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投資or副業? 富裕層はどっちを重視しているか?

記事のジャンル ⇒ お金・資産運用

会社の給料以外の収入といえば、投資と副業が選択肢として上がると思います。書店のビジネス本コーナーに行けば「在宅でできる副業一覧」や「少額でできる1株投資」という様な本が並べられており、投資と副業はお金のステップアップを考える人にとって人気のテーマです。しかしどちらが正解なのでしょうか?その答えを富裕層から学んでいきましょう。

●目次

・副業のメリット・デメリット
・投資の時給単価は60円!?
・富裕層はどっち派?

●副業のメリット・デメリット

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手取りで時給900円の副業を週3回×3時間のペースで行うと1か月で32400円になります。一人旅なら月一回の国内旅行に行けますし、外食好きの方は食費の足しになるでしょう。大きな贅沢はできませんが、趣味に使うには十分なお金です。他の同僚よりも少し多めの収入を得ているのでちょっとした優越感に浸ることもできます。

副業を始めた方々に話を伺うと、実は収入以外のメリットの方が大きいという意見が聞かれます。例えば簿記の資格を取って副業を始めた方は仕事を通じて得られる経営・税務の知識が勉強になったそうです。また、土曜だけのコンビニのバイトを始めた方は収入が少なくても繁華街に出なくなった分、以前より貯金できるようになったそうです。副業はこれまで遊びに使っていた時間を有効活用できるようになるため、勉強や蓄財にも良いでしょう。

一方で副業のデメリットは同僚・上司の目です。平日夜に副業の予定を入れている場合は会社の人の誘いを断らなければなりませんし、場合によっては残業を拒否することにもなりかねません。時間的な制約が無くても、副業をしているというだけで嫌な目で見られることは避けられないでしょう。最近は副業に理解が進んでいるとはいえ、副業をしている人はわずか6%前後です。

それ以外にも時間的制約が副業のデメリットになります。前述の通り遊びの時間を減らせるため蓄財にはおすすめですが、10万円・20万円と、より稼ごうとした場合は平日夜や土日をフルで働かなくてはなりません。会社員としての給料を時給換算して1500円と仮定した場合、それ以上の効率を副業に求めるのは難しいでしょう。稼ぐには時間を犠牲するほかありません。

●投資の時給単価は60円!?

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シミュレーションです。
株を始めた会社員がいます。彼の年収は450万円で、貯金の一部である100万円を元手に株取引を始めました。彼は毎朝、日経新聞を1時間かけて読み、毎週土曜は必ずYoutubeのビジネス動画やビジネスセミナーに参加して経済の勉強をしています。1週間で10時間、1か月で40時間、1年で480時間も株のために費やしました。そして1年後、彼は晴れて3%の利益を出すことに成功しました。この一年間に日経平均株価はマイナス5%の下落幅でしたので、彼の投資成績は素晴らしいものです。さて、100万円の3%ですから年間の利益は3万円です。時給換算するといくらでしょうか?

30,000円 ÷ 480 = 62.5円

なんと62.5円しかありません。これであれば副業の方が良かったでしょう。時給1000円であれば48万円稼げたはずです。もちろん投資がダメというわけではありません。彼が1億円の元手を持っていれば年間300万円稼ぐことができました。投資にはまとまった大きな資金が必要であるという事を覚えておきましょう。

もちろん毎朝新聞を読んでいれば市況を把握することができ、世の中の仕組みを勉強することができます。投資で学んだ決算書の読み方は会社で出世した時に必ず役に立つでしょう。少額で投資を始める方は利益というよりも勉強のためと思って始めた方が良いかもしれません。

●富裕層はどっち派?

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富裕層はずばり、両方です。
副業に関していえば、社長をしながらアルバイトをするというような話ではありません。彼らはジャンル外の事をやるのではなく、自分の事業で得られるノウハウや資本を利用できる副業をするのです。例えば株式投資家であれば株の知識を伝えるオンラインサロンで稼ぐこともできますし、医者であれば健康に関するネットの記事を執筆して稼ぐこともできます。

そして所得が上がっていくほど有価証券の保有率が上昇する通り、富裕層の多くは投資をします。(統計局/家計調査年報) 毎年僅か1%の配当金しか出さない会社であっても、1000万円の株を保有していれば毎年10万円得られるため、お金が余っていれば銀行に預けるより株にしたほうが良いのです。

富裕層は副業でも投資であっても、お金を稼げるのであれば両方やる人たちです。会社員が投資だけで大きな利益を得るのは難しいため、まずは本業と副業で資産を構築し、ある程度貯まったら投資を始めるようにしましょう。

●まとめ

1.副業は収入以外のメリットもある。
2.会社員の投資は儲けではなく、勉強を目的としましょう
3.富裕層は副業でも投資でも、儲かるなら両方やる
4.本業+副業 ⇒ 投資 が会社員にとって適切なパターン

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