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お金の勉強をするようになって

先日、FPの3級試験を受験しおそらく合格しました。

印刷されるレポート用紙に記載されている点数は学科、実技それぞれ60%を超えているし、合格ラインの点数も超えています。

おおよそ要した時間は1週間前後でしたが、どんな試験であれ合格すると安心するものですね。

新しい知識や経験を獲得するために資格試験に挑戦している

本業でも、ただの趣味でも、何かしかの目標を持つことはとても大切です。

具体的で現実的な定量的な目標を設定し、そこに向けて準備をして着実に達成する。

いわゆるSMARTと呼ばれるものですが、不安定になりがちな私にとってはこういう着実で地味なことが精神を安定させてくれます。

今年は、私にとって自らを回復し、自分に対して再度投資を始める年になります。

人的資本はある程度今までの積み重ねがあるものの、私自身に至らない点が多々あり、現在の状況にあるのも事実。

今使える自分の資産を活用しながら、新しい自分の資産や経験を獲得していくべきタイミングにあると考えているのです。


その一環として、私は最近、いくつかの資格取得を目指し勉強を進めています。

その記念すべき最初の試験が、ファイナンシャルプランナー(FP)の3級だったわけです。

自分が思う”立派な”大人になるための地道な努力

みなさまご存知の通り、私はお金の管理がさほど得意ではありません。

自分の時間を投下し、何かを生み出したりすることは多少得意ですが、生み出されたお金をうまく取り扱うのには、昔から苦手意識があります。


しかし、私も30が近くなり、そろそろ一人の人間として立派な大人を目指していきたいと思うようになってきました。

”立派な大人”ってなんやねん、と言われるかもしれませんが、私にとっては大きく2つの軸で考えています

  • 自分の生活を、自らの力で営める能力を持っていること

  • 能力や才能、成果に関わらず、他者を認められるようになること

要するには、自分で自立した生活ができ、他者を見てくれではなく本質を見て認められるようになりたい、とそう思うのです。

リスク許容度が低い私が一人で生きていくためには知識が必要

お金の管理が得意でないのに、一人でいろんなことを切り盛りしているというと「正気か?」と思われそうです。私もそう思います。

一人で不安定な生活をしていくと、リスク管理も自分で行わないといけなくなります。病気に対する備えもそうですし、自らの資産形成や再投資に充てるための資金の確保など。

給料を頂かず、自らの力で案件を獲得し、生活をするというのは実にシビアで大変なものだなぁと思うのです。


そんな生活をしていると、自分の無知のせいでさまざまな場面に不安を感じてしまいます。

自分のお金の管理に関する不安もそうですし、規制や法令遵守、契約に関するさまざまな事項、今後の事業計画やビジネスの行く末などなど。

漠然としたものから具体的なものまで解像度はさまざまですが、めちゃくちゃたくさん不安になります。


こう書くと、「いろんな士業の人がいるからその人たちに頼ったらいいじゃないか」と言われそうです。

しかし、そこにコストをかける余裕も少なく、かつ誰しもを信用できるわけではない私にとって、実は少し難しい選択肢なのです。

すでに信頼している誰かの紹介とか、話していることに納得感があるとか、時間以上の価値を感じれる、など「これだ」と思えるものがないと信用できません。


だから私は、せめて私自身で判断できる事項が増えるようさまざまな資格を使いながら自らに投資をし、資格という資産を形成するという営みをしているのです。

多くの資格は金のなる木にはならない

こう書くと、「資格なんてとっても無駄」という人がいそうです。

まあ、資格があるから仕事になるなんて、ほとんどのケースであり得ませんからね。私もそう思います


もちろん、独占業務があるような士業や師業の免許を持たれている方に関しては、資格が金のなる木になる場合もあるでしょう。

私の周りの弁護士はすべからく独立して行っていますし、税理士などもそうです。

一方で、簿記X級とかベンダー資格とか、そういうのをとったからと言って何か具体的な仕事ができるようになるということはほぼありません。

資格を取ると、業界や領域の地図が手頃に手に入る

ではなぜ、資格を取るのでしょうか。

私の答えは、資格取得というのは特定の業界や領域を理解するのに最も手頃な方法だからです。

例えば、相手が税理士の資格を持っている場合に、会話でいちいち複式簿記の補足は入れたりしませんし、宅建士を持っている人に借地借家法の説明はしません。

つまり、その資格を取得するのに必要となる知識は知っているという前提で、さまざまな会話が行われるのです。

その業界で、一般的によく使われる広くて少し浅い知識を獲得するのに最も効率的なのが資格なのです。


もちろん、資格の難易度によって深さは違いますが、だからといってすぐに実務ができるようにはなりません。

だから、資格というのはあくまである特定の分野に必要となる知識をまとめて、理解を確かめるためのものなのです。

資格を持っていれば、「この人はある分野のことは、資格取得できる程度までは理解をしている」と保証されるだけであり、それ以上の意味はありません。

しかし、逆に言えば資格を勉強することで無駄なくある領域の勉強を進められるということでもあるのです。地図をいち早く手にいれるには手取り早いと言えそうです。

なぜ業界や領域の地図が必要なのか

かつて大学で勉強していた時、教授からこんなことを言われました

自分の関心のある分野のさまざまな文献を読みながら、その分野の地図を自分の中で作りなさい。その後に、空いてるスペースの研究をしなさい

その先生が言いたかったのは、まずはその領域のことを知って全体感を掴んだのちに、ニーズや興味があるのに誰も研究していない領域に対して自分が研究を行うことで新規性を生み出しましょう、ということでした。


これは研究だけに活用できるものではありません。私が社会人としてさまざまなことを経験する中でも、この助言はかなり有益なものでした。

会計を勉強するにしても、英語を勉強するにしても、ITを勉強するにしても。

どんな勉強をするにしても、まずは全体感を掴んでからその知識を自らで運用・活用できるようになったのちに初めて、新規性のある提言や制作ができるのです。

ビギナーズラック、という言葉は素敵ですが、大事なのはいつも新参者のように振る舞うことであり、特定の領域に対して無知であることではありません。

まずは自分が本当に興味を持っている、必要と感じている領域なのなら業界や領域の地図をとにかく早く獲得すること。それが非常に重要です。

資格を活用することで、地図をいち早く手に入れられて、あわよくば新しいネットワークさえも構築できるようになるのです。

ある程度まではお金の知識を深めておきたい

話をFPに戻しましょう。3級を取得した私は、次に2級を取得する予定です。

7月は別の資格の試験があるため、それと並走しながら勉強を進め、9月での取得を目指します。

もし、FP2級に合格したら FP1級を目指すか、プライベートバンカーに向かうかのどちらかを考えています。

おそらく、ここまで行ったらある程度お金に関して知識がたまっている状態になるのではないかと期待しています。

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