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7回忌のあとなぜ13回忌なのかという疑問

(はじめに)


 
最近、法事が7回忌のあとなぜ13回忌なのか疑問に思いました。7年毎なら14回忌じゃないかと思ったのです。それでじっくりこのことについて考えてみました。
 

1.    フランス語から考える


 
これも、原理が、フランス語では8日が1週間で、15日が2週間というフランス語と同じ考え方なのだと気がつきました[1]。
 
仏事は7年毎に行うというのが、決まりですが、実は数え年の数え方と同じなので、満で6年ごとになります。数え年には0がないからです。
 
7回忌は、6+1で7
13回忌は、6x2+1で13
 
つまり、6の倍数に1を足せば数え年となるので、ちゃんと6の倍数ごとに法事を行っており理にかなっています。単なる7の倍数じゃないんですね。
 
フランス語の1週間は、7x1+1=8日、2週間は7x2+1=15日で、ちゃんと7の倍数になっているのでやはり理にかなっています。単なる8の倍数じゃないんですね。
 
そう言えば、信州諏訪の御柱祭も7年毎と言っていますが、実は6x1+1=7となっていて、6の倍数の年毎に行っています。
 
この数え年の数え方を理解すれば、法事も、フランス語の週の日数も、信州御柱祭の実施年も、統一的に納得がいくことがわかりました。
 
賢明な諸兄はすでにご存じのことだったのでは思いますが、私はボーっと生きていたので、恥ずかしながら今日初めて、これらのことを統一的に理解できたのです。
 

2.    じゃあ生きている人の年齢の数え年はどう考えるか


 
 私の子供のころの60年ほど前までは、大人も子供も実生活では、数え年を使っていたように思います。
 たとえば、私が小学校入学のころまでは確か、私の親たちは、「早行き(1~3月生まれで小学校に上がる子供)」と「遅行き(4月から12月生まれで小学校に上がる子供)」のことを、次のように言っていたことを思い出します。小学校に上がるのは「7つ行きの子(早生まれ)」と「8つ行きの子(遅生まれ)」とがいて、おまえは「8つ行き」だとかと言っていました。また、道で知らない叔母さんから「僕いくつ?」と聞かれたら「3つ」とか「5つ」とか答えていました。3つとか5つという言のは数え年でした。そして、昔はお正月に年を1つとるものだと思っていました。
 最近の子供には、大人はみんな「なんさい?」と聞くし、子供も「3さい」と答えるようになっていますよね。もうおとなも「いくつ?」とは聞かないし、子供も「みっつ」とか「よっつ」と答える子は皆無ですよね。
 ところが、驚くべきことに、韓国人の友達は私より若い人でもみんな今でも数え年で答えるので、極めてノスタルジックに思えますよね。
 

(おわりに)


 
 もう一度、死んでからの年数、回忌について、13回忌以降も、6の倍数の年毎になっているか、皆さんと一緒に考えてみます。
 
上の第1項で述べたように、13回忌までは、6の倍数で考えればよいということで納得していたのですが、13回忌をこえるばあいを、調べてみると
 
十七回忌(じゅうななかいき)【時期】満16年目 6x2+5=17
二十三回忌(にじゅうさんかいき)【時期】満22年目6x3+5=23
二十七回忌(にじゅうななかいき)【時期】満26年目6x4+3=27
三十三回忌(さんじゅうさんかいき)【時期】満32年目6x5+3=33
 
となってしまい、なんだか、規則性がなくて、また分からなくなりました。仏教では、何か、いわれがあって、こういうふうに決めているのでしょうか。
 
どなたか何回忌というのはどうやってこの年数を選んでいるのかいわれか何か統一的に説明できる方はおられませんか。
 
 
 
 
ご参考[1]: フランス語では、8日間が1週間で15日間を2週間って言う謎
https://note.com/ko52517/n/nc05b59433e7b
 
*なお、冒頭の写真は、下記の著作権フリーの御柱の写真を使わせて頂きました。
https://www.photo-ac.com/main/detail/26106672&title=%E6%9C%A8%E8%90%BD%E3%81%97%E5%85%AC%E5%9C%92+%E5%BE%A1%E6%9F%B1#goog_rewarded
 
 
令和元年(2019年)5月15日  随筆
令和5年(2023年)11月18日 加筆
 

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