マイクリ辞めました

昨日、マイクリ引退宣言をしたpackです。

この記事では、自分が今回なぜマイクリを辞めるのに至ったのかその経緯を綴り、読者のブロックチェーンゲーマーの方々にブロックチェーンゲームとは何かを改めて考えるきっかけになって欲しいという思いがあります。

辞めた理由だけあって、ポジティブな内容ではなく批判的な内容も含みますが、あくまで1ユーザーが何を考えたのかをまとめているだけですので、ご了承ください。

また、きっかけとなっている出来事に関しては出回っている情報が非常に少なく、おそらく今後も情報が出てくることはないと思われます。
そのため、情報が欠けている中、個人の主観によって感じた内容を書いていますので、その点はご容赦ください。

はじめに

自分は1年以上ブロックチェーンゲームをやっている、いわゆる古参のブロックチェーンゲーマーです。(たぶん、この界隈なら1年以上やっていれば古参と言えると思います。)

そのため、マイクリも当然初期のβ版からプレイしており、課金額も20ETH程度と重課金とは言えないものの結構な課金をして遊んでいたプレイヤーです。

プレイスタイルとしては、WP100位以内をキープしつつ、トレードやクエスト周回でGUMやETHを稼ぐことを方針としてやっていました。

よく例えられる士農工商では「士」「農」「商」をバランスよく楽しみながらコツコツやっていたといったところでしょうか。

実際、マイクリはブロックチェーンゲームの中ではよく出来たゲームで、ゲーム自体も好きでしたが集まってくる他のユーザーの方々が非常に愉快で面白い方が多かったので、とても気に入っているゲームの1つでした。

また、運営の方の考え方も好きで例えば下記のTweetは今でも覚えていて感銘を受けたのものです。

これは、デイリーボーナスを申請するのになぜわざわざトランザクションを発生させる必要があるのかという質問に対する運営の回答です。

これを見て、運営の方は自分たちのことだけではなく、本当にブロックチェーン全体の発展を考えているのだなと感じました。

では、そんな自分がなぜマイクリを辞めたのでしょうか?
そろそろ本題に入ります。

きっかけ

きっかけはつい最近、
6月28日のことです。

HB Wallet公式アカウントから発表された次のツイートです。

発表の内容は端的に言うと
「マイクリ運営とHB Wallet運営の間でアセットの販売方法に対する考え方に相違があったため、HB Wallet内のマーケットではマイクリのアセットの取扱を停止する」
といったものでした。

自分がこのツイートに気づいたのは6月29日でしたが、お知らせを読んだ瞬間に衝撃を受けました。

「そんなことがあるのか。。。?」と。

何を考えたのか

自分が大変衝撃を受けたこのツイートですが、実際のところたいして話題にはなりませんでした。

そのため、衝撃を受けた方は少ないのかなと思います。
あるいは、大きな話題にならなかったので初めて聞いたという方も多いかと思います。

また、読者の方も結局何が衝撃なの?と思われる方もいるかと思います。

ですので、この発表を知ってから自分が何を考えたのかをお伝えします。
まずは、発表を知った次の日、6月30日のことです。
下記の画像は自分が知り合いの方に、この発表について問題提起をしているところです。

特に自分が問題だと感じた部分が下記の2つです。

・すでに発行済でユーザーの所有物であるアセットに対してマイクリ運営の影響力があること
・マイクリ運営が自らユーザーの利便性を害していること
(ユーザーのインフラ減少という意味で)

1つ目に問題だと感じた部分ですが、投稿している画像の中でも触れているように、直感的にブロックチェーンの思想に反するのではないかと思いました。

これは個人の考え方によるところがあるかとは思いますが、自分は元々ブロックチェーンゲームをやろうとした理由は、ブロックチェーンの仕組みや技術、実現しようとしていることにとてもワクワクして、その技術の虜になったからです。

その自分の原点というか、ブロックチェーンに対する根本的な思入れのような部分で、「アセットに対して運営の影響力がゲームの外にまである状況」は考え方が異なるなと感じたため、非常に引っかかりました。

このときは、自分の頭の中では下記のような問がグルグルしていました。

・運営のアセットに対する影響力はゲームの中だけで、留めるべきでは?
・ゲーム外では影響力がないことが望ましいのでは?
・これで本当に所有権はユーザーにあると言えるのか?

など。

そして、これらの問を考えていく中で、やはりこの状況は自分が考えているブロックチェーンゲームとは異なるという結論に至りました。


一方で、2つ目の問題と感じた「マイクリ運営が自らユーザーの利便性を害していること」は特に個人的な思いから、問題だと感じました。

というのも、前述した通り自分は運営のブロックチェーンに対する考え方が非常に好きでした。自分たちの利益だけを考えずに、全体を発展させようとしている部分です。

先に述べておきますが、きっと運営のこの基本的な考え方は変わっていないと思います。
なぜなら、MCH+などの業界全体を巻き込もうとしている企画からはこういった考え方を元にしているであろう雰囲気が読み取れるからです。

しかし、一方で今回のユーザーの不利益になるであろう発表においては個人的には非常に裏切られたという気持ちが先行してしまいました。

どうしても、ブロックチェーン業界の発展の中でユーザーは軽視されているのではないかとそう感じてしまいました。

これは、自分が運営の考え方に共感し期待していた分、その反動が大きかったからだと思います。

そして、裏切られたという気持ちを感じてしまった以上は、これから先はやや離れたところからしかマイクリを見ることができないなと思ってしまいました。

このように、HB Walletの公式発表によって自分が感じた2つの問題点から、自分とマイクリ運営の考え方に違いを感じてしまい、またやや離れたところからしかマイクリを見れないなという気持ちが芽生えてしまったのです。

引退宣言

また、リスクの面においてもHB Walletで起きたことが
他のマーケットで起きない保証はないため、非常にリスクがあるという認識をせざるを得ませんでした。

極論を言うと、マイクリ運営の考え方1つでマーケットがどんどん閉鎖に追い込まれていく可能性があると、どうしても感じてしまいました。
(これも情報が不足しているため、リスク回避のためにより悪い状況を想定しています)

そのような経緯を経て、モチベーションの低下およびアセット保有のリスクから引退を宣言するに至りました。

マイクリのゲーム性以外の部分を発端に、引退しようという考えまでになってしまったのは自分でも非常に残念だと思いますが、現在順次アセットの売却を始めているところです。

また、引退といってもマイクリから得られるデータは今後のゲームなどにおいても非常に有用なものが多いと考えているため、個人的にやっていたトランザクションの収集・解析などは一定の頻度で続けたいなとは思っています。

最後に

ユーザーと運営なので考え方が違うのは当然です。

また、勝手に期待し勝手に裏切られた気持ちになったのも自分です。

ただ、そういったことを踏まえた上でも、今回改めて自分なりにブロックチェーンゲームというものをいろいろと考えた結果、自分の思いを大切にしたいなと思いました。

読者のブロックチェーンゲーマーの方も、わざわざブロックチェーンゲームをやっているだけはあって、それぞれの方がゲームの面白さだけではなく、いろいろな思いや期待を持ってプレイされていると思います。

そうでなければ、世の中にはブロックチェーンゲームより面白いゲームはいくらでもありますからね。

この記事をきっかけに、読者の方が改めてブロックチェーンゲームとは何だろうかと考えるきっかけになれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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