいものを語りたいAdvent Calendar2019の14日目のものです。

初めましての人多そう、初めまして。こなかぁと言います。主に仙台でreturn 0;という団体で謎作ったり、司会やったり、なんか色々しています。今年を振り返ってみると結構謎制作することが多かったので、自分がどうやって謎を作ってきたか改めて考えたところ、木になぞらえて2つのパターンがあることに気がついたのでまとめたいきたいと思います。めちゃくちゃ大雑把です。細かいことは気にせずに読んでみてもらうとありがたいです。

木を育てる

画像3

1つ目が「木を育てる」という方法です。謎を作り始める前に1つの大きなテーマ(何の木を育てるか)を決めてそこから作っていくパターンです。主に公演型の謎を作るときの作り方ですね。めっちゃ作りやすい。

テーマが決まっているのでテーマから連想されるものを考えればどんな謎が必要か、面白そうかが何となくわかってきます。ある程度形になるまではどんな木に育つかわかりませんが、木が成長していくにつれてどんどんその木の良さを感じるようになってきます。木の良さを感じた時点からは完成形が見えてきているのでニヤニヤしながらさらに成長を見守る(謎制作・修正する)ことが多いです。

謎解き公演をするということは、木の品評会に育てた木を出して見に来てくれた方がその木を見たり、その木になっている木の実を食べてもらうということなのかなと思います。木を見てくれた人がパワーをすごい感じたり、木の実が美味しかったら育てた甲斐があるなと飛び跳ねて喜びます。

木を加工する

2つ目が「木を加工する」という方法です。これは主に一枚謎(たまに投稿する軽率投げ謎)でこの作り方になってしまいます。これが謎を作ってて一番楽しい作り方です。簡単に言えば「道端を歩いていたら、ふと、見たことない美しい木を見つけて、それを発見したのは自分が初めてな気がするからどうにかしてこの美しさ・発見した喜びを伝えたい!」という作り方です。多分意味がわからないを思うのでその作り方をした謎を1つ出したいと思います。

?に入るマークを答えてください。答えはめっちゃスクロールしたら出てきます。

地理浮かび謎















というわけで答えです。ひらがなをローマ字に直して読むという謎でした。

地理浮かび謎解説

想定解はハートです。が、あなたが「あい」で思い浮かんだマークが正解です。あなたはどんな「あい」を持っているのでしょうか...

それはさておき、この謎が生まれたきっかけが高校の時の地理の授業でした。その日の授業では世界のいろんな連盟とか協会とかの話がやたら出てくる授業の時でEECだのESCSだのいろんなアルファベットの略称が出てきている中で、EEA(欧州経済領域)と先生がちょろっと話した時に「今めっちゃ『いいえ』って言ってたじゃん、すごい日本語に聞こえたんだけどおもしろ」と思い、そこから授業ほったらかしにしてこの謎が生まれました。

こんな感じである時は授業中に、ある時はシャワー浴びてる時に、はたまた謎を解いてる時に突然、国宝級の大木を見つけるときがあります。見つけた瞬間他のことが全てどうでもよくなって、めっちゃニヤニヤしてしまうし、自宅だったら「やばい、やばい」と大声出して発狂します。側から見たら変人です。

では、ここで仮に発見したことを単に友達に「なんかさっきの授業でアルファベットの略称が日本語みたいに聞こえたんだけどやばくない?」と話してみましょう。おそらく「は?」と言われます。自分なら言います自分の面白発見を「謎」という形で伝えるのは、ただの会話では伝わらないおもしろさ、自分が発見した時のはっとする感じをそのまま伝えたいという理由があります。他人が発見したことをただの言葉で伝えられるよりも謎を解くことで自分が発見したように感じた方が面白いじゃないですか。

というわけで木を加工して、その美しさが前面に出るように仕上げます。仕上げたものを売りに出せば、「この美しい加工品は自分が見つけたんだ!」という風にその加工品を見つけた人自身が美しさを発見したように感じることができます。

また、木を加工するもう1つの面白さが「同じ国宝級の木でも職人によって加工の仕方が異なる」ということです。同じ「曜日」というギミックでもカレンダーの色を使うのか曜日の漢字を使うのかどの美しさを切り出すのか、さらにはその美しさをくっきりさせるための加工の仕方で完成品の姿が大きく異なります。いろんな一枚謎を解いてる時に職人による違いを特に感じます。だから謎解き面白いな〜と思ってしまう。

さいごに

後半の話は僕の作る一枚謎が気まぐれ更新かつひらめき謎に偏る理由にもなってます。パズルとかはまた違った作り方になるんだろうなと思っています。パズルの作り方のイメージは「『木の加工品を作ってみよう』という体験コーナーで使うための最低限の説明書を作る」です。作ってみたい。



もしかしたら気がついたかもしれませんが木の例え(主に後半)を言いたかっただけです...今回は木の例えが国宝級の大木でした。そこから謎制作の工程を木に当てはめて行ったら意外とうまくいくもんだから謎を制作するような気持ちで長々と語らせていただきました。ありがとうございました。(自己満足)

この例え、文章で伝わってたら僕と握手。あと伝わらなくても色々機会があったら話しましょう。謎制作でも謎解く側でもまだまだ話し足りない!!!!!!!!!!!!!!!


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