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NoRiches新レギュ雑感という名のお気持ち表明。

ドウモ、ドクシャ=サン、Knoxデス。

 さて、本日はNoRichesが発表した新しいレギュレーションを大まかに振り返りつつ、新環境を考察する内容になる
 NoRichesとは海外のNRコミュニティ、Boss Stageが作成している特殊レギュレーションで、メガリスやヴェンデット等の圧倒的な環境デッキに規制をかけある程度群雄割拠とした環境を目指したものである。
 日本においてもNoRichesの人気はすさまじく、今やスタンダードよりスタンダードとなったNR限定レギュとなったといえるだろう。
 ではさっそく新リミを見てみよう。今回は禁止カードが5枚もある大きな改訂だ。

これが新レギュである。

( ;つд⊂)ゴシゴシ

ポカーン?

(;゚д゚)(つд⊂)ゴシゴシ(;゚Д゚)…?!


_人人人人人人人人人人_
> ウートガルザはいずこ?<
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄


エー皆さんに悲しいお知らせがあります。

現環境トップのウートガルザ君ですが、
素引きしたときのストレスがひどいウートガルザ君ですが、
でも先行で王の舞台を引ければ大体勝ちとさえ言われるウートガルザ君ですが、
我々はぁ 来期もぉ ヤツと戦い続けないければいけません。
なんてこった。

新 禁止カード

閃光の追放者
光の追放者
聖なるあかり

先行ゲーを助長していた無限妨害札がついに禁止カードへ
Boss Stageは昔から無限妨害に対する規制が非常に強い。
個人的にも、都合の良いメタカードを都合の良い対面で素引きするゲーム性は好みではないので満足な改訂だ。

プロトコル・ガードナー

 先攻宇宙展開系の代表格、イグニスターに対する規制だ。このデッキは後手がものすごく弱いことと、初動率が著しく低いという点を除けば、最強クラスの展開系デッキとなる。先攻をとって初動を引ければ、ほぼ回答の存在しない盤面を築けるが、再現性がどうしても低い。
 先行イグニスターが全部引いている試合は正直運が悪かったとしか言えないゲームを生み出していたので、明らかに規制の必要なデッキだった
 とはいえイグニスターの最大盤面は、ダブルサイバースマジシャン+サイバースウィキッド+後続の盤面になる。この展開にはプロトコルガードナーを必要としないため、今後も問題なく最大盤面を築けることになる。今まで以上に初動が細くなり、デッキとして運用しにくくなった。しかし、初動を引けるのであれば今まで通り強力な先攻番長デッキといえるだろう

機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト-

 除去効果持ちの乏しいNRでは、戦闘による破壊がモンスターを処理する最もメジャーな手段になる。このカードは自軍のモンスターの打点を1000上げるため、実質的に戦闘無敵な盤面を築くことができた。除去効果持ちが乏しいため、このカードを破壊する手段も少なく、1度貼ることができれば永久にマウントをとることができた。
 相手のモンスターを機械族に変更することも強力であり、ゴーティスなどの種族サポートの多いデッキや、鉄獣、サイバースなどの素材指定の強いデッキは深刻な機能不全を引き起こした。
 総じてNoRichesのレギュレーションにおいてはオーバーパワーだったと考えざるを得ないだろう。

新 制限カード

花札衛-萩に猪-

出戻り枠。お勤めご苦労様です。
 半年ほど前、花札が猛威を振るった際に制限とされたカードだが、前回の改定で準制限に緩和されていた。今回は日本で花札が勝ちまくったことを受けての規制だろう。このカードの枚数が減ると相手のモンスターを回数が1,2回減るため、1キルの要求値が大幅に上がる。加えて花札は打点が2000であるため、好打点モンスターを複数体並べられると盤面解決すら難しくなった。
 ところで花札の使い手は大体日本人なんだが、海外では花札の研究がなされていないのだろうか。それとも優れた花札の研究Noteが日本語のものしかないため、海外では学習しにくいのだろうか。

D・テレホン

 今までとは比べ物にならない初動率から先行1キルをするカード。ついにまともにまわる先行1キルデッキが登場したといえるだろう。後手のパワーがあまりに低いため実戦級ではない。しかしこのデッキはNR勢の優れた研究成果の一つといえる美しいデッキだ。イグニスターなどの先行全持ちデッキを握るのであれば、テレホンでよいのではないか、細い初動から過剰制圧するなら1キルの方が優れているという基準となるデッキであった。このデッキが使えなくなることには大賛成だが、殿堂入りのデッキとして美術館に飾っておくべきデッキだろう。

魔神儀の祝誕

 NRでもっとも出力の高いギミック、魔神儀に対する規制だ。ギミックでサーチできるため制限でも十分に機能するが、キャンドールやブックスの相方になる初動が減少したといえる。正直な話禁止カードでもいいだろう。
 ここの枚数を減らすなら初動であるペンシルや、リソースになるマンドラを1枚にした方が良かったのではないか。
 ところでメガリスは、その心臓たるアンフォームドが使い物にならなくなり、両椀たるフールベトールも禁止され、数少ない初動である祝誕までもが規制されてしまった。正直なところ初動が細すぎて使い物にならないデッキといえる。フールベトールが禁止なら、ポータルもロードオブザレッドも完全緩和していいだろう。

ヴェンデット・チャージ

 ヴェンデットにおけるメガリス・アンフォームド、チャージが制限カードとなった。NRの妨害はほぼすべて対象をとる除去であるため、このカードは妨害を踏み越えながらカードを増やす最強カードだった。まじかよメガリス・アンフォームド強すぎだろ。
 さらにはスレイヤーを能動的に墓地に送り、展開を伸ばす札として用いられた。まじかよスレイヤーの墓地効果強すぎだろ。
 このカードはヴェンデットを使う理由ともいえるカードであり、このカードの枚数が減ってしまうといよいよヴェンデットの強みがなくなってしまう。いままで度重なる規制を受けても、ゾンビのようによみがえってきたヴェンデットだが、ようやく年貢の納め時が来た印象だ

新 準制限カード

ンフェルノイド・デカトロン

 インフェルノイドの最強初動の1枚。ノイドラビュに対する規制だ。単純に初動の枚数が1枚減ったが、あのデッキの最強初動は継承であり、やや的外れない規制ではないだろうか。デュエル中に使用できるデカトロンの枚数が(宣告者で回収しない限り)2枚となったが、2枚使用している時点で勝っているので、リソースの減少とも言い難い。

クシャトリラ・オーガ

 コントロールデッキやGSでアドをとるカードが1枚減少した。これによりクシャのギミックは引きの強いカード2枚と、弱いカード1枚からなるギミックとなった。ただクシャを採用するようなデッキは、もとから引きの弱いカードいれることに抵抗のないデッキやプレイヤーであるため、採用率には大きな影響がないと予想される。

王の舞台

何らかの深刻な手違いで禁止化を免れたカード。禁止にしろ
 運営がBoss Stageを名乗っている以上、モチーフたる舞台(boss stage)は規制できないのだろか。早く禁止にしろ

メタルフォーゼ・コンビネーション

 メタルの共通効果で引っ張ってきて強いカードがさらに一枚帰ってきた。1年ほど前はメガリスとタメを張れるとさえ噂されたメタルフォーゼも、どんどん緩和が進んでいる。そろそろ結果を出してくれないと往年の環境デッキとしての体裁が保てない。メガリスとタメを張れるわけがないということがばれてしまう。
 それはさておきコンビネが返ってきたことによって、真竜やブンボーグ、メサイア、破械など自分の場を破壊するギミックとの相性がさらに良くなった。新規カードのピットナイト・アーリィとも非常に相性の良いデッキだ。
 メタルは拡張性が高く構築が難しいが、研究すれば環境トップたりうるポテンシャルを持っている。来期最も注目しておきたいデッキだ。

緩和枠

マッド・ハッカー

 NRの数少ない手札誘発。海外では非常に評価の高かったカードだが、日本ではあまり浸透しなかった。その海外ですら、最近は採用が見送られるようになっており、緩和は順当だといえるだろう。

シャドール・ビースト

そもそもなんで規制されていたのか分からないカード。
もっと他に規制するカードもあっただろうに。例えばウートガルザとか王の舞台とかウートガルザとか。

魔神儀の隠れ房

 禁止カードから突然完全緩和されたカード。このカードもまたそもそも禁止する必要がなかったカードだ。主にメガリスで使われるが、メガリスのフィールド魔法であるポータルと相性が悪く使いにくかった。
このカードを禁止するくらいなら、他にもっと規制するカードがあっただろう。例えばウートガルザとか、王の舞台とかウートガルザとか。

スプライト・ガンマ・バースト

 鉄獣メルフィーやバージェストマなど、打点の足りない2軸のデッキで使われたカード。なかでも小法師ヒダルマ―との相性が格別であり、①②両方の効果を最大限に有効活用できた。強力なカードであるが、鉄獣メルフィーへの厳しい規制から、緩和されても問題ないと考えられたのだろう。

今後の展望

 来期注目しておきたいのは、ノイドラビュ、マジェスペクター、GSなどの既存の環境デッキに加えて、ゴーティスとメタルフォーゼを評価したい
 ゴーティスはクロックワークスナイトが非常に重いデッキであったが、このカードの規制により大幅に戦いやすくなった。メタルフォーゼもかつての環境デッキらしく、出力の高いデッキだ。ミスリエル、パラメタ、コンビネ、いずれの規制も非常に重いが、それでも環境に返り咲ける出力はあるだろう

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