松永涼というアイドル

※各種カードについてのネタバレがあります

はじめに

 皆さんは「松永涼」というアイドルを知っていますか?

 松永涼とはアイドルマスターシンデレラガールズに登場するアイドルです。

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 モバマスサービス開始当初から登場しているアイドルで、おでこを出した茶髪のロングヘアー、パッチリと開いた目に鋭い眼力、ド派手な衣装に包まれた彼女は、原宿エリアにて衣装「ロッキングスクール」を集めるとスカウト出来るアイドルです。

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 最初の衣装アイドルであり、チュートリアル的な存在であるため皆さん目にしたことがあるのではないでしょうか。

 そんな松永涼と私が出会って、どう感じたかを簡単にですがまとめてみました。


1.松永涼との出会い

 アイドルとプロデューサーが出会うのは、「せめて名刺だけでも」に代表されるように街中でのスカウト、もしくはオーディションが大半だと思います。例に漏れず松永涼もプロデューサーにスカウトされてアイドルデビューすることを決めました。

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 上記画像のセリフは松永涼の初期カードのプロフィールセリフです。

 彼女は「元々バンド活動をしており、しかもボーカルを担当していた」のです。ライブハウス等でバンド活動をしていた彼女を目撃したプロデューサーがアイドルをやってみませんかとスカウトしたのだと思います。

 しかし彼女がスカウトを決意したのにはドラマがありました。

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 松永涼のバンド活動は上手くいってなかったのです。またメンバー内でも諦めよう、活動をやめようという声も上がっており、端的に言ってしまえば失敗しており、過去に挫折しているのです。特に自分の大好きな歌が評価されていなかったのです。

 そんな時にプロデューサーからアイドルにならないかと声がかかりました。松永涼は歌が大好きで、もっと歌いたい、沢山の人に聴いてもらいたいという思いがあり、バンドメンバーからも涼は歌い続けて欲しいと後押しされ、決心しました。

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 しかし初期の松永涼は余り積極的ではありませんでした。ボーカリストとしてのプライドがあるのか、はたまた自分だけデビューしてしまったバンドメンバーへの後ろめたさがあるのか、プロデューサーが信用されていないのか。

 松永涼のプロデュース活動は楽ではないと感じさせるものでした。

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 そんな彼女もアイドルとしての仕事をしていく中で、アイドルの楽しさに目覚め、プロデューサーを信頼してくれるようになります。

 どん底から這い上がってきたボーカリストの、全力のアイドル活動が始まりました。


2.原点回帰と変革

 松永涼はアイドルとしての活動をスタートし、徐々にライブやイベントに出演する機会が多くなって来ました。そんな彼女に新しい仕事が舞い込んできました。

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 初SRロッキンヴォーカリストにて、ライブハウスでライブを行うことになりました。ライブハウスで歌う事は全く珍しいことではありません。しかしこのライブハウスは違いました。

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 かつてバンド活動をしていた時の思い出のライブハウスなのです。沢山辛い思いや悔しい思いをした場所です。

 アイドルは夢を届け、お客さんを笑顔にするお仕事です。しかしこの場所でその仕事を全うすることが出来るのか? 私は心配になりました。

 しかしロッキンヴォーカリストは、そんな心配を吹き飛ばしてくれました。

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  自分の中で区切りをつけ、過去に囚われるようなことは無いんだと宣言してくれました。また、アイドルとしての覚悟を決め、ファンへ歌を届けようと強く思っていることを明かしてくれました。

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 それだけではなく、まさしく覚醒という表現がふさわしいほどにかつて無いほどの熱さを見せてくれました。イベント期間中はクリスマスシーズンだったのですが、その寒さを吹き飛ばすほどでした。

 そして極めつけにはこのセリフ。

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 これまでにアイドルとして仕事をしっかりこなす旨の発言は多くありましたが、今回は更に上に行き、アイドルとして頂点を極めてやる、と宣言しました。

 自分の過去に立ち返ることで、松永涼はまた新たなステージに上ったのです。

3.声と絆

 時は過ぎ、ロックフェスではエナドリを飲みつつ、「激しいだけがロックじゃない」「バラードだって熱く歌える」と技術や音楽観を示したり、スポーツ大会では100m走1位をとって、初めて思い出エピソードに登場したりと、原点に帰った松永涼はまた違った角度から実力を発揮しました。

 2015年8月22日、アイドルマスターシンデレラガールズ19話にて。

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 喋りました。

 アニメでは以前背景に出演したり、ロッキングスクールを髣髴とさせる衣装が登場したりと影でチラホラ出てはいましたが、しっかりとキャラクターとして登場したのはこれが初めてでした。同時に登場したのは木村夏樹星輝子の二名なのですが今回その話は割愛します。


 さて、気になる松永涼のCVを担当する方は

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 「千菅春香」さんです。千菅さんはマクロス30周年記念の「ミス・マクロス30コンテスト」のシンガー・ウィング(歌手部門)に応募し、3000人以上の中から見事グランプリを獲得してデビューした声優・歌手の方です。

 キャラクターボイスが発表された時はあの松永涼に千菅春香さんとはどうなってしまうんだと一部で大盛り上がりでした。

 さて、キャラクターボイスが実装され、二枚目のSRが登場しました。

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 ミュージックスクリームです。

 こちらのカードでは今までの熱さは更に熱さを増し、特訓後のステージ風景は正に圧巻といった感じ。

 しかしこのミュージックスクリームでは今までにないくらい、プロデューサーへの感謝や絆を感じるセリフがあります。

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 元々音楽が好きだったが、プロデューサーにスカウトされ、アイドルとしてデビューし、沢山の音楽や歌に触れて更に好きになったということ。

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 アイドルマスターシリーズではアイドルは最初、ファン0人ではなくファン1人から始まります。その最初のファンはプロデューサーです。シリーズを踏襲している上に、彼女自身がそれを意識していると言うのはとても嬉しいものです。

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 ミュージックスクリーム特訓後+の親愛度MAXセリフです。

最高のプロデューサーだぜッ!

 これほどプロデューサー冥利に尽きる言葉がありますか。かつて全く信用されず、非常にピリピリした関係だった頃から約4年、最高のプロデューサーとまで言ってくれるようにまでなりました。これまでのお仕事の中でもプロデューサーに背中を預ける、いつも感謝しているという旨の言葉がありましたが、それ以上でしょう。

 松永涼とプロデューサーは確かな絆を築いていたのです。

 このストーリーがあるから、私は松永涼のPで居たいと強く思うのです。

最後に

 先日行われた4thLIVEにて、松永涼千菅春香さんが登場しました。残念ながら私は見に行けてないのですが、沢山のプロデューサーさんから凄い歌だった、ソロデビューして欲しい、生き残れそうとの感想を読み、とても嬉しく思いました。

 かつて自分の歌が評価されず燻っており、なんでもいいから歌わせて欲しいと半ば自棄気味になっていた彼女がその歌で沢山の人を沸かせたというのは自分のことのように嬉しく、誇らしいです。

 そんな彼女が更に活躍していけるようにプロデュースしていきたいと思います。またライブをきっかけで松永涼を知った、興味を持ったという方が居ましたら是非プロデュースしてあげてください。今回紹介したのは松永涼というアイドルの極一部でしかありません。一緒に彼女を最高のステージへ導きましょう!

 最後まで読んでいただきありがとうございました!