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ニューハルピン参内 外伝 -Extra Halpinistize

後日談。

Pもオレも、レーシングマシンでのロングツーリングに少し限界を感じ、Pはサクッとセカンドマシン購入。オレはまあどんなマシンがいいだろうなと物色する程度で、まあスイッチが入る事はなかった。

お互いの状況は、Pの方はやはり深刻で、腰下までアウトのようだが、オレの方はと言うとタイミングベルトのアイドラーのベアリングが怪しいとのことでまずはそれを交換したのみである程度気にならないレベルに戻る程度には軽傷だった。(これを遠隔でほぼ予見できていた某マニさんは本当に神だと思う)

そして、「資格」を得たオレはニューハルピン通販を初めて利用した。

裏チョースケ、MkII、水冷、たまねぎ、TMR…

まずは裏チョースケを食してみた。

特に身構えていなかったのが不意打ちだった。

「蘇った…!!」

思わず声に出た。

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紛れもない、新潟で食ったあの味だ。あの「よく分からないけど美味い」感覚。言葉では説明できなくても五感は正直だ。「あー、こんなんだったっけなー」ではない。「これだ!!!」と言う感覚。これには本当に驚いた。

他のメニューも食してみたが、子どもたちも美味い美味いと連呼して食べている。何より驚いたのは舌が肥えていて色々味にうるさく、味噌ラーメンが嫌いな長男が「やば、これウマイ」と言ってMkII(味噌ベース)を食べていた事だ。「せやろ( ̄▽ ̄)」と何故かオレの方が誇らしげになる。どれを食っても美味い。ラーメンはやはり麺とスープ。トッピングはお好きにどうぞと言う感じなのは店主の自信の表れなのだろうと思う。

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もうあの人は本当に天才だと思った。Pが「美味いものが分かってる天才」と言ってた意味がこの時初めて分かった気がした。

新潟まで行って得たものはコレだけではない。

あらゆるものが色んな方面に伸びていく、そんなブレークスルーのような感覚を得た。

歳と共に新しい事はどんどん億劫になり、閉鎖的になりがちなもの。自分のテリトリーと言うものが洗練されていくのだから、これはもうある程度は仕方がない。余程の価値がある事でなければ、今更外部に道を創り、切り拓いて行くような時間は人生に残されていない。だがそれを外から引っ張り合える友人がいると、そこには一直線に、洗練された道が見えてくる。その価値は計り知れないものだ。

そんなものが見えた、ニューハルピン参内ツーリング。

齢45、走り続ければ、道は拓ける。

否、疾走り続ければ、か。

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-了-

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